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奴隷から始まる異世界旅行記  作者: 三之山勝
《 第3章 平穏な日常に飽きてくる年季奴隷 》
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<3-6>  「馬車村である休日の年季奴隷  (前編)」

最新の本文修正日は2014年12月10日です。

 灯台下暗し、身近に猫種の獣人けものびとがいる事を知って馬車村に寄る楽しみが増えた俺ですが、二者択一に迫られる。厩舎にいた多数の猫達を観察するか、プイホンさんのアワアワタイムを観賞するかである。


 まあ、くだらない事だが楽しみの一つであるから仕方がない。更にプイホンさんが実は女の子じゃないのか、そんな疑惑が持ち上がり確かめたいという気持ちも沸いてくる。


 しかし、実際に彼の股間を触って確かめる事は出来ない。一部で持ち上がっている俺が男妾趣味という噂があるからだ‥‥‥。どうしたものかと、もどかしい自分がそこに居る。



 それに晩飯の後にギムネーヤ料理長に頼まれて俺が漉いた紙を欲しいといわれて渡したが、一体何に使うのかも気になる俺であった。






 今日は移動日である。早朝の訓練が終わると変わらぬ日常が始まる。何時ものように指揮車に乗り馬車が動くまで日記をつけていると、今日も二人の少尉はこの指揮車に乗っている。


 俺は首を傾げる、確か算術の勉強は10日程で終わりと聞いていたからだ。確か農作業する前の日で、彼女達に10回程の問題を出し終わったはずなのだが‥‥‥。今度は何を教えろといわれるのか気になってくる。


 馬車が動き出して安定してくると、ジョルジョネ大尉が俺を前の座席に手招きする。何も言われないので何時ものように羊皮紙の束を貰って計算を始める。今日も何時ものように俺の正面に座った彼女達は俺の計算風景を見ながら首を傾げているではないか。


 「あの~、何かおかしな事があったのでしょうか、アミュネス少尉?」




 「いや~、ね。今日の問題はないのかしらと」




 「へっ? あれ? まだ続けるのですか?」




 「だって、大尉は終わりといっていないでしょ?」




 「はあ、分りました。今すぐ作りますので少々お待ちください」



 なんていう事だ、当分彼女達の面倒を見ないといけないようで、慌てて問題を作る。まあ、算数問題なのでこれといった問題はないのだが‥‥‥。今日もやるとは思っていなかったので、前日の問題をもう一回確認する為に彼女達が持っていった用紙を返して貰う。


 何故かというと、彼女達にいきなり難しい問題を出してしまってはまたご機嫌が悪くなってしまう。徐々に難しくしないと大変だからだ。用紙を返して貰って確認して、それよりはちょっと面倒な計算を20問ほどそれぞれに書いて彼女達に渡す。


 すると、彼女達は問題を見ながら計算を始める。俺はやっと自分の仕事に手をつける事が出来る。順調に進んで何時もの時間に検算をして終わらす事が出来る。



 彼女達も見直しが終わったようでニコニコして俺に問題用紙を返してくる。ちょっと簡単すぎたのか、アミュネス少尉は全て正解して一発で花丸をつけてやる。ユロジェン少尉は計算ミスがあったのでそれを指摘して直させる。最後に彼女の答案にも花丸をつけてやる。


 そんな事をしていると、2回目の馬の休憩の時間になってしまう。大尉にいつまで彼女達の算術を見るのかと聞いてみる。




 「そうだな~。彼女達に算盤も教えてくれる?」




 「ちょっと待ってください。俺は足し引きの計算は算盤で出来ますが乗算や除算は恥ずかしい話ですが、やり方を忘れてしまい教える事は出来ませんよ? もう十年以上もやっていないです」




 「そうなの? じゃあ、集計表の乗算や除算は全て手計算でやってあの速さで出来るのか? それはそれである意味凄い事だが‥‥‥」




 「はあ、暗算も少し出来ますからね。桁数が大きくなると無理ですが」




 「そんな事も出来るのか? ふ~ん。じゃあ、その暗算教える事出来る?」




 「それは、慣れですから問題を数万と解いて行く内に身に付く物ですからね。教えるのは無理ですよ。何で出来ると聞かれても俺には説明できません」




 「じゃあ、当分暇を見つけては彼女達に問題を出してやってくれ。いい加減主計の仕事が出来ないと彼女達が困るからな!!」




 そういって前の席で俺達の話を聞いていた二人が俺の顔をじろじろ見ている。俺は「分りました」と、一言以外に返す言葉は見つからなかった。


 道具を片付けて、今日の問題用紙を一回回収する。次の問題を作るのに必要だからだ。それに急がないとまた馬の休憩時間がなくなってしまう。


 急いで一号馬車に戻り馬車が動き出すと、今度はプイホンさんの問題を添削する。彼は俺の言い付けを守ってこの前出した問題を仕事中にやっていなかったそうで今日の移動の時間でやったと俺に教えてくれる。


 問題なく花丸をつけると、それを渡して新たな問題を作る。同じように5問の問題を書いて渡すと、彼はそれを見ながら必死に考え始める。その姿を観察していると、何時ものように指を使って計算していた。まあ、可愛い肉球なので許す。



 移動日はそんな事をやって過ごしていた。






 二日程経って次の馬車村に着いた時に厩舎を覗くと、そこにはパラダイスがありました。もう、俺はプイホンさんのアワアワタイムを忘れてしまうほど堪能してしまった。


 ここもこの前と同じように10人程のネコさん達が馬の世話をしている。岩猫って呼ばれているのは基本白と黒の斑や単色だと白が多く居るようであった。


 毛の長さはどれも短く短毛で尻尾が基本は短いのが多い。俺があんまりジロジロ見ていた為、彼らに不審がられてしまう。まあ、確かに他人から見たら不審者であろう。



 余り長居していても晩飯を食い損なってしまうので、慌ててその場を離れる。途中車庫に戻って取り忘れた馬車の天上に干していた紙を回収して道具袋に入れる。


 急いで食堂に向かい食事を済ませ何時ものように食べ終わった食器を戻しに行くと、ギムネーヤ料理長が申し訳ないような顔をして俺に話しかけてくる。




 「リョウジ、すまないね、また紙を貰えるかい?」




 返事をして今日出来上がった紙を道具袋から出して50枚程のわら半紙を渡す。




 「移動日はこれ位、一回に作っているので渡しておきますね。冷蔵庫を使わして貰っているし、気にしないでください」




 「悪いね~、弟子に料理法を伝授するのに使っているのよ。後、弟子は何か書き物をしているようなんだけど、中々見せてくれなくてね。また貰ってもいいかい?」




 「はあ、構わないですよ。俺の粗雑な紙でよければ使ってください。そうすれば俺も張合いが出ますから」




 まあ、使い道は3人の勉強の為だけだし、今更トイレットペーパーとして使う気はさらさら無い。俺は文字を書くのに役立つのならそれはそれで良いと、その時は思っていた。



 風呂上がりに水を飲みに食堂にやってくると、女性達が食事をしている中、必死に俺が渡した紙に文字を書いている少女を目撃する。細筆に墨をつけて文字を書いては、気に食わなかったのかそれに傍線を引いたりしている。


 まあ、覗くのもあれなので通りすがりに見たのだが彼女の後ろを俺が通ると、サット隠すような仕草をする。仕方なく諦めて部屋の戻って寝たのだが、一体何を書いているのだろう。そんな事を考えた後に探査の練習をして就寝する。






 そんな食堂での出来事を忘れかけた頃に次の馬車村に着く。何時ものように結局厩舎の中を観察して堪能してから食堂に向かい、食器を下げる時に同じように紙の束を渡す。


 最初は驚いていたギムネーヤ料理長だが申し訳ないような表情をして受け取ってくれた。そんなに気にする事ではないと彼女には言ってあるのだが‥‥‥。紙はまだまだ貴重品らしい。ようやく順調に紙を生産できているので気にする事は無いともう一回説明しないといけないのかな?


 そんな事を考えながら浴室に向かう。風呂上りにまた食堂に行くと、同じように女性達が食事をしている横でギムネーヤ料理長のお弟子さんがまた何か一生懸命書いていた。



 何気に彼女の後ろを通って水を飲みに行き、帰る時にそれを目撃してしまう。思わず先程飲んだ水を吐き出しそうになる。


 「異国から来た男と猫男の物語」という題名が書いてあった。嫌な予感がびんびんしてくる。さわりを読んで思わず絶句してしまう。俺のわら半紙がBL小説の為に使われていたからだ。



 どう読んでも俺の事とプイホンさんの事を書いているように思えて、つい机の上に置いてあった原稿を手にとって読んでしまう。それに気が付いた彼女は慌てて俺から原稿を取り上げる。


 顔を真っ赤にして机に広がった原稿を集めて厨房の奥に消えてしまう。まあ、皆暇なのは変わらないのだねと、感心してしまう俺であった。



 その光景を見ていた他の女性達が何があったのか聞いてきたのだが、俺は彼女が書いていたものをちょっと見てしまった為に彼女がそれを持って居なくなったと話す。皆はそれで納得してくれたがさすがにBL小説に驚いたとは言えない。火に油を注ぐ行為である。


 彼女達が飽きてくれる事を祈るか、矛先が誰かに代わるのを祈るしかない。それに急に紙の供給を止めるのも気が引けるというか、理由を聞かれるの面倒だよね?




 次の日の朝、朝飯を食っていると、皆が集まって列を作ってテーブルの前に並んでいるのを目撃する。食べ終わって薬を飲んだ後に食器を下げるついでにその列の前のほうを見ると、ジョルジョネ大尉がテーブルに座って小さな革袋をたくさん並べて書類に何か書きながら皆にその革袋を渡しているではないか。


 嗚呼、今日は給料を渡してくれるのかと納得する。渡しているのは大尉だけではなく。アミュネス少尉やユロジェン少尉も同じように書類と照らし合わせて各人に革袋を渡している。


 毎回あの革袋を渡しているのかと首を傾げていると、使い終わったというか空になった革袋を戻したり、貰った皮袋から奴隷銅貨を取り出して、革袋を返したりしている。ああ、返さなければならないのかと納得する。そうだよね~、毎回渡していたら大変だよね?



 結局出遅れた俺は一番最後になってしまう。しかし、俺は別格のようで、俺だけ大尉の個室に連れて行かれてしまう。途中で自分の部屋に寄らして貰い、お金を入れていた皮袋と手帳、それに筆記用具が入った革袋を持参する。大尉の部屋に入ると、机の上に羊皮紙の書類と革袋が置かれる。




 「今月は丸々貰えるから、奴隷銅貨は二十五枚、それにエンピッツ削りとかいうガルボルテ工作長が作った例の物の報奨金が出てるぞ。それが銀貨三十枚という事だ。後は銀貨の方はこの前言った通りに奴隷組合の口座に入っているからな。


 それで、奴隷銅貨はどうする?」




 「はあ、何時も思うのですけど。購買所でしたか、あそこって何時使えるのでしょうね? あそこが開いているのを見たことがないのですが」




 「あれ? 説明しなかったかな? 購買所は昼間しか開いていない。今日のように休暇日に皆は買い物しているはずだが。それに購買所の横に掲示されている商品の一覧に書かれている物は町や村で奴隷銅貨で買えるのだぞ?」




 「へぇっ? 初耳ですが、そうだったのですか? 普段は昼間しか開いていないのか~‥‥‥。何時行っても閉まっていて開いている形跡が無かったからおかしいとは思っていたのですが、そういう訳だったのですね?」




 「すまん、言い忘れてた。で、今日はどうするのかね?」




 「今日が休暇日だとは知らなかったので村を見学してみます」



 奴隷銅貨を革袋から出して数を数えて自分の袋に入れ、使わなくなった袋を戻す。ついでに大尉の部屋の壁に張ってあった地図をメモする。


 ここは村の為か城壁のような物はないが、家の壁が城壁の代わりをしているような感じに大通りを囲むように町並みが形成されている。


 出入り口というか南北の大通りのそれぞれの村の入り口に門の様な絵が描いてある。この宿泊所は東側に有るようで、奴隷組合の施設や村役場のような建物、宿舎のような絵が描いてある。一通り写し終わると、最後に大尉が俺に釘を刺す。




 「あ~、この村から出るなよ。それに人様の家の庭先なんかも入ったら駄目だぞ!」




 「はあ、まさか知らない家に不法侵入はしませんよ。奴隷組合の施設を見学するのは良いですよね?」




 「あ~、それはかまわない。しかし、見るものは無いぞ」




 俺は大尉にお辞儀をして、部屋を出る。一旦部屋に戻って道具袋から革ベルトを出して装備する。それに筆記用具と手帳、お金が入った革袋をそれらが入る大きな革袋に入れてベルトに挟んで革紐で縛る。


 プイホンさんと村を見学したかったが、見当たらないので諦めて一人で宿泊所を出る。正面から出てしまったので目の前には広い石畳の大通りが左右に見える。


 大通り沿いには看板を出した商店らしき建物が数件並んでいて、数人の年季奴隷の姿を発見する。彼らも何かを買っているのだろう。まあ、狭い村だし大通り沿いに北に向かって歩く。


 横は奴隷組合の建物、その横に村役場的な建物、その横は普通の民家のような石造りの建物が並ぶ。どれも平屋で二階建ての建物は無い。


 細い路地がいくつもあって、小さな子供達が何かをやって遊んでいる風景や、少し大きな子供だと家の手伝いのような事をしている状況を見かける。そんな様子を見ながら歩いていると、村の北出口に着いてしまう。


 出入り口には守備隊? 緑の軍服に金属のヘルメットのような帽子に、同じ胸当てに腰には剣、手には長槍を持って立っている。道の両端に一人づつで立っていて一応門というかバリケードのような物が道の端に置いてあった。封鎖する時は道の真ん中に置くと思う。まあ、何処の門番も同じように暇なようで、二人とも壁に寄りかかりながら欠伸をしていた。



 大通りの反対側に渡って、今度は南に向う。西側は商店が並んでいて、店先に品物が並んでいる。まあ、村なんで住民よりは、年季奴隷達が給料を貰ってぶらぶらしているようで何人も見知った顔を見かける。



 雑貨屋でランプを買う為に店の中に入ると、棚には日常で使うような物が並んでいる。奥のほうから人がやってきて、思わず驚いてしまう。


 ここの大陸に来て始めて見た獣人けものびとで、狸? アライグマ? どちらかは分らないが立って歩く狸を見ることになる。彼もプイホンさんと同じように皮チョッキの様な物に麻のズボンのような物を履いていて後ろから立派な尻尾が出ていた。その尻尾は縞々になっていたからアライグマか?




 「いらっしゃいませ!! 今日はどのような御用で?」




 「あ、『ランプ』。いや、その夜に灯りを灯す魔素道具がないかと思って、できれば部屋を明るくするよりは夜に手元を照らすものが欲しいのですが」




 「へっ? 『ランプ』? ‥‥‥。ああ、魔素道具の行灯あんどんですね」




 へ~、行灯って訳されたよ。そういって彼は奥のほうに物を取りにいってしまう。他にめぼしいものがないか見渡す。どうせなら他の雑貨と絡めて安くして貰わないといけない。


 鍋や釜に、調理器具、それに箒や塵取。日用雑貨が沢山有って目移りがするがどれも必要に迫られる物ではない。道具はガルボルテ工作長に作って貰えば良いし、魔素道具だけはずっと使えるものだから、色々と見たいし使ってみたい。



 そんな事を考えながら店の品物を見ていると、店の奥から商品を持ってくるアライグマさんは大きなお盆に五台ほど種類の違う物を乗せてくる。


 右側から電気スタンドのような物、机に固定できるようで挟む金具が付いている。螺子式のようで廻して厚さが違う机に対応しているようであった。それにアームが自在に動いて灯りをつけて貰うと結構明るい。いかにも高級そうで高そうだ。


 他の物は手に持つタイプで小型で持ち運びが簡単。懐中電灯のようで、周りを薄っすら照らす程度である。ここの雑貨屋さんは中間の商品がないようだ。極端に安い物か高級な物しか無い。


 前者は値段を聞いてみると銀貨5枚といわれてしまう。確かに細工がしてあり自在に動くアームは固定するのに手回しの螺子がふんだんに使われていて、ばねは使われていないが高いのかもしれない。


 折りたたむと、俺の魔技箱にも入りそうなのでさんざん迷う。結局スタンド型の高い方と手持ちの行灯を買ってしまう。値段は二台で銀貨5枚に負けてくれた。


 手持ちの方は銅貨50枚と言っていたので一割引きといたところである。それに俺が奴隷旅団所属中隊で移動していると話すと収納用の革袋をおまけしてくれた。


 最後に注意事項として、明るい為に5年程で使えなくなるといっていた。使えなくなると有料で魔素結晶の欠片を交換するという事であった。それでも5年使えるのだから元は取れるのかもしれない。早速お金を払って商品を貰う。そんなに大きい物ではないのでそれを持って外に出る。



 行灯を買ったのでこれからは多少紙漉きの作業がやりやすくなって均一な物が出来ると思う。雑貨屋を出ると、隣は本屋のようで店先に店主と思われる人物が椅子に座って本を読みながら店番をしている。


 中古本も扱っているようで古臭い物から新しい物まで色々あるようだ。店先の店主らしい人に二、三話を聞くと、奴隷旅団所属中隊で回ってくる年季奴隷が読み終わった本などを売ったり、新しく買ったりなどしているそうだ。


 買取は本を買ってくれる人だけが対象で、売るだけでは駄目と教えてくれる。どんな本が良く売れているかと聞いてみると、冒険物が良く売れているようで何とかの探検やそんな内容が書かれていそうな本が多数ある。店主に魔素術の本の事を聞いてみると、彼もこの前の馬車町の本屋店主と同じようにお勧めではないといっていた。



 もしかしたら、他国への魔素術の流出を防ぐ為にそういった本が無いのかもしれない。そうでないと説明が付かない。では、プイホンさんは一体何の本を読んで氷属性を覚えたのだろう。因みに氷属性の本を聞いて見たがここには置いていないと言われてしまう。中古本でも買おうと思い店主のお勧めを聞いてみた。



 驚く事に店主は俺が他国の人である事に気が付き、先ずは「アラレスティ王国建国正史」と「大陸回廊消失事件」それに「奴隷王物語」をすすめてきた。


 まあ、確かに王国の一般人のような風貌をしていないし、そんなに驚く事ではないか。それにどれも革張りで分厚くて中古本である。


 値段を聞くと3冊買ってくれるなら銀貨5枚でいいと言われて、中身を捲ってみると紙ではなくて羊皮紙に書かれているようで、ページ数は厚さの割には少ないようであった。


 そんな事なので、値段の安さが分かったので奮発して買ってしまう。買取の時の相場を聞いてみると買った値段と変わらないと店主は教えてくれる。なんだか上手く店主にやり込められた気がしたが‥‥‥。まあいいいか、勉強したと思って次の店に行く。




 そんな買い物を楽しんでいる自分の後をつけている人物の事など、気が付かない俺であった。



 後編へつづく

次話は明日1/13の昼頃に投稿します。

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