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第22話 侵攻準備

無事ローランが勝ったようだ。

「陛下。この後はどうなされますか。」

「我が国に攻め入って来たのだ。何もせず返す訳には行くまい。デミウルゴスに残りの敵兵士を片付けさせよ。」

「キシシシシ。オマカセクダサイマスター」

その後デミウルゴスにより敵兵士の大半が殺された。

「これより我らは我が国に愚かにも手を出した蛮族共に制裁を下す!兵士も民間人も関係なく全て殺せ!ローラン、お前は城に戻れ。侵攻軍の指揮はデミウルゴスに任せる。」

「御意」

「イクラデモコロシテイイノカ」

「あぁ、好きなだけやれ。」

────────────別視点────────────

バラスト都市連合の中心地である都市ザナドゥにて会議が行われていた。


「ブライト王国への侵攻が失敗したそうですな。」

「そんな馬鹿な。天穿が反乱の際に死んだという情報が間違っていたのか。」

「それがどうやら天穿では無いようです。」

「では双剣か魔術剣かのう」

「生き残った兵士の話では巨大な剣を持った大男だったと。」

「そのような人物があの国に居たかね。」

「いえ、そのような人物の話は聞いておりませんね。」

「おそらくその人物が天穿を殺したのでしょうな。」

「拳王の神速拳を受けても全くダメージを受けている様子が見られなかったとか。」

「それならば天穿を殺していてもおかしくはなさそうじゃな。」

「それで結局のところどうするのですか。このまま戦争を続けるのか、それとも和平を結ぶ方針で行くのか。」

「今の所分かっている話はブライト王国の国王であったガザフ・ブライトが殺されたそうです。また王族も皆殺しにしたとか。その上自身の意向に従わなかったブライト国教会の教皇や他の教会の長も殺したとか。」

「その話を聞くに和平を結ぶのは難しいそうですな」

「そもそも此度の戦争はブライト王国の西にある〖暴食〗の遺体の確保が目的。あれが無ければどちらにせよインダス帝国により滅ぼされるか、属国とされるか。」

「ではこのまま戦争を継続するという事で良いですかな。」

「えぇ、それで良いと思うぞ。異議のあるものはおるかな。」



「おらぬようじゃな。では次はどこが戦力を出すかじゃな。」

「我々、ゴルドは此度の侵攻で星4冒険者であった拳王を失っております。これ以上戦力を失えば都市の運営に支障が出るゆえ。ここは首都であるザナドゥにお願いしたい。」

「儂らが戦力を出すのは良いが儂らだけではちとキツいのう。なんせ相手には天穿剣士を殺した大男に双剣王と超位魔術剣士が居る上に何故か騎士団がほとんど残っておるらしいからのう。その時点で特級職持ちが2人と仙人であった天穿剣士リューイ・ウィンザー卿を殺した者そして騎士と兵士が合わせておよそ2万前後、うち北部の要塞以外の3方向の要塞の兵士と近衛騎士団が動け無いとしても、5000前後の戦力があるのじゃ。他の都市にも戦力を出して貰わねば。」

「そもそも何故反乱があったのにそこまで騎士や兵士が残っているのだ。」

「それは分かりません。」

「大方、特級職か強力な【スキル】を持つ何者かによるものだろうな。」

「であれば先の戦力にその何者かが加わるのか。」

「ザナドゥからは雷王とその弟子達、それから儂も出るとしようかの。長く書類仕事ばかりしておったゆえ、そこまで役には立たんだろうが、居ないよりはましじゃろう。これでも賢者に就いておるゆえな。」

「なんと。オースティン殿自ら出陣なさるのですか。」

「でしたらエンリスからも機装隊を出しましょう。」

「ベルモントは農業都市ですので兵士は出せませんが兵糧を提供いたします。」

「アルターとしては魔剣軍を出しましょう。」

「私たちは商業都市ですので今回は資金援助のみと言うことで。」

「ナヴィスには猛虎傭兵団がおるではありませんか。」

「あれは私たちに指揮権が無いので無理です。そういうロッタこそ奴隷戦団が有るでは無いですか。今こそ使い捨ての戦力の使い時では。」

「なッ あれはロッタのもので無く私の私兵だろう。今は関係ない!」

「しかしオースティン殿も出陣されるのですよ。ご自身も犠牲王という特級に就いておられるのですから出陣なさってはいかがですか。レバノン殿。」

「こんな時だけ特級職だなんだともてはやしおって!普段は散々陰口を叩いておるでは無いか!」

「良いでは無いか、レバノン殿は戦地に出られなくても良いですよ。どうせ邪魔にしかなりませんから。」

「貴様ッ今なんと言ったァ」

「ですから邪魔なので引っ込んでろと言ったのですよ。卑怯王殿。」

「では貴様らウェストベールは何を出すというのだッ!」

「最近新たに護衛として雇った特級職持ちがおりましてね。」

「そんな話は聞いてないぞッ!今まで隠しておったのかッ!」

「私も初めて聞きましたね。」

「儂もじゃ。説明してくれんかの。」

「つい先日剣聖を雇う事に成功しましてね。」

「剣聖だと。」

「えぇ今回の戦に役立つかと。まさに渡りに船かと思いましてね。」

「剣聖に賢者、雷王と機装王、4人の特級職に加え雷王の弟子の雷魔術師に機装隊と魔剣軍までおれば負けはないでしょうな。」

「では会議はこれで終いとするぞ。良いかな。」

「お待ちを。私もやはり出陣しましょう。」

「勝ち戦と分かって出る気になったのか。まさに卑怯王だな。」

「もう良い。その辺にしておけ。」

「結局犠牲王殿は出るのかね。」

「えぇ。」

「そうか。戦力は多いに越した事は無い。指揮は儂がとるが皆良いな。」

「それで大丈夫です。」

「特に問題は……」

────────────────────────

こうしてバラスト都市連合の会議が終わった。

8の都市からなる連合


議会制でそれぞれの都市から1人ずつ代表を出す


ザナドゥ 首都 代表 賢者 オースティン


雷王とその弟子の雷魔術師


ゴルド 星4冒険者拳王が拠点としていた都市していた。


エンリス 工業都市 機装王 機装隊


ベルモント農業都市


ロッタ 代表 犠牲王 レバノン 奴隷戦団を有する。


アルター 魔剣軍を有する 300名程。


ナヴィス商業都市 猛虎傭兵団が拠点としている。


ウェストベール 剣聖

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