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記喪転我意 〜美織Side〜  break my memory  作者: Spumante Rock


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9/30

第9話  知らなかった事実

いつも読んでいただきありがとうございます。

美織が愛の部屋の前に立っていた…


ノックをしようとして、

もうしばらくこの場所で葛藤していた…

愛が部屋から出てきた…

「わっ…びっくりした〜

ちょっと、お姉ちゃん何やってるのよ…」


美織は目を見開き、

「愛…ちょっと相談が…」


「怖いよ…お姉ちゃん、何?」


「お姉ちゃんに、荒木さんを紹介してくれないかな…」


「何?…どうしたいの?」


「やっぱり、寸くんにもう一度会いたくて…」


「ちょっと待ってて…」


「お願い愛しか頼れる人がいないの…」


「ちょっとどいて! トイレ!!」


「あっ…ごめん」


それから、数日後の日曜日

荒木愛に会う事になった。


朝比奈高校近くの純喫茶に

荒木愛と、妹の愛

美織と清水ひろえが向き合って座っていた。


「ちょっとお姉ちゃん…この人だれよ…」


「ごめん…どうしてもって聞かなくて…」


「私、清水ひろえって言います。

ごめんなさい、急に…美織ちゃんとは大学の同級生で、

今は美織ちゃんと谷本くんの仲を応援してて…」


「ちょっと!お姉ちゃん

愛ちゃんさんのこと言ってないの?」


「え…?」


「愛ちゃんさん、寸くんと付き合ってるんだよ」


「えっそうなの?…」

荒木が少し申し訳なさそうに付けたした。


「うーむ…、美織さん、

私は嘘をつきたくないから、正直に言うと、

谷本に告白して、断られなかっただけで、まだ恋仲になった訳では無い…よ」


「谷本はいつもあんな感じでしょ…

多分、今でも美織さんが好きなんじゃないかと思うけど、

私も本気で好きなんだよ。だから、昔みたいに素直に美織さんを応援出来ない…」


ひろえが

「すみません、私が何も知らずに失礼な事言ってしまいました。」


荒木は少し呼吸してから

「今日は宣戦布告しに来たと言う事ですか?」


美織は首を横に振って

「違います、まだ私は寸くんに会えないし

知りたい過去をしっかり受け止めたくて…」


荒木は不思議そうな顔をした。

「どう言う意味?…わからないんだけど…」


美織は初めて、自分の過去を説明した。


一部、ひろえにも説明しなかった事実も

妹の愛にも、この日初めて話した…

4人は、沈黙の空気が重く

会話を遮っていた。


美織がその思い沈黙を破って話しだした。

「私はもう大丈夫、寸くんの事は好きだけど、

中学の時、私はフラれたんです。

その時、寸くんには好きな人がいた…」


「その人を探したいの…」


「私が卒業式の日、寸くんに告白した時

寸くんは1週間前にフラれたって言ってたの」


「でも、その後交通事故で記憶を無くしてる…」


「だから、その人を探して寸くんの事聞いてみたいの…」


荒木は少し理解した

「なるほどねー、確かに記憶を無くしてホントに好きだった人が、

現れた時…谷本のホントの気持ちが見えるかもしれないって事ね。」


「確かに記憶喪失って…

いつ記憶が蘇るかわからないもんね…」


「そこで、荒木さんにお願いがあります。」


「寸君の中学時代の知り合いって、誰か知らないかな…?」

荒木は少し考えて…

「あんまり言いたくなかったんだけど、、」


「何?」


「齋藤あかりってバレーボール部のマネージャー覚えてる?」


「あ〜、あの可愛い人?」

愛はすぐに理解した…


ひろえは首を傾げて

「美織ちゃん知ってる人?」


「うん…知ってる…」


「これは谷本から聞いた話しなんだけど、

齋藤さんの家、絵画教室してて…どうやら谷本はそこの生徒だったらしい。」


「えー!!初耳!」

「谷本は記憶を無くしてるでしょ…

だから美織ちゃんと付き合ってた頃は知らなかったらしい。」


「でも、齋藤さんはわかるじゃないですか、

谷本くんの事、昔から知ってたって…」


「それについても、少し聞いた

谷本が事故に遭った時、車を運転してたのが、

絵画教室の先生だった、齋藤さんのお母さんだったらしい…、

齋藤さん自身も事故の事を自分のせいだと罪悪感から、谷本に話せなかったらしい…」


ひろえは、もう号泣していた…

「ひろえちゃん大丈夫?」

美織はハンドタオルで、

ひろえの涙を拭いた。


愛は

「お姉ちゃん、この人何しに来たの…」

と、クスクス笑った。


「荒木さん、齋藤さんに会えないかな?

齋藤さんなら、何か知ってるんじゃないかな?」


荒木は

「なんか…谷本の好きだった人って、

齋藤さんなんじゃないかと思えて来た…」


そう言って、

齋藤に電話を掛けてくれた。


読んでいただいて、いかがでしたか?

また、次回も読んでいただけると嬉しいです。

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