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記喪転我意 〜美織Side〜  break my memory  作者: Spumante Rock


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12/30

12話  理想の男

いつも読んでいただきありがとうございます。

藤田の横に、呼び出された永野智久ながのともひさが座っていた…

「これ、何の会?」と、永野が藤田に聞いた。


「なんか谷本の、中学時代好きだった女を探してるんだと…」

永野は少し状況を悟ったようで、

美織に聞いてきた。

「伊東さんって、谷本と付き合ってなかったっけ?

…なんで今更中学時代の話しになってるの?…」


美織は素直に答えた。

「実はもう別れてしまって、」


永野は冷静だった、

「じゃあ、なんで今更谷本の中学時代の好きだった奴探してるの?」


美織は少し返答に困ってしまった、

ひろえが口を挟む。

「それはまだ、谷本くんの事が好きだから…

いろいろあるの、別れたくて別れたんじゃないし、

かと言って直ぐに好きなんて言えないけど、今はその人探すしかないの。」


永野はひろえを眺めて

「この人誰?」と、聞くと、

藤田が「さっきから聞いてんだけど…教えてくれな…」と言いかけると、


ひろえが、

「私、美織ちゃんの大学の友達で、

清水ひろえって、言います。」


「で、ひろえちゃん…

谷本の中学時代に好きだった人を見つけてどうするの?」


ひろえは、

「そりぁ〜、谷本くんに会わせてみるんだよ」


永野は、美織の顔を見た…

「伊東さんは、それがしたいの?」


美織は少し返答に困ったが、

「ハイ…それが一番したいです。」


永野が少し考えているように見えた。


ひろえは

「永野くんは知ってるの?」

ひろえが聞いても永野は無言で考えていた。


そして、口を開いた

「伊東さん…申し訳ないけど、

わからないと思う…

多分…野村も八戸も同じ回答だよ。


オレ達の間柄で、

もちろんそんな話しをした事もある、

でも…オレが知る限り…


谷本が好きと言ったのは、

伊東さんがはじめてだったから、」


美織の目に涙が滲んだ…

「永野くん…LINE教えて」

ひろえがスマホを差し出した。

「えっ?オレの?」

ひろえが、あまりにも自然にLINEのQRを表示するものだから、

つい永野も釣られてスマホを出した。


「ちょっと、何やってるのよ…」

愛がひろえに小声で注意した。


永野がもう一つ話したい事があると

最後に話してくれた…


「谷本は事故に遭って、

同級生の記憶を無くしたんだ、

忘れたんじゃない。」


「オレは家が近所で、

物心ついた時から谷本とは一緒にいた。

それで、もあいつの知らない部分を、

未だに発見する…

それは記憶を無くしたからじゃない、

知らない谷本が見えたからでも無い。」


「オレ自身が変わってしまったからって、

時もあるから…

谷本の問題か、もう一度考えて欲しい。」


そう言って、

美織に頭を下げた。


美織は溢れる涙を止められなかった。

「永野くん…ありがとう」

そう言って、ひろえを見たら

やっぱり、号泣して嗚咽を漏らしていた。


自分より泣いてるひろえを見て、

美織は少し冷静さを取り戻していた…


永野は立ち上がって

「オレ帰るわ、言いたい事言えたし…」


ひろえが、

立ち上がって、

「永野くん!大好き…!付き合って欲しい!!」

と、泣きながら永野の袖を掴んだ。


愛が直ぐに、立ち上がってひろえを引き離した。


永野は

「何?この人…馬鹿なの?」


美織が

「ごめん永野くん…悪義は無いの

猪突猛進と言うか…素直な子で…」


そう言うと永野が少し笑って、

「普通友達からでしょ、さっきLINE交換したよね」

そう言って、帰っていった。


未来が、藤田を見て

「あんた、あーゆー男になりなさい…」


「へ?」藤田の気の抜けた声に、

笑い声が響いた。



本日のストーリーはいかがでしたか?

また次回 読んでいただけると嬉しいです。

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