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記喪転我意 〜美織Side〜  break my memory  作者: Spumante Rock


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第17話  真相の行方

いつも読んでいただきありがとうございます。

「あら、美織さんよね…久しぶりね…」


「そうですね…びっくりしました。」

美織が席を立ち上がり、頭を下げた。


「実は、池田先生の事、

谷本くんが紹介してくれたの…」

齋藤が説明を入れた…


「へー、そうだったんですね、」

「池田先生、谷本くんと良く会うんですか?」

池田は横に首を振って、


「谷本くんの作品が、

美術展に展示された時あったでしょ、

あの時に偶然美術館で会ったの…」


「その時、別れ際に、相談があるって、

こちらの絵画教室の話しを聞いたの…」


齋藤が嬉しそうに池田先生の手を引いて、

「それでわざわざ、尋ねて来てくれたのよ。

ね、先生。」


なんだか…

あどけない笑顔の、

齋藤あかりを見るのがはじめてで、

仲の良い親子のように…見えた。


美織はさっき、

齋藤が持ってきた写真を見て…

微笑んだ。


【池田先生はまだ二十代だと思うけど…

齋藤さんのお母さんみたい…美人だし、

写真に映るお母さんに、どこか似ている…】


池田は、齋藤の隣りに座った。

「何の話し?先生も混ぜてもらおうかな。」

と、楽しそうだった。


「あの…、先日妹の愛が、

先生に聞いた話の延長です…」


池田は”あぁ〜”と、

納得した顔をして、

会話に参加した。


「谷本くんの記憶の話よね、」


「そうなんです、でも…

私、なんだか…わかっちゃいました…」


美織が言うと…


ひろえが、不思議そうな顔をして、

「何がわかったの?」と…


見つめて来た…


齋藤と池田も、

同じような顔で、美織を見つめていた…


美織が、

「谷本くんの中学時代好きだった人が、

わかっちゃいました。」


ひろえが、

「え〜、誰よ…」

と、リアクションが大きいから

美織も口火を切りやすかった。


「中学の時…谷本くんに告白されましたよね?…」


「えっ…、私は告白されて無いって言ったよね…」

と、齋藤あかりが答えると…


齋藤が 〝ハッ”と、池田先生を見た。


池田は静かに微笑んで…

「美織さんは、どうして…そう思ったの?」


池田は、表情一つ変えなかった…


「谷本くんは、事故で記憶の一部を忘れてた…

同級生については、卒業して新しい仲間を思う反面、

過去は吹っ切れていたんだと思います。」


「それでも、記憶に残った3人には、共通点がありました。

ただ…後悔と言う念が、記憶に留めたんだと思います…」


「そして、忘れるはずがないのに、

消えてしまった齋藤さんのお母さんの記憶は、

事故を忘れたい気持ちが作用した…」


「そして…池田先生を忘れたいと思うとしたら、

恋心しか無いかな…って、思って考えたんです。」


齋藤と、ひろえは

池田の顔を見て、言葉を待った。


「美織さん…は、そう考えたのね…」

池田は、みんなの顔を見つめて、

大きなため息をついた。


「そうね…概ね、その通りです。」


全員の声が、

「え〜!!!」と、揃った瞬間だった。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございます。

また次回お待ちしております。

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