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奴隷から始まる異世界旅行記  作者: 三之山勝
《 第3章 平穏な日常に飽きてくる年季奴隷 》
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<3-7>  「馬車村である休日の年季奴隷  (後編)」

最新の本文修正日は2014年12月10日です。

 移動中に漉いたわら半紙がどんな事に使われていたのか知ってしまった俺ですが、今更そのことで紙の供給を停める訳には行かない。


 なんと言うか、こちらの世界のBL本に興味があったというか、一体全体どんな内容か気になってしまったからかもしれない。こちらの腐女子がどんな事を書いているのが気になったからだ。


 暫く様子を見ようと思う‥‥‥。決して興味本位であって、そっちの世界が好きという訳じゃ有りません。



 そして、ある馬車村に着いた次の日に給料を貰う。ついでに鉛筆削りの特許の報奨金も手に入って浮き浮きしながら買い物に勤しむ。値切り方はこの前のプイホンさんを参考にして、複数商品を選んで交渉する俺であった。






 本屋の隣からは、乾物屋だったり八百屋や肉や庶民の食生活に欠かせないものを売っている店であった。この前の馬車町の市場で見かけた乾物や野菜、果物などを売っている。海に近いのか魚が沢山売っていたのは気のせいであろうか。


 果物は俺らが収穫していた赤梨が一山10個程で銅貨五枚で売っていた。産地に近いのでその値段なのかもしれない。肉屋さんには加工したハムやソーセージ、チーズまで売っていた。名前は違っていたが見た目はそんな物であった。



 丁度、大通りを挟んで奴隷組合の向い辺りは食堂のようで昼間から酒を飲んでいる年季奴隷を見つけてしまう。まだ時間が早いし、腹もすいていなかったのでそこはスルーする。


 横目で食べていた物を見ると肉屋で売っていたチーズのような物とハムやソーセージのような物など、酒のつまみのような物であった。そこを通り過ぎると普通の民家になってしまい村の南の出入り口は北と同じように二人の守備兵が武装して立っていた。


 それを横目に大通りを渡ってまた北に向かう。良く分からないが村人を余り見かけなかった。っていうか皆さん普通にお仕事しているよね?



 荷物を抱えて一旦車庫に向って行灯と本を魔技箱に収納する。すると、荷馬車の奥のほうでガルボルテ工作長が何かやっている。紙を乾燥させる装置の改修をやっているようだ。真剣にやっていたので声を掛けることは出来なかった。


 静かにその場を離れて奴隷組合の施設の見学をすることにする。先ずは厩舎を覗くと、一仕事終わったようで猫の集団が屯して談話していた。その光景を見ていると、プイホンさんも混じって話をしているではないか。彼は休日は嫌いと言っていたので仕事をしていたのかもしれない。


 ここにも俺の居場所はなさそうなのでその場を去る。厩舎の奥に行くと倉庫のような建物が並んでいる。中は入れそうもないので歩いて見学するのだがどれも壁は石造りで屋根は三角屋根で銅葺きなのか緑銅色に変色していた。


 少し広い所に出ると柵に囲まれた所に出て、柵の中にはニワ亀が放し飼いにされている。結構居るようで数えてみると50匹以上居るようであった。



 そこで、またもや獣人を発見してしまう。その獣人は手に持った籠に卵を入れて集めているではないか。厩舎に居たネコさん達とは違い、鯖模様のネコさんで短パンにチョッキを身に着けている。尻尾は長くも無く短くも無い中途半端な長さでアミュネス少尉が見たらガッカリする長さであった。


 その風景を眺めながらネコさんを観察していると、小屋の中から誰かがそのネコさんを呼んで中のほうに行ってしまう。ショータイムは終わりのようだ。



 すると何処からか、「ズモォ~」という何かの鳴声が聞えてくる。その声が気になって、声がしてきた方に向うと先程よりは頑丈な柵に囲まれた一画が見えてくる。この前ジョルジョネ大尉に書いて見せて貰った一角牛ひとつのうしだかサイの様な大きな動物が見えてくる。


 牛よりはやっぱりサイに見える。そいつらが餌場の草をもしゃもしゃ食べていて時折あの変な鳴声をあげていた。大人しそうで俺が柵に近寄っても見向きもしなかった。


 暫くそれを観察していると一頭の一角牛が柵に近寄ってくる。近寄ってきた時の顔のでかさに驚いてしまう。


 乳牛なんかは実際に見たことがあったが精々体高は精々150cm位で胸の高さぐらいである。しかし、近付いて来たのは2mを超えていて柵越しにぬ~っと、頭を出して来て俺を上から見下ろしてくる。


 柵の高さは俺の身長170cm位なので、それを越えて顔を出すという事は2m以上有るという事だ。この前の山で会った岩猪よりは小さいがそれにしてもでかい。



 ここの世界の獣というか動物は皆大きさが桁違いだ。そんな事を考えていると、俺に興味が無くなったのかその牛は俺から離れていく。


 少し小腹が空いて先程の食堂に行って何か食べようと思いその場を離れる。プイホンさんを誘おうと思ったが厩舎でお仕事をしていたので諦めて一人で食堂に向う。


 しかし、店はうちらの年季奴隷達で混んでいたので、先に購買所に向う事にする。大尉の言った通りに購買所は開いていた。中には若い女性の店員さんが居て、普段使う物が所狭しと並んでいる。しかし、どれも日用品ばかりでこれといって欲しい物が見つからない。


 ふと、木の板の木片の束を見つける。それには「酒引換え木札」とか「髪結い木札」とか書いてあり、多分奴隷銅貨一枚ではおつりを出せないので奴隷銅貨一枚で複数枚購入する類の物だと思う。お酒がその例だ。この前食堂で飲んだ時にお釣りのように木札を貰った事を思い出す。


 髪結いとは多分床屋さんか理容院の代わりなのかもしれない。そう思って自分の髪を触るが、相変わらずここに来た時と変わらない長さであった。同じように髭もチクチクする程度で剃る長さでもない。



 髪結いを何処でして貰えるのか店の人に聞いてみると、女性年季奴隷に髪を結って貰ったり、切りそろえて貰えるそうだ。だから、奴隷旅団所属中隊には最低一人はそういう事が出来る女性が居るそうで、男性の年季奴隷の場合は大抵は自分で切って処理するらしい。主に女性が買って行くと教えてくれる。


 そういうものかと頷いて色々探してみると「娼館利用木札」という物も発見してしまう。値段を見ると一枚奴隷銅貨10枚という事であった。気になってこれは何処で使えるのかと聞いてしまう。店番のお姉さんに聞くのは恥ずかしい思いであったが向うはそっけなく教えてくれる。


 馬車町の奴隷組合管理下の娼館で利用出来るのと、奴隷旅団所属中隊にそれ専門の女性が居るそうで、その女性年季奴隷に渡せば楽しめるという事であった。答えてくれた後にニヤニヤしながら俺に買うのかと聞いてきたが俺は首を横に振る。


 なんでも、女性年季奴隷の場合拒否権もあるそうで、体調の悪い日や人数制限もあって奴隷旅団所属中隊にいるそれ専門の女性年季奴隷は優遇されているとも教えてくれる。



 まあ、俺の居た所もそんな似た様な場所はあったし、やっぱりここにもあるんだなと感心してしまう。しかし、向うの時にだって行った事がないのに、こちらで御世話になるのも気が引ける童貞独身男である。


 何れはとは思っていたが未だにそんな所に御世話になった事は無い。それに30歳まで待てば、もしかしたら魔法が使えるかもしれないじゃないか。まあ、機会があったらお願いするかもしれない。



 そんな事を考えていると、店番のお姉さんはガッカリしたように他に用事がないのか聞いてくる。俺はその押しに負けて、結局日用品を買ってしまう。


 購買所は値引き出来ないと断られ、歯磨き粉と泡沫石という石鹸、タオル代わりに手拭を五枚、体を擦るのに使う糸瓜へちまのようなスポンジ等全部で奴隷銅貨5枚程で買えた。


 歯磨き粉は1キラ((Kg))もいらないのだが、鍋磨きにも使えるそうなので結局その量を買ってしまう。歯磨き粉は革袋に入っていた。


 石鹸も革袋に入っているのだが、この革袋は特製で濡れた石鹸を入れていても余分な水分を吸収してくれて石鹸が型崩れしないようになっていると説明してくれる。プラスチックのケースより優秀だよね。


 手拭が半端の五枚の訳はスポンジが2個で奴隷銅貨1枚という値段という事であったからで手拭が2枚で奴隷銅貨1枚という事で5枚とスポンジ一個で奴隷銅貨3枚という結果になってしまう。


 手拭はタオルと違って同じ綿製だが縫製技術が全然違う為使い心地は少し悪くなってしまう。普通の反物のようにノッペラとしていて吸水率は悪そうだ。


 それらを持って自分の魔技箱に収納する為に車庫に向かう。歯磨き粉などを小分けにして筆と墨で革袋に何が入っているか書き記す。



 それらの物を収納すると、そろそろ良いかと思い村の食堂に向う。先程よりは空いていたので店先のテーブルに座って注文を取りにくるのを待つ。


 そこでまた気付いてしまう。料理名をいっても俺には分らない。周りを見てあれと同じ物をと店員に頼む。先程見たつまみセットであった。それにパン、こちらではポディラムと呼ばれていたものを思い出して注文する。飲み物は温かいものと注文すると例の麦茶がでてくる。


 頼んだ物が来るとパンにそれらを挟んでサンドイッチのようにして食べる。チーズは普通のチーズのように感じられ、他のつまみも同じようなものであった。ハムだけは相変わらずしょっぱい。しかし、酒の友だからと諦めて食べる。


 一息ついて通りを眺めていると建物の影からチラチラとこちらの様子を窺っている不審者を見つけてしまう。俺がそちらを向くとさっと隠れてしまう。かすかに金髪が見えたのと女性年季奴隷達が着ている服装のようだったので、多分取材対象を観察しているのだと思う。彼女はさぞガッカリしていると思うよ。だって横にプイホンさんがいないからね。



 食事代を払うと銅貨2枚という値段であった。相変わらず安い。こんな事で経済は回るのであろうか? そんな事を疑問に思ってしまう。王都にいったらそんな事も聞いてみようと、腰の革袋から手帳を出してメモを取る。



 結局、昼からやる事が無くなって、紙を漉く事に時間を使ってしまう。水は厩舎横に水が満杯になっていた樽が置いてあったのでそれを拝借した。ワラは定期的にプイホンさんにお願いして麻袋に入れて一号馬車の荷台に置いて貰っているのでそれを使う。


 それらを鍋に入れて水や石灰いしばいをいれて焜炉で煮込む。俺は今日あったことを手帳に書きながらぼ~っとそれを眺めていた。煮上がると板の上で木槌でペッタンペッタンと叩いて繊維を解す。そして、タライに例の粉と水を解いて繊維を解したワラを入れて紙を漉く。


 車庫の近くでそんな事をやっていたので、直ぐに荷馬車の天井の装置を使って漉いた紙を順に乗せていく。すると、この前よりは多少使いやすくなっていて一々レールに板の金具を合わせなくても良い様になっていた。板が連結されていて紐が二本になっていてどちらかを引張ると天井のレールを伝って上がったり下がったりして、まるでブラインドのような仕組みになっていた。


 さすがガルボルテ工作長だ。結局そこで100枚ほどの紙を漉いて日が落ちかける。鍋二つほど紙を漉いたので溶液は捨ててしまう。片付けが終わるとすっかり日が落ちてしまった。



 晩飯をどうしようかと考えているとプイホンさんがやって来て、串焼きを2本ほど俺に渡してくる。




 「プイホンさん、これどうしたの?」




 「ん? ああ、ちゃんと断って貰ってきたから心配しなくても良いよ。おいら休みだったけど厩舎で岩猫の手伝いしてこれを獲らして貰ったんだ」




 「へぇ~、じゃあ遠慮なく貰うよ。今日も少し紙を漉いたから、これ食べ終わったら文字の練習用の紙をあげるよ」




 そんな会話をしながら二人でプイの塩焼きにかぶりつく。あ~、なんか痛い視線があったけどそれは無視する。一日俺を見張ってネタを探していたようだ。今必死にメモ書きをしているよ、あのギムネーヤ料理長のお弟子さん。


 二匹分も食べると結構お腹が膨れてしまう。紙をプイホンさんに渡して外に出してあった40枚程の木の板を車庫の中にしまって壁側に寄せて邪魔にならないように乾燥させる。それが終わるとプイホンさんと一緒に部屋に戻る。休日はお風呂が無い様でプイホンさんは終始ニコニコしていた。



 明日は仕事なので、ベットに上がって探査の訓練をした後は直ぐ寝てしまう俺であった。






☆  ☆  ☆






 ジョルジョネ大尉の個室では今日の報告をするメルディム護衛分隊長がそこに居た。




 「え~、至って平穏な一日でしたよジョネ。もう何にも無かった。おかしいね~、この前まではあれだけ執拗に付け狙っていたのに、どういうことかしら?」




 「あ~、何も無かったのなら良いんじゃねぇ? あれ以来、魔獣も出ないしな。しかし、まだゴルムディアディまでは約5000メタ((km))は有るからな油断は出来ないぞ。まだ半分以上の道のりはあるからな」




 「ふ~ん、それぐらいなら主様ぬしさまなら鼻先ぐらいの感覚だと思うよ。そんな所で面倒を起すと厄介な事は大抵の者なら分かっていると思うけどね?」




 「そうか、そういう事ならば万が一、事が起これば犯人はその事を知らない人族の犯行になるな。東の連中なのかな? それか創世大陸の連中か?」




 「それに感の良い奴ならば恐れをなして逃げ回るよ。この距離でも私ら森人は主様の存在をひしひし感じるからね」




 「頼むから俺らが行くまで大人しくしてくれるとありがたいのだがな」




 「主様は気まぐれだからね~。後は報告する事は特に無いね‥‥‥。


 あっ、そういえばギムネーヤ料理長の弟子の女の子がリョウジの後を付回していたよ。リョウジに興味を持ったのかしら?」




 「ふ~ん、彼女がね」




 「でもあれは恋する乙女というよりは好奇な視線だったけどね」




 「なんじゃそれは。じゃあ、観察対象ってぐらいか?」




 「多分そんなものね。じゃあ、交代で休ましてもらうよ」




 「あ~、ご苦労様。明日は農作業あるから一応警戒宜しく!」




 ジョルジョネ大尉がそういうとメルディム護衛分隊長は部屋の外に出て行く。次に入ってきたのはミリクナ医務長であった。




 「そろそろ、彼の体を検査したいのだけど良いかしら?」




 「はあ、まだ一月も立っていないぞ?」




 「本当は10日毎に検査しろって言ってきているのだけど、あんまり定期的にやるのもあれなんで、間隔を空けてやろうと思ってね。少しでも猜疑心を持たない様にしないとね」




 「はあ、そういうことなら。明日も付いてきますよね? その時に計算の仕事が終わり次第そちらに向わせますよ」




 「分かったわ」




 「あっ、そいいえば。組合の方でも何か掴んでますか?」




 「二人目の事? それなら創世大陸に渡ったらしくて消息がつかめていないわよ」




 「いえ、そっちの事じゃなくて、この先の障害についてです。なんか突然というか、今までの事が何だったのかというぐらいに静かなんですよね。メルディムの狩りの時にもあれ以来大物が掛からないそうです。


 各村や馬車町の守備隊からも至って平和な様子が伝えられていまして。その、なんというか嵐の前の静けさに戻ったというかそんな気がしてですね。少し心配しています」




 「はあ、今の所は魔獣の話がぴたりと無くなったのは事実ですけど。今の中隊なら一人目の時に遅れを取った時とは違い、十分対抗出来ると思いますよ?


 あれに対抗出来る装備だって揃っていますし、この前の馬鹿でかい奴の対策は出来ているのでしょ?」




 「そうなのですけど、不安な事がありましてね。段々強くなってきているようで、どんな準備をしても後手後手に回っている気がしてですね」




 「ずいぶん弱気じゃない。先行している部隊からは何も無いのでしょ?


 心配しすぎじゃないの?」




 「そうですよね? 少し弱気になっていましたよ」




 「そうですね! 部下に弱音を吐くわけにはいかないですからね!」




 「はあ、弱気になる原因が今の所3個ありますからね」




 「まだ他にもあるの? 大変よね~、隊長さんも」




 「そういう事です。その悩みの二つは何れリョウジに押し付けるから良いですけど」




 「呆れた~。そんな事を考えていたんだ。まあ、あの人達に付き合うのは大変だからね」




 そういってミリクナ医務長は微笑んでジョルジョネ大尉の部屋から出て行ってしまう。残されたジョルジョネ大尉は少し気持ちが晴れたような気がして少し肩の力が抜けたように椅子の背もたれに寄りかかる。


 ミリクナ医務長が部屋から出て行くと同時に部屋の扉を叩く音がする。返事をすると、アミュネス少尉が配膳台に夕食を持ってくる。ジョルジョネ大尉の机に置くと、明日の予定の確認を始める。ジョルジョネ大尉は彼女に予定通り明日は農作業の収穫の作業をする事を告げる。


 最後にジョルジョネ大尉は指揮車待機交代の時間を彼女に説明して、その彼女は部屋を出て行く。そんな彼女の後姿を見ながらジョルジョネ大尉は一人考え始める。



 「リョウジのお陰で彼女達はめきめきと計算の腕を上げてきているが数が多くなると、どうしても機嫌というか、イライラが募って明らかに不機嫌になる。


 もう少し計算が出来るようになるとリョウジに新しい仕事を与えられるのだが、当分は集計の仕事はリョウジに任せないと駄目らしい。


 それでも大変な進歩だと感心はしている。まるで彼に最初に聞いた猛獣を手懐けるようだ。


 ミンハンス大尉も良く我慢して、ユロジェン少尉を使っていたと思う。まあ、そのお陰であのげっそりとした顔になっていたのだが‥‥‥。



 それに、そろそろ高位の貴族の方々が召喚者の事を聞きつけ接触をしてくるはずだ。特に王家八家門が放って置くはずが無い。


 まあ、7年前に昇爵したあの家は別として、古くからある家は間違いなく接触してくるはずだ」



 最後にそんな事を考えたジョルジョネ大尉であったが、思わず「5年間は手は出せないはずだがその後に争奪戦があるはず」と呟き、雲の上のような人達の話に首を振る。


 首を振ったジョルジョネ大尉は「そんな事は自分が考える事では無い」と、改めて自分に言い聞かせる。そんな事を言い聞かせたはずなのだが「実際のリョウジを見た高位の貴族達が、彼をどう判断するか見てみたい」とも思ってしまう。


 そんな事を思った彼は高位の貴族達がさぞ見た目でガッカリしそうで思わず笑いがこみ上げてくる。


 その笑いを堪えた所で彼は「前任者が出来すぎだからかもしれない」と、そう一人でブツブツ言いながら机に置かれた食事を食べ初める。


 そんな普段とは別人のように考え事をするジョルジョネ大尉であった。






☆  ☆  ☆





 そんな事があったとは思わない俺は睡眠を貪る。考え事をするジョルジョネ大尉のこと等は知らない俺であった。





 次話へつづく

次話は1/18の夕方に投稿する予定です。

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