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記喪転我意 〜美織Side〜  break my memory  作者: Spumante Rock


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第4話  再会?

いつも読んでいただきありがとうございます。

「愛!今日はお姉ちゃん先に出るね〜」

そう言って、朝早く外出した美織。


駅から電車に乗って、大学に向かっていた。


美織は、谷本と別れてから行けなくなった場所がある…

それは図書館と駅前のStarbucks


谷本や知り合いに会ってしまいそうだから…


会いたくないのではない。

ホントは会いたいのだ…


会ってしまったら、

感情が崩壊してしまいそうだから遠ざけていた。


今日は大学の図書館で、

資料をさがし、小説のアイデアをまとめる予定だった…


大学の図書館に入ると、

本のにおいが、とても優しく脳を刺激した。


何冊か本を探して、席に座って

活字を読んでいた。


本から顔を上げた時、目の前に谷本が座って、

美織の絵を描いている…

そんなあるはずの無い光景が、

目に焼きついていて、脳裏を麻痺させる。


時々、現れる谷本の幻は、

美織には都合が良かった。


この距離感で座ったのは、


小学6年の謝恩会の思い出…

事前に謝恩会のプリントが配布された。


これは、父兄にどこに子供が座っているかを知らせる席表が表記されていた。


それを見て美織は、

この上なく上機嫌だった。


席を見ると、

谷本 伊東 と、席が隣り。


1つのグループで8名

男子4人女子4人で並んで座る

家に帰っても、学校からもらった、

席表をいつまでも、眺めていた…


「なーに、ニコニコしちゃって…」

美織の母が嬉しそうに聞くと。


「お母さん、お願いがあるんだけど…」


「珍しいわね、なーに…」


それで、母に頼んで撮ってもらった

謝恩会の写真だった。


美織にとって、今でも宝物だ、


「美織ちゃん、美織ちゃん!」


だれかが呼ぶ声がして、振り向くと、

「ひろえちゃん!?…」


「美織ちゃん…なんか楽しそうな本読んでるのかと思ったら、

…何?美術書じゃん…」


「えっ…」


ひろえはクスクス笑って、

「やばいって美織ちゃん、美術書をニコニコ眺めてたら…」


「そんな状況だったかと、美織は顔を赤くした…」


「何?何か面白いの?」

ひろえが美織に問いかけた。


「ちょっと、昔を思い出してしまって…」


「わかる…私なんか小説読んでて

言葉を拾ってしまって、

過去の出来事を思い出してしまって泣いたり、

笑ったり完全に情緒不安定になる時あるよ〜」


「うん…まさにそんな感じだよ…」

ひろえは優しく笑って

美織の向かいの席に座った。


「美織ちゃん、何かありそうだけど…

いつか話してもらえたら嬉しいかな。」


美織は恥ずかしそうに、

小さく頷いた。


少しひろえとの距離感が近くなった休日だった。


帰りの電車の中で、

美織は車窓から、見慣れた夜景を見ながら、

ひろえとの距離感を心地よく感じた。


大学進学早々の出会いを嬉しく思っていた。

今日は無事、

駅で降りられそうだ、

電車がゆっくり停車しようと減速し、

ホームの前で減速した。


電車を、降りようと席を立ち上がろうとした時、

同じ車両の扉の前に、

谷本が立っていた。


その瞬間、美緒は立ち上がるのを辞めて、

俯いた。


谷本は美織に気付いていない、

電車が停車し、扉が開いた。


谷本は電車を降りて、改札に向かったが

美織は電車から降りる事が出来なかった。


高鳴る心臓の鼓動が聞こえる程、

美織は全身の触覚が、谷本を意識した。


ゆっくり電車は、次の駅に向かって発車した。


美織は俯いたまま、

次の駅に向かっていた…

また次回お会いしましょう。


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