第47話 1歳ちょっとの帰国子女
いつも読んでいただきありがとうございます。
美織と谷本の結婚式から、
3年の月日が経っていた…
セリエAのプレーシーズンがもしすぐ終わる頃…
「今日…お姉ちゃん帰ってくるんでしょ」
「アミちゃん連れてくるよね?
もう1年ぶりじゃない…楽しみ〜」
「愛はどう?学校には慣れたの?」
「慣れたも何も…まだ、3ヶ月も経って無いのに、慣れ過ぎて面白くな〜い」
愛は、教員資格を取得して、
母校の瑞浪中学校の美術教師になった。
池田先生が違う中学に赴任した為、
美術教師に空きができて、瑞浪中学に決まった…
「私、空港まで迎え行ってこようか?免許も取ったし、お姉ちゃんも荷物多いだろうに、小さいアミちゃん連れてくるんでしょ…」
「それなら一緒に行こうか?」
「何時に到着する予定?」
「18時に中部国際空港に到着って書いてあるわね…」
「行こうよ…」
2人は車に乗り込んで、
「行きはお願い!帰りは私が運転するから…」
「いいよ、練習にもなるし運転好きだから…」
母は少し間を空けて
「いや…違うの…大事な孫を乗せて練習なんて…」
「はぁ〜…はいはい!帰りは任せた。」
愛はエンジンを掛けて出発した。
〜 中部国際空港到着ロビー
「お姉ちゃん出て来るかな〜、
お母さんLINEしてみて、」
到着ゲートから、続々と人が出て来る、
「あれ…出て来ないね…LINE既読になった?」
「うーん…既読にならないね…」
「えー…じゃあ、気付かないうちに駅に向かったんじゃないの…」
「そんなはずは…」
人が途切れはじめた頃…ようやく姿を見せた美織…
「アレ!お姉ちゃんじゃない?
おーい!!お姉ちゃん!!」
「愛?!…何、迎えに来てくれたの?」
「さっきお母さんに、LINEしてもらったよ」
「そうなんだ…ごめんね、
アミが寝てたもんだから、乗客全員降りるまで待ってから出てきたんだけど…携帯がフライトモードになったままだった…」
「おかえり…アミちゃん抱っこするよ」
母はアミを抱えて嬉しそうだった。
「お姉ちゃん、荷物持つよ…
車で来てるから、途中でごはん食べて帰ろ。」
「嬉しい…」
帰りに、父が営んでいるうどん屋で、
ごはんを食べて帰る事になった…
母が父に連絡して、
奥の座敷を予約しておいてくれた。
お店に着いた時には、
アミちゃんもすっかり目をさまし、
ご機嫌に絵本をめくっていた。
「アミちゃんよくきたな…」父が座敷まで来て、
すっかり働く気力を無くしていた…
「ありがとうね、お父さん
しばらく、滞在するつもりだから宜しくね!」
美織が言うと、父は嬉しそうに
「何食べる?」と、注文を取ってくれた。
久しぶりに、父のうどんを食べるのも、
両親の顔を見られたことも、美織は嬉しく
帰って来て良かったと思った。
「寸くんはいつ帰ってくるの?」
「来週からシーズンオフになるから、それから…
一緒に帰ってこようと思ったんだけど、由依も帰省するって言うから…合わせちゃったの」
「あら、仕事じゃ無くて…?」
「うん!完全オフで飲みに行く約束してたんだけど…アミにも会いたいって…ウチに呼んでもいい?」
「もちろんよ…由依ちゃんが着てくれるなんて…
いろいろ準備するね。いつ?」
「明後日だよ、大丈夫?」
「大丈夫よ、お母さんは明日の月曜日はお店に行くんだけど…火曜日から日曜日はフリーなんだ…」
美織の母は、最近はお店には週に一度くらい行っているだけで、会計事務処理を自宅でやるようになっていた、お店にスタッフも増えて少し楽になったようだ…
「明日は何か予定はあるの?私は平日だから普通に学校があるんだよね…」
「大丈夫よ…明日はアミと図書館に絵本を探しに行ってくるから、こちらに滞在中読めそうな本を借りたいと思って…」
「そうか…その他滞在中の予定は?」
「今回は1ヶ月日本に滞在する予定…
最後の5日は、東京の職場にも顔を出す予定」
「愛…聞きたいんじゃないの…?
…今日、蒼太くんの事一言も言わないから…」
次回も読んでいただけると嬉しいです。




