第23話 悪魔軍
────────────別視点────────────
「オースティン殿。敵も国境に戦力を集めております。」
「やはりそうなったか。仕方ないじゃろうな。して的の戦力はいかほどかの。」
「そッそれが……敵軍の指揮を執っているのは悪魔でございます。」
「なんじゃとッ!悪魔じゃとッ!それは誠なのじゃろうな?」
「はい。間違いありません。それどころか敵軍の兵士は皆悪魔付きかと思われます。」
「なんということじゃ。それだけの悪魔を使役して居るという事は、敵の中に大罪スキルを持つものがおるという事では無いか。それも大罪之魔王に就ておるという事。果たしてこの戦どうなるか先が読めなくなってきおったぞ。」
「大罪スキルと言えば美徳スキルや六道スキル、十戒などに並ぶ強力なスキル群ではありませんか。それを持つものが敵に居るとは。もしやあの大男がそうなのでは?」
「どうであろうか。ともかくナヴィスの猛虎傭兵団にも参戦を要求せねばならんじゃろう。」
「直ちに使いを送ります。」
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数日後奇しくも両者の準備が整ったのは同じ日だった。
「キシシシシ」
額から2本の角を生やし一対の翼を背に持ついかにも悪魔といった外見の魔物がホワイト帝国の侵攻軍の指揮を執っていた。
「デミウルゴス。これはホワイト帝国として初めての戦争だ。失敗は許さぬ。敵を完膚なきまでに叩き潰せ。」
「ワカッテオリマスマスターワガアクマグンのチカラヲゴランニイレマショウ」
その悪魔の背後には青白い肌をし額から角を生やした悪魔もどきのような兵士が並んでいた。彼らが悪魔軍だった。それは憑依した悪魔に意識を完全に乗っ取られた哀れな人々の末路だった。




