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記喪転我意 〜美織Side〜  break my memory  作者: Spumante Rock


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第37話  居酒屋串Q

いつも読んでいただきありがとうございます。

「由依〜久しぶり、凄く良かったよ〜」

美織は嬉しそうに、由依ちゃんに抱きついた。


「元気そうで何より…谷本くんもありがとうね」


「こちらこそだよ…チケットまで貰っちゃって…」


「私はもう出られるけど…

他に見たいアーティストはいる?」


「私は由依しかわからないから…」


「僕も由依さんのCDしか持ってないから…」


由依が凄い笑顔になって

「なーに〜、めちゃくちゃ嬉しい事言ってくれるじゃん…

せっかくだから写真撮ろうよ」


3人で、何枚か写真を撮ると、

「谷本くん、一瞬楽屋の外出てもらってもいい…」


「えっ…あぁもちろん…」


「一応これ、衣装だから着替えるから…」

と、服を脱ぎだした。


「わっ!ちょっと待ってよ…

すぐに出るから…」


そう言って、急いで楽屋をでる谷本。


「由依…イジワルしないでよ…」と、


美織が笑うと…

「相変わらず、面白いね…谷本くん」


由依も笑った。

しばらくして、着替え終わった2人が楽屋から出てきた。


「アレ…美織も着替えたんだ…

じゃあ僕も着替えてこようかな…」


「寸くんもう表にタクシーが来てるんだって」


「そうなの…」

じゃあ行こうか…


急いで3人はタクシーに乗り込んで、

会場を離れた…


「美織の家に今日は泊めてもらうから、

近くにいいお店ないかな?」


谷本が

「いくつかあるけど…

オシャレな感じでは無いよ…

焼き鳥屋さんとか…なら…」


「じぁ…そこで良いよ。

私焼き鳥好きだから。」


美織も

「私も好き〜、寸くんに任せた。」


タクシーの助手席で、谷本は運転手を誘導した。


美織と由依は、後ろの席で楽しそうに話していた…

そんな姿を見て、谷本は微笑んだ。


「そこのお店です、居酒屋串Q」


タクシーが店の前に停まって、

先に谷本が、入れるか確認に行く…


しばらくして、谷本は店の前から

OKサインを出した。


「OKだって、そう言って

タクシーを降りた。」


「お金払わなくていいの?」美織が聞くと、


「美織はあんまりタクシー使わないな…

最近はアプリが合って、自動で精算されてるんだよ。」


「お〜…なんか由依…芸能人っぽい…」


「でしょ…」


お店に入ると、奥の個室っぽい空間に案内された、

「やっぱり個室がいいでしょ…」


「流石に気がきくじゃん、谷本くん、」


何年かぶりに、顔を合わせるな…


懐かしい…

谷本は昔の記憶が蘇っていた。


はじめて由依に会ったのは、図書館だった


…愛ちゃんもいたな…


由依が、

「愛ちゃんは元気なの?」


「うん、元気だよ…愛はね、芸大に行ってるのよ、」


「へー、凄いじゃん。美術系?」


「そう、寸くんに影響されて、

寸くんの絵の師匠に弟子入りしてしまったの。」


「そんな師匠がいるんだ…どんな人?」


美織が、悪そうな笑みを浮かべて

「寸くんの初恋の人…かな?」


そう言って、谷本の顔を見た。

「良く無い言い方だよ、美織…」


「もう、情報量が多過ぎて…

笑っちゃうね…」


「でしょう…

ホントいろいろあってね…朝まで語れるよ」


「ゆっくり聞くよ〜。」


そんな会話の中…


由依が、

「良かったね…美織…」


美織が「えっ?…」と、

不思議そうな顔をすると、由依が指を差した…


美織の左手薬指の指輪…

「幸せそう…」由依が嬉しそうに笑った。


その時、注文していた料理と、

ビールが運ばれてきた…


そして、お店の店長が大きな刺身盛りを持ってきた、

「えっ?これは頼んでないです…」


谷本が言うと、店長が…

「私からのプレゼントです、

由依さんですよね…

大ファンなんです…

ご迷惑で無ければ、

この色紙にサインを…いただきたく…」


由依が、

「ありがとうございます!これ食べたいから、

お金払いますよ、サインは書かせていただきます。」


そう言って、色紙にサインした。


美織が、

「由依…芸能人っぽい…」

次回も読んでいただけると嬉しいです。

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