第33話 戦王グレゴリオ
戦王グレゴリオ
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聖堂騎士の両親の元に産まれたが彼が幼い頃、両親は教会が有る村を襲った魔物の群れと戦い死んだ。
その後彼は両親の背中を追うように聖堂騎士団に入団し、聖堂騎士として多くの魔物を討伐した。
己の危険を顧みず戦うその姿は両親を奪った魔物に復讐しているかの様だった。
いや、事実彼は自分の両親を奪った魔物を恨んでいた。
無論その様な戦い方では余程の才能が無ければ長生きは出来ないだろう。
もっとも彼には一般人と比べて戦う事に関しての突出した才能があった。
結果として彼はその様な戦い方でも戦果を挙げ続けられた。
やがて魔物の血に染まった鎧と戦鎚から紅戦鬼と呼ばれるようになった。
その後も多くの魔物を倒しやがて特級職に就き、その後聖堂騎士団の団長にまで登り詰め、遂には十天聖にまでなった。
しかし、現実は残酷だった。
彼は人類の中では強かったが所詮その程度だった。
彼は高い物理ステータスとそれを更に高める【スキル】更には〖魔術無効〗、そして産まれ持った近接戦闘の才能で十天聖まで登り詰めた。
そして今回の戦いも討伐対象が悪魔という事もあり、彼自身自分が前線に立ち、〖魔術無効〗で悪魔の魔術を受け止めようとしていた。
だが相手が悪かった。
あまりにも悪すぎたのだ。
彼は悪魔の登場で混乱し、また恐怖する味方を落ち着かせ、士気を高めようとし、呆気なく死んだ。
本来悪魔とは物理ステータスは低い種族である。
しかし、それでも種としての格が人間と悪魔とでは違いすぎた。
結果として彼は〖魔術無効〗を活躍させること無く悪魔に潰されて死んだ。




