第41話 攻城戦
1ヶ月後、無事、ルシフェルは10万の悪魔を用意する事が出来ていた。
その過程でいくらかの国民を使ったようだが、この国の発展の礎となれるのなら本望だろう。
そしてアンナもイーリス教徒を改宗させることに成功していた。
逆らう者も多くいたが、親族や近隣住民ごと逆らった者を拷問し殺した事で解決した。
そしてローランに任せた帝国騎士団も順調だろう。
未だに特級職に就いた者は居ないが全体的に星3冒険者の上位層程度の実力は持っている。
残念な事にイーリス教の聖騎士や聖堂騎士らには及ばないがあれは〖勤勉〗あってのものゆえ仕方あるまい。
そうしてインダス帝国へと進軍する日が来た。
地平を埋め尽くす程の大量の悪魔たち。
その先頭にはルシフェルが居た。
「陛下、準備が整いました。」
「ご苦労。」
インダス帝国西部の砦
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「今日も暇だなぁ。」
「でもよう、聞いたか?隣じゃ最近政変が起きて王が変わったらしいぞ。」
「おっかないねぇ。」
「それと比べれば暇な方がマシだろ?」
「確かに...」
「ん?どうした。急に黙って。」
急に黙った同僚を不審に思いそちらを見ると同僚の胸に大きな穴が空いていた。
「なっ...どうなってるん...」
疑問を口にしようとしたところで、その兵士の首から上が無くなった。
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インダス帝国西部の砦の司令官
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何がどうなっている。
先程城壁の警備に当たっていた兵士から突然敵襲との報告を受けた。
それを聞き外を確認すると数え切れないほどの悪魔の軍勢がこの砦に向かっていた。
まるで悪夢のようだ。
そう現実逃避をしていると、真横で爆発音が響き、意識が飛んだ。
目を覚ますと城壁の1部が崩れており、そこから大量の悪魔が城内に流れ込んで居た。
兵士が応戦しているが数でも力でも負けている。
そう遠くないうちに陥落するだろう。
だがただで明け渡す訳にはいかないと少しでも多くの敵を道ずれにしようと剣を抜こうとしたところで違和感に気付いた。
無いのだ。左腕が。
それだけでは無い。左足も無くなっていた。
だが不思議と痛みは無かった。
次第に当たりが明るくなり、全身から力が抜けていく。
そうして魂が天国へと導かれるような感覚と共に私の意識は再び途絶えた。
そしてそれ以降目覚める事は無かった。
この日1つの砦が陥落した。
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砦が1日で落ちたという知らせはインダス帝国中に瞬く間に広がった。
民衆は途方もない数の悪魔の軍勢に怯え、帝国の東部へと逃れようとした。
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