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記喪転我意 〜美織Side〜  break my memory  作者: Spumante Rock


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第29話  谷本の記憶

いつも読んでいただきありがとうございます。

谷本は何かを考えているように、

口を閉じていた…


少し沈黙が続いたが、

美織の母が、

「それは…」と、言いかけた時


美織が口を挟んだ

「あっ…いいの、私も聞きたい…」


谷本は美織の顔を見て

「池田先生との記憶だけど…愛ちゃんが聞くって事は、

美織もある程度は把握しているって事だよね…?」


美織は静かに俯いた。

「5年前に池田先生から全部聞いた…

ごめんなさい…過去を暴くような真似をして…」


「良いよ…僕も同じような事をした自覚あるし…」


「で?…」と、愛が谷本を睨んだ…


「今…僕は、美織が好きだし、昔しの憧れは憧れとして、

良い思い出になってる…」


美織の母が

「つまり…思い出したって事?…」


「はい!思い出しました。

美織…池田先生から聞いた話し…

僕にも聞かせてくれないかな…」


美織は頷いて、

池田先生から聞いた話しを、

丁寧に谷本に話した。


谷本は黙って最後まで聞いていた。


「ありがとう…」

谷本は、話してくれた美織にお礼を言った…


「概ね間違いないよ、でも…

池田先生に会って話しがしたい…」


愛が難しい顔して、

「ちょっと寸くん…矛盾して無い?

今、お姉ちゃんの事が好きみたいに言っておいて、

池田先生に会いたいなんて…」


谷本は、美織の顔を見て

伝え方を間違ったと思い、言い直した。


「ごめん…言い方が悪かった、

池田先生に伝えたい記憶があるんだけど、

それは恋心では無いんだ…今は池田先生の記憶と感情だろ…

当時の僕の行動や感情を池田先生に話したら、

今よりも隠れた記憶が見えるかも知れない…」


美織は落ち着いていた。

「寸くんが、そうしたいなら…

すれば良いよ…私はもう信じるしか無いから。」


ニッコリ笑って、会話を変えた…

「寸くん、小学校の謝恩会の事覚えてる?…」


谷本はニッコリ笑って

「もちろん!覚えてるよ…隣りの席だったよね…」


それを聞いた、母の眼に涙が滲んだ…


この日は、昔話に花が咲いた。


〜それから数日が過ぎたある日


美織と谷本が、

齋藤絵画教室の前に立っていた。


谷本がチャイムを鳴らすと、

家の中から、

「はーい!と、返事が聞こえた…」

中から、池田先生が現れた。


「久しぶりね…谷本くん、美織さん」

家の中に2人を招待すると、


「よく来てくれたわね…嬉しいわ。」

そう言って、


リビングのソファに二人を誘導し、

座るように促した。


「知ってるわよね?…

あかりさんは、結婚してこの家を出たのよ、

今は私が借りて住んでいるの…」


「はい、永野から聞いてます。」


「そう…今日はどんなお話しかしら?

なんか、嬉しいお話しかしら…

5年前は谷本くんは居なかったものね…」


少し機嫌が良さそうな池田先生だったが…

「最近ちょっとね…

あかりさんが居なくなって寂しかったの…」


池田は寂しかったようで、

谷本と美織の訪問が、

とても嬉しそうだった。


「先生…僕、記憶が戻ったんです…」


「あら…良かったわね…」

池田は少し、言葉に迷っているようだった。


美織が、谷本の記憶について、

5年前の仮説と変わった部分を、

池田先生に説明した。


「へー、そんな事があったのね…

なんかロマンチックね…うらやましいわ〜」


池田は終始笑顔だった。


「実は先生に、聞きたい事と、

伝えたいことがあります。」


「あら…何かしら?」


「先生…昔し先生の家まで送って行った日の事…

覚えてますか?」


「もちろんよ、谷本くんには感謝してるわ…」


「あの日、先生の家に着いた時…

もう警察がいましたよね…」


「そうだったかしら…」


「あの警察は、先生が先に呼んだんですよね?」


「……」


「籠原さんから、連絡があったんじゃないですか?」


「谷本くん…何か知ってるの?」


谷本は

「ハイ…実は…

…その日の前日に、籠原さんに会いました…。」


池田からは、いつもの落ち着いた雰囲気が消えていた… 「そう…」


「実は、学校を出たら、籠原さんが立っていました…」


「前に会った時の、暴力的な雰囲気は無くて…

優しい感じで、驚いた記憶があります。」


池田の顔から…笑顔が消えていた、

「そ…そう、元彌と話したんだ…」


谷本は頷いて

「籠原さん『少し話しできる?』と、

言われて、近くの公園で座って話したんです。」

また次回も読んでいただけると嬉しいです。

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