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記喪転我意 〜美織Side〜  break my memory  作者: Spumante Rock


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第18話  告白の真実(前編)

いつも読んでいただきありがとうございます。

「それは告白されたって事ですよね?」


池田先生は、小さく頷いた。

「そうね…少し昔話をしてもいいかな?…」


3人は顔を見合わせて、頷いた。


池田は美織の顔を見て頷いてから話しはじめた。

「谷本くんが戸陽高校のデザイン科を受験する事がわかって、

3年の夏休みから、授業後にデッサンやクロッキー補習授業をしていたの…」


「それは、デザイン科や美術系の高校を受験する生徒を集めて、指導していたの。

…実際、人数は少ないけれど、3人から5人くらいの生徒が参加してた…」


美織が

「知ってます、それ…私は参加して無いですが、つい先日

妹が興味があるって言ってました。」


「私達の代でも、やってたんですね…」


池田は嬉しそうに

「あら、嬉しいわ…愛さんよね?妹さん」


「ハイ!いろいろ谷本くんに影響されちゃって…」


「そうよね…良いと思うわ。」


「当時の谷本くんも、部活が夏で引退だったでしょ…だから、別の何かに集中したかったんだと思う…とにかく呑み込みが早い生徒だった。」


齋藤が何か思い出すように、

「あっ…、確かにウチの教室に来なくなったのが、

夏休みだったから…なんか繋がりますね。」


「そうね、谷本くんのデッサンを見て、

独学では無いとすぐに分かったわよ、

基礎がしっかり叩き込まれてるな〜って…」


美織が思い出すように言った。

「谷本くんは推薦入試で、

実技は無かったですよね?」


「そう、流石に良く知ってるわね、

推薦が決まったのは2学期の終わりくらいだったから、

最初は実技に向けてやってたんだけど…」


「結局は作品提出で、済んだみたいね…」


「そんな感じで、谷本くんと一緒にいる時間が増えた事も

影響したのかもしれない…」


「でもね…谷本くん自身も、

気が付いていたと思うんだけど…」


「あれは恋愛感情ではなかったと思う…」


「あかりさんのご両親、芸大出身だったわよね?」


齋藤は不意の質問に

「ハイ!…そうですね…」と、

質問の意図は分からなかったが答えた。


「実は私も、芸大時代からお付き合いしていた彼がいたの…」


「私…」

池田は少し言葉に迷った…


池田は、フーッと息を吐いた。

「みんなはもう大人だから、話すけど…今日だけの話しに留めてね…」


「私…その彼からDVを受けて、東京からこの街に逃げて来たの…」


「DVシェルターって聞いた事あるでしょ?

大学4年の後半は、シェルターに逃げてなんとか卒業したの…」


「教員免許をこの街で取って、瑞浪中学校で美術教師になった…

それが美織さん達が1年の時…やっと新しい生活に慣れた頃…その彼が現れてね…」


「裁判所から接近禁止が出ているから、警察に通報して、

一旦は解決したと思った…」


「私の両親は既に他界していて、頼れる身内もいなかったから、家に帰るのが嫌になってしまって、理由を作って美術室にこもってた…」


「当時の補習も、私の都合だったのかも…」


ある日、帰りが谷本くんと一緒になって…

中学の門を出た時に、その彼と鉢合わせた…


ずっと警戒していたのに、その日に限って

注意が出来てなかった…


「案の定、絡まれてしまって…」


「谷本くんを巻き込むわけにもいかず…」


「先に帰るように、谷本くんを促した。

『谷本くん知り合いだから大丈夫、

先に帰って…』そう言って、先に行かせた…」


「なのに…彼の怒りは収まらず、私を殴ったの…

それを見て、谷本くんが戻って来てしまって、」


「谷本くんと彼が掴み合いになって…

必死に止めた…その後、中学前だから人通りも多くて、

彼は逃げて行ったんだけど。」


「谷本くんって優しいでしょ…」


そう言って、美織の顔を見た。


美織は、

「そうですね…」と、ぎこちない返事を返した。


「それから、毎日私が帰る時に送ってくれるようになったの…

たぶん正義感ってやつ…かな?」


「でも…生徒を頼るわけにもいかないでしょ。」


齋藤あかりが

「警察はなんとかしてくれないんですか?」


池田が首を横に振って

「警察は怪我をしたり、死んだりしないと動いてくれない、

基本事後処理なんだよ…」


「で…どうなったんですか?」

と、ひろえが聞いた。


「それからは、待ち伏せされる事は無かった…」


「良かったですね…」と、

ホッとした様子を見せ3人が見せると…


池田は首を横に振って

「それで終わらなかったの…」

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

作中…一番ストーリー展開に悩んだストーリーがこの18話でした…


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