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第42話 快進撃

インダス帝国軍 参謀総長 マルファス・スリートン

────────────────────────


「敵は西部のガミレス砦を突破し、その後エルレン子爵領とフォード子爵領を突破し現在ダウダ伯爵領へ進軍を続けています。」


なんということだ。


今のペースのまま敵が侵攻を続けるならば3日後には帝都は戦場とかしているだろう。


とはいえダウダ伯爵家は武術に秀でた家系だ。



ここで敵を食い止められればその隙にこちらも体勢を整えられる。


「それで、あとどれほどでダウダ領に敵が着くのだ?」


「3時間後に着くかと思われます。」


3時間か、それではあまりにも時間が無さすぎる。


ダウダ領は捨て、別の所で敵を迎え撃つほか無いだろう。


今の敵の進路だとリンバード領を通る事になるだろう。


あそこは山や谷が多く待ち伏せに適している。


「そうか、ではリンバード男爵領にて敵を迎え撃つ。予備役や訓練兵を最前に配置し、正規軍で疲弊した敵を叩く。第1師団から第3師団までは正面後方に、第4師団と第5師団は山上に潜み敵を奇襲せよ。」


「了解しました。」


────────────────────────


ダウダ伯爵家当主 サウスン・ダウダ

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儂の目の前には黒い波が迫ってきていた。


その波に儂は息子のガルガスタンと共に騎士と兵士たちを率いて突撃して聞くが宙を舞う敵に為す術なく倒されていく。


〖飛斬〗や魔術系スキルを持つ者が反撃をするが敵を倒す数よりこちらが倒される数の方が圧倒的に多かった。


敵が余りにも強すぎるのだ、儂より僅かに劣る程度の強さの敵がざっと見ても5万は下らない。


このままでは1時間とせずに全滅するだろう。


儂はかけに出た。


「一騎打ちを申し込むッ!!」


「一騎打ちか。良いだろう。丁度暇しておったのだ。」


突然上空に黒い巨人が現れた。


それを見た瞬間儂は一騎打ちを申し込んだことを後悔した。


「貴殿が敵軍の将かッ!!」


「あぁ、オレがそうだ。一騎打ちがしたいのだろう。先手は譲ってやる。こい。」


そういうと黒い巨人が地上へと降りてきた。


やるしか無いだろう。


これが儂らに残された最後の希望なのだから。


儂は家宝の魔剣を握りしめ、斬りかかった。


「はぁぁッ!」


金属同士がぶつかり砕ける様な音がした。


見れば家宝の魔剣は根元から折れていた。


相手の体には傷一つ無い。


「期待外れだな。」


儂の記憶はそこで途切れた。




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