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記喪転我意 〜美織Side〜  break my memory  作者: Spumante Rock


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第21話  失踪

いつも読んでいただきありがとうございます。

「お姉ちゃん今日はどうだったの?」

愛が聞いてきた。


美織は嬉しそうに

「実はいろいろ解決してしまったの。

もう、びっくりなんだから…」


美織は、愛に一通り説明した。


齋藤あかりの母について聞きに行ったはずが、

池田先生が絵画教室の先生をしていて、

ゆっくり話しが聞けた事…


結局谷本の好きだった人は、

池田先生だった事…


ただ…愛には

籠原元彌の話は、出さなかった。


「そうだったんだ…で…?」


「なんでまた、あの人がウチにいるわけ?」


台所で料理を手伝うひろえ…

「お母さんこれ持って行きますか?」


「ありがとう、お願いしても良い。」


「わかんないけど…帰りたく無いみたいで…」


「やばくない!もうパラサイト入ってるじゃん」

美織はニコニコと、


母とひろえのやり取りを見ていた。


「いいんじゃない!ひろえちゃんだし」


「お姉ちゃんが良いならいいけど…」


その晩もまた、女子会になっていた。

「で…、どうするの?お姉ちゃん」


美織は覚悟を決めていた。

「うん!明日にでも寸くんにLINEを送ってみるよ。」


ひろえが、パチパチと手を叩いた!

「やった〜、谷本くんに会える!」


愛が間髪入れず

「ダメでしょ。まずはお姉ちゃんと2人で会わなきゃ!

ひろえさんは行っちゃダメだよ。」


「なんでよ〜いいじゃないか〜…」と、

駄々を捏ねていたが、

いつものように、愛が阻止していた。


美織はその2人のやり取りを見るのが好きだった。


〜 翌日美織は谷本にLINEした 〜


谷本くん

久しぶりにLINEします。

LINE出来る立場では無い事はわかっています。

今更、何をと思っているでしょうね。

昨年の5月5日

私は図書館で谷本くんに声を掛けられなかった。

今更ですが、自分自身に納得がつかなかった。

今度こそ、ちゃんと会って話したい。

来週の日曜日

今度こそ図書館で

15時に待ち合わせしませんか?


------------------------------


送信して、美織はスマホを見つめた。


返信は来るかな…?

それにしても、私って勝手な女…

今更…何言ってるんだろ。


大学の食堂で、一人でランチを食べていた…

なんで今日に限って、ひろえちゃんは大学来ないのよ…

朝一緒に美織の家を出たのに、

着替えを取りに行くと自宅に帰ったまま大学に来ない。


いつもなら午前の授業からうるさいくらい、


…連絡してくるのに…


LINEも既読にならない。


その時だった、LINEの着信音がなった。

「やっと連絡して来た、ひろえちゃん…

…じゃなくて、谷本くん…」


美織は谷本からのLINEを潔く開いた。


美織…久しぶり

僕も会って話しがしたいです。

来週の日曜日15時図書館だね、

ありがとう。必ず行きます。


------------------------------


美織は、LINEを見て嬉しくなった。


ひろえちゃんに電話…

慌てて、ひろえに電話を掛けた。


【現在、お掛けになった電話番号は電波の届かないところにいるか、

電源が入っていません…】


…何?


ひろえちゃん、昨日あまり寝てなかったから、

帰って寝ちゃったのかな?


「もう!!」


美織はスマホを眺めて…電話を掛けた。


「…もしもし、由依?……」

この日から、ひろえと連絡が付かなくなった…


〜 大学事務局 〜


「あの…すみません!」


「ハイ…なんでしょうか?」


「すみません…文学部1年の、

清水広恵さんの自宅の住所教えていただきたくて…」


「どうしたんですか?最近は個人情報の扱いに厳しいので、

理由を聞いても良いですか?」


「あっすみません、そうですよね…

友人なんですけど、今週になって連絡が着かなくて…心配で…」


「それは心配ですね、わかりました、メモして渡しますね、

少しお待ち下さい。」


そう言って、奥の部屋に入って行く事務員さん…

しばらくして1枚のメモを持って帰ってきた。


「これ、清水広恵さんの住所です。

ホントは、教えてはいけないんだけど…

一人暮らしの子よね?心配だから、行ってもらえると助かる…宜しくね!」


と、住所を託された。

「案外簡単に聞き出せた…」


その足で、ひろえの自宅住所に向かった…


〜 ひろえの家 〜


美織は家の前に着いた。

大学から電車で2区最寄り駅から徒歩10分の場所に合った。


美織はメモを見ながら、

エレベーターのボタンをおした。4階の405号室


部屋の前で、チャイムを押した。


ピンポーンと、部屋の中で響くのが聞こえる。


3〜4回くらいチャイムを押したが、

反応がなかった…


居ない…どこに行ってしまったんだろう…


その時、美織の背後に初老の男性が立っていた。

「ひろえのお友達ですか?」


美織は一瞬びっくりして、

「はい!そうですけど…」


「私はひろえの父親です。

娘と連絡を取りたいんですが、

見つからなくて…」


ひろえと連絡が着かなくなったのは、

美織だけではなかったようだ。


「警察に通報した方が良さそうですよね?」


「そうですね…私の方から連絡しておきます。

良かったら連絡先交換お願いできますか?」


「ハイもちろんです、

何かわかったら連絡します。」

次回も是非読んでください。

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