<閑話2-3> 「王子と救国の勇者 (後編)」
閑話の後に引き続き3章の1話目を載せています。
最新の本文修正日は2014年12月4日です。
衛士ゾンディウムの父親が居たという森人のイルソル氏族集落に着いた3人であったが。結果的には父親は西の小森にいるという手がかりを貰う。
そこまで案内するといったのはその父親の娘というアウメネエム姫と呼ばれる女性の森人であった。彼女は衛士ゾンディウムの腹違いの姉に当たる人物のようであるが、ゾンディウムは人族と森人族の間にできた半人であった。
人族や森人からも蔑まれるが、そんな事はお構い無しでアウタルス王子は彼の父親を探す旅を続ける。途中、人族のガイセウスが一行の仲間に加わり旅は続く。
アウタルス王子の洞察力と知識の量に驚いたアウメネエム姫は思わず目を丸くして尋ね返す。
「何で我々の行き先が分るの?」
「ああ、やっぱりそうなんだ~。史書ではアラレスティ大陸の地図があってね。地形から察しただけだよ。それに、そこまで行くには最低3、4ヶ月かかるよね?
それで私と貴方の弟であるゾンディウムの様子でも探ろうっていう魂胆だよね?」
そこまで言われてしまって、更に驚くアウメネエム姫は背中に冷たいものが流れる感覚がして正気に戻る。再び冷静さを取り戻して聞き返す。
「ゾンディウムのお父様。まあ、私のお父様だけどそこに居るのは本当よ! 今は各地に挨拶回りしているから」
アウメネエム姫がそれだけしか言っていないのに更に王子はその言葉の後を話す。
「へ~、やっぱりイルソル氏族が今回の守護氏族の筆頭になるのか~。そうだよね~、守護氏族の筆頭なのにその息子があの半人だと色々と都合が悪いからね。
だけど、君達には渡さないよ。私の大事な仲間だからね。まさか始末しようとは考えていないと思うけど、手出ししたらこの私が許さない!」
「なっ!! な、なに、何を言ってるのかしら? そ、そ、そんな事する訳ないじゃない!! 仮にも私の弟よ?!」
「まあ、その言葉を信じるよ。仮にもイルソル氏族の姫が口にした事だし、森人は信義を重んじると聞いているからね。あっ、そうだ。西の小森に行く途中に寄って欲しい所があるのだけど。あの山脈を越えた所に有るスアーダ家の領地なんだけど。
あそこの爺さまに借りが有ってね。ちょっと顔を出さないといけないんだ」
「はあ、それは構わないけど人里を通ると危険でわ?」
「ああ、あそこの爺さまは俺の兄様が嫌いでね。だけど父上の信任は厚いから大丈夫だよ。今の所あそこだけが一番まともな公爵家だからね、王国五家門も地に落ちた。
どうせ、向こう行ってもすぐ戻る事になるからね。それに装備の補充もしないといけないし。しかし、貴方のお母様も面倒な事を一々するよね? たかが15の少年の事を調べるのにこんな面倒な手を使うなんて。ランドウフムも迷惑な話だと思うよ」
急にランドウフムの話が出て驚くアウメネエム姫。それに自分の名前が出て驚いたのは本人である。その本人は王子の前にいたのに馬の速度を落として後ろに下がってアウタルス王子の顔を見る。
「だって、最初に会った時に王族はどいつもこいつもえばり散らしているって言ってたよね?
どうせ爺上様か、父上様にでも会った事があるのでしょう?
王族に会える森人というと必然的に高位の森人しかいないよ。それにイナゲヘアってのも嘘でしょ?
そうだな~、イルソルと仲の良い、前筆頭守護氏族じゃないかな?
私が大森林を尋ねる前に父上が手紙でも寄越したのではないかな?
内容は私を確かめろとか書いてあったりして‥‥‥」
そういってアウタルス王子は微笑みながら彼女と彼を見る。明らかに彼女の方は動揺して顔が引きつり、彼のほうは何か感心した様子で王子を眺めていた。
「なっ! な、何を言っているのかしら、おほほほ‥‥‥」
「やっぱりな、お前は賢い。ますます好きになった。皆まで言って自分の腹の中を態々話す所といい、おまえが死ぬまで行く末を見守ろう。家来ではないが友として付き合おう。
おっ、そうだ。本当の氏族名を言わないとな。『アルベスソ』という。君の推察どおり、ゾングラムとは義兄弟の契りを結んでいる。奴の息子というのが王子と来るといっていたから見てやろうと思ってな‥‥‥。それで何で分ったんだ?」
「イナゲヘアってのは確か最下層の森人の氏族名ですよね。その森人がイルソルに会いに行くとは到底信じられなかっただけですよ。多分その名前を言っただけでイルソルの集落から追い返されていましたよね?」
「はっ!! すばらしい!! おい、ゾングラムの娘!! このアウタルス王子に手出ししたらこの俺が許さない。それに、その友人のゾンディウムも同じようにだ!! 解ったな小僧共!!」
そういって三人の森人に睨みを利かせるランドウフムであった。その様子にお手上げの状態を示すように両手を挙げて姫が観念したような素振りを見せて口を開く。
「分ったわよ!! おじ様も本当に変人で頑固だからね!! 気に入った事には頑として譲らない。
森人の戦士に逆らう森人は居ないわよ!! みんな、聞いた通りよ!! お母様、長の代理人の私が命じます。ゾンディウムとアウタルス王子には一切手出しはなりませんよ」
後ろにいたゴザルマムは返事をしたが驚いた事に先頭に居たをセンダユムは前を向いたまま手を振って合図した。しかし、ガイセウスとゾンディウムには聞えなかったようでセンダユムが何故手を振ったのか二人して首を傾げていた。
こうして王子一行は、森人の信任を得る旅の目的に変わった旅をする。一月後、山林を抜けて、予定通りスアーダ公爵家領に入る。王子が言っていた通りこの地では王子一行はお尋ね者にはなっていなかった。王子一行は行く先々で何の問題も無く通される。
公爵家の城に宿泊する事になった一行は、王子の言われるまま、スアーダ公爵家現当主「スアーダ・ガリル・サゴベッソ」公爵に目通りを願い出る。
何の問題も無く客間に通される事に、王子以外は皆一同に驚いていた。先住民族が人族の公爵の客人として扱われたからだ。
特にガイセウスは傭兵の身なりで、公爵に目通り出来ると思っていなかったようで建物の外で待っていると皆に言っていたが、ゾンディウムに引張られてこの部屋まで連れて来られて酷く可愛そうな表情をしていた。
当然、獣僕はここには居ない。王子は構わないといっていたが姫は非礼に当たるといって城外で待たしてるようであった。
客間で皆が上等な椅子に座っていると、品の良い執事が皆に暖かい麦茶を振舞う。ガイセウスは緊張して麦茶が入った器ごと落としそうになって慌ててしまう。すると、品の良い執事が皆にお茶を入れ終わって、直ぐに部屋の扉を開けに向かう。扉が開くと同時に初老の人物が入ってくる。
入ってきた人物は王子の前に来ると、跪いて挨拶をする。それを見た一堂がその様子を驚いた表情で見る。次にアウメネエム姫の前に来て同じように跪いて礼を尽くす。その仕草にも皆は驚いた。
「さすが爺!! 女性にだけは優しいな~。何人の女性を口説き落としたの?」
「これは小僧殿下!! 口が悪い。そんなには口説いていませんよ」
「そういえば、風の噂で、ここに召喚者が居ると聞いたのだけど。何処に居るの?」
「なっ、な、なんと。もうお耳に入っているのですか?」
「ああ、私には見えない味方が居るからね。今回は何処の人族? 創世大陸? それともこの大陸内?」
「いえ、そのどちらでもありません。最近やっとこちらの言葉を覚えたようでして。その、こちらに来た時に少々頭を打ちまして、記憶が少し欠けているようなので、名前は思い出せないと言っておりました。それに『ヒノモト』から来たといっていまして、そのような国は創世大陸は愚かこの大陸にも在りません。会って見ますか?」
「うん、どうせこれから共に旅をするからね。あっ、そうだ。そのヒノモトから来た者は武術が出来て馬には乗れるよね?」
「はあ、その通りでして。皆まで知っているのですね。相変わらず凄いお方だ、この私の目に狂いは無かった。直ぐにでも第一王子を討つのですか?」
「馬鹿なこと言わないでよ~。この私に兄殺しをさせる気だったのかい? 勘弁してよ~。今は私に力を貸してくれる者達を集める段階だからね。それに当分は王宮にぬくぬく住んでいるよ兄様はね」
その二人の会話に呆気にとらわれている一同は、この部屋のドアが叩かれて皆が我に返る。扉の方を向くと、扉が開いて入ってくる人物に目を丸くする。特に森人達はその髪の黒さに驚く。そして、見たことも無い剣を腰に二本差していた。柄は細く紐のようなものが巻かれていて、鍔は楕円、鞘も細く、ゾンディウムが背中に差している長剣のさやの三分の一しかない。
「やあ、前に話していたアウタルス王子だよ。また、悪いけどちょっとした余興を見せてくれ」
そう公爵が言うと頷いて執事達がいそいそと準備をして、人の身長ぐらいの丸太を部屋の中に建てる。丸太の太さは大人の胴の太さはある。
一体皆はこれをどうするのかと見守っていると、先程の黒髪の男は丸太の前に立ち、腰を落として自分の刀に手を掛ける。精神集中をするように半眼で目の前の丸太を見る。
徐に鞘から剣を少し抜く金属音がする。何時でも、剣を抜く準備を整えたようであった。王子はその様子を微笑みながら見ている。
森人達もこれから何が起きるのかわくわくした眼差しで見ていた。ガイセウスが一瞬目を瞑った瞬間にそれは起きた。
一瞬、剣を抜いたかとお思われた時にはもう剣を鞘に仕舞う段階であった。何が起こったか分らないガイセウスは目をシバシバさせて丸太を見ている。そして、完全に剣が鞘に収まって甲高い金属音がすると同時に、目の前の丸太は3つに斜めに切れて床に落ちる。思わず森人達は拍手をする。丸太が落ちた様子を見たガイセウスは腰を抜かしてしまう。
好奇心が一杯の森人達は群がるようにして、その黒髪の剣士の前に行き剣を見せてくれと彼にせがむ。仕方なく彼はもう一度剣を鞘から抜いて彼ら森人達の目の前に差し出して見せる。
その美しい反り返った剣の姿に森人達は見入ってしまっている。片刃で恐ろしいほどの切れ味である。その美しい波紋は見事に剣先にまで続いて、あの硬そうな丸太を切ったにもかかわらず刃こぼれ一つしていなかった。
アウタルス王子は手を叩いて皆の注目を集める。
「ほらほら、そんなに詰め寄ったら彼も困っているじゃないか~。それにこれからの道中共に過ごすのだからそんなに問い詰めない!! 追々、聞けば良いよ!
ほら、どいて、挨拶しなきゃ。ああ、始めまして異国の方、私は『アラレスティ・バラム・アウタルス』といいます。皆には王子と呼ばれていますが、アウタルスで良いですよ。これから貴方と共に旅をして、あなたが帰れるように道を探しましょう」
アウタルス王子が自己紹介をすると、その黒髪の剣士はたどたどしい言葉で王子に話し始める。
「ハジメマシテ。セッシャ、ナワ、オモイダセマセンガ、コウシャクカラハ オウジニ、ツイテイケバ、ミチハミツカルト、キイテイマス。イゴヨロシク、オネガイシマス」
そんな黒髪の剣士の言葉を補足するようにスアーダ公爵は話し始める。
「まだ言葉に不自由だが、こちらが話している事は大方分るから心配しなくても良い。あれは『イアイ』という彼の国の武術だそうだ。その剣は『カタナ』といって彼の魂と言って良いほどのものだそうだよ。では、これからの事を話そう」
そういって皆を椅子の方に誘導すると公爵も椅子に座り、現状の話を始める。アウタルス王子は、これからの事を考えて別な事を思案していたと、いわれていたようだ‥‥‥。
☆ ☆ ☆
「なっ!! な、なんでこれだけの登場しかしないのですか? 折角、王子と勇者という題名なのに登場したのは最後だけですよ? それに、中興の祖である王子をこんな感じにしちゃって良いのですかジョルジョネ大尉?」
「え~、そんな事言っても‥‥‥。勇者の事が書かれている文献は少なすぎて伝わった技術や文化は残っているけど、勇者や王子の人物像も知り合いの森人から又聞きしたものだし~」
「それにしても、森人の名前の最後の『ム』の謎が解けました。森の子という意味だったのですね。後、これ絵本にしては結構難しいように思えるのですが? おまけに秘密を暴露して良いのですかメルディム護衛分隊長に命を狙われますよ?」
「あっ、その事か。メルディムは何も言ってこないよ! その話メルディムから聞いた事だし‥‥‥」
そんな事を言って黙り込んでしまったジョルジョネ大尉を見て、相変わらず大尉は胡散臭くて、この本が何処まで本当の事か分らない話だと思う。首を傾げながら再びテーブルに置かれた本を見て、何か納得できないでいる俺であった。
3章へつづく
☆ ☆ ☆
以上、1章と同じような日常の一こまの出来事でした。引き続き2章で登場した人物紹介をざっとかきます。ここまで読んでくださった方々に感謝をします。引き続き3章に突入します。3章も引き続き読んでくれると嬉しく思います。
☆ 追記 2014年12月4日分 ☆
以前、メッセージにおいて指摘されていた事なのですが、この本文に出てくる「羊皮紙」について「羊が出ていないのに羊皮紙とは之いかに」と、いうものでした。
メッセージを送ってくれたお方には説明したのですが、もしかしたらそう考えているお方が他にも居られるかと思ってここで書く事に致しました。
それは主人公が革製品で紙の代わりに使っているものを全て羊皮紙として認識している為で、主人公が異世界で羊を確認して羊皮紙を認識した訳では有りません。
それに、作者であるこの私も革製品で紙の代わりに使われているものをごく一般的に羊皮紙として考えています。
まあ、動物の皮によって名前が違ってくると、私もそうですが他の方も同じで混乱してしまうのではないかと思います。
そこで、最近やっている見直し作業において、そこら辺を考えて敢て「書類」と記述したり、主人公が考慮する場面は「羊皮紙」という言葉で直しています。
長くなってしまいましたが追記はここで終わります。
以下、第2章の登場人物の記述になります。
1)セベネラ伯爵 [男性・50歳位・人族]
アラレスティ王国の東に位置する7年前に併合されたとある王国の元領主。併合後もその領地を治める事を許されている。但し、王国の領地制度の違いから10年間の猶予与えられていて、噂では猶予後の監査で取り潰しになるといわれている。財政危機を魔素結晶の欠片で乗り切ろうとするが、ゴルムディアでは魔素結晶の欠片を売って貰えず。馬車町オードメでその怒りが爆発。リョウジ達の奴隷旅団所属中隊に難癖をつけるが返り討ちに遭う。しかし、謎の殺害に遭い死亡。
2)セベネラ伯爵の従者 [男性・30歳位・人族]
セベネラ伯爵の領土からつれてこられた人物。背格好がリョウジに似ていた為、代わり身にされ難を逃れる。セベネラ伯爵と共の者の中で唯一の生き残り。証人として王都に護送されたらしい。
3)見聞屋の親父 [男性・30歳位・人族]
奴隷組合公認の見聞屋の売り子兼、記者。新聞のような、瓦版のような感じのものです。それを三日おきに売っている。サービスの中には字が読めない者の為に、食堂で食事しながら朗読するというものがある。銅貨2枚程度で新聞紙3~4枚分の記事が乗っている。奴隷銅貨だと1枚。当然紙製ではなく羊皮紙製である。
4)雑貨屋の店員 [男性・年齢不明・獣人族?猫種]
雑貨屋にいる店番をしている獣人で猫種の人物。愛想よく、リョウジに物を売りつける。白と黒の斑模様で短毛で背格好はプイホンと同じぐらいである。最初から当たりを引いたためリョウジはこの店員には余り興味を引かなかった。後に後悔する。
5)馬車町オードメ守備兵
大きい町には必ず傭兵組合の隣に守備隊本部が置かれる。上官は軍人だが守備兵の殆ど傭兵である。守備兵は防具や武器等を支給される。ここの守備兵は人族が多い。
6)謎の人物達
リョウジを誘拐して監禁する。プイホンも気絶させる。今の所行動理由は不明。
7)謎の山蜥蜴種
一見山蜥蜴種だが目が見えないようで建物の中に居たセベネラ伯爵の従者達を惨殺した模様。ジョルジョネ大尉によって成敗された後になぜだか一回り小さい岩蜥蜴種のような姿に変化する。
8)馬車町オードメ奴隷組合支部 口座窓口の係員 [男性・30歳位・人族]
お金を扱う所なのでいかつい男性が窓口をやって居る事が多い。
9)街中でリョウジがぶつかった壮年の人物
リョウジを見に来たザルツベ大佐
10)食堂でリョウジからお金を借りた老人 本名:ナウセイス [男性・60歳位・人族]
奴隷組合の副組合長でリョウジを見物しに来た。ミリクナ医務長の上司である。組合長が王都から動けないので彼が各地を訪問している。ラグフム護衛副分隊長を訪問したのも彼である。氷属性を操り巨大陸ハトゥーを凍らせた。
11)御者親子の親 クラフトス 本名:クラフトス [男性・45歳位・人族]
ジョルジョネ大尉の専属の御者をしている。息子を御者見習いとして連れまわしている。理由は何れ今後の話に出てきます。リョウジを脅して笑いを取ろうとしたユーモアの持ち主? 親子そろって金髪で瞳はブルーの白人種。
12)御者親子の子 バト 本名:バハトス [男性・10歳位・人族]
父親のクラフトスについて御者の見習いとして働いている。一応年季奴隷なので給料が出ているらしい。
13)ミンハンス大尉 本名:ザーバントス・ガリル・ミンハンス [男性・40歳・人族]
ジョルジョネ大尉の元上司でジョルジョネ大尉より少しふけて見える口髭だけがカイゼルで跳ね上がっている。それにブルーの瞳に赤茶色の頭髪でジョルジョネ大尉と同じように長髪で後ろでまとめて縛っている。2人目の召喚者を迎える2個目の特別奴隷旅団所属中隊所属だったが、その召喚者が行方不明になった為、探査の途中にジョルジョネ大尉の奴隷旅団所属中隊と合流する。その後は残りの部隊を率いて馬車町オードメに戻り休暇の後再編成し、ジョルジョネ大尉等の後詰めの任務を受ける。
14)ユロジェン少尉 本名:ウェディマス・ガリル・ユロジェン [女性・23歳・人族]
ユロジェン少尉はアミュネス少尉と同じような金髪だが彼女はショートカットでブルーの瞳に若干白い肌が日に焼けていて首筋の白い肌が目立つ。アミュネス少尉同様脳筋で双剣の使い手。2人目の召喚者を迎える2個目の奴隷旅団所属中隊所属だったが、その召喚者が行方不明になった為、探査の途中にジョルジョネ大尉の奴隷旅団所属中隊と合流する。
15)ミンハンス大尉率いる奴隷旅団所属中隊の料理長 [女性・30歳位・人族]
ギムネーヤ料理長と同じような感じのいいおばさんでリョウジが味噌汁に造り方を教えるとヒシオ(醤油のような物)を小樽一個を渡してくれた。料理対決の審査員をした。
16)マイネンス医務長補佐 本名:マイネンス [女性・253歳位・人族]
見かけの歳は20代後半。金髪で肩まで長いセミロング、瞳はグレーでこれもヨーロッパ人顔である。彫りは深く眼鏡のようなものを掛けていて一見医者らしい姿である。人族だが先祖に森人族がいる為、彼女は魔素術や探査術を使うと姿が森人族になってしまう。その他に普段は人族だが、年齢だけは森人族の血のお陰なのか森人族並みに長命だが、森人族のように剣を空中で操る事は出来ない。その為どちらの種族に属せないでいる。医術はミリクナ医務長より先輩だが奴隷組合では後輩というか身分が下の為ミリクナ医務長を先輩と呼ぶ。リョウジに興味を持つちょっとエッチなお姉さん。
17)メルディム護衛分隊長 年齢補足分
年齢が明かされる。234歳という事で過去にマイネンスと知り合っている。
18)筆頭宮廷魔素術使いのばあ様 本名:後日に分る [女性・70歳位・人族]
筆頭宮廷魔素術使いで3人いるうちの一人。目が不自由だがものを見る力は有る。宮廷魔素術使いの代表としてリョウジを見に来たらしい。
19)宮廷魔素術使いの魔女っ子 本名:後日に分る [女性・16歳位・人族]
宮廷魔素術使いの順位が2位の魔素術使い。筆頭宮廷魔素術使いの弟子にして彼女の目の代わりをしている。詳細は後日記述。
20)白衣の男性
王国軍の研究員の少佐らしい。細かにリョウジを調べる。
21)白衣の女性
王国軍の研究員の中尉らしい。少佐と共に細かにリョウジを調べる。
22)初めて奴隷旅団所属 548期西方第秋70中隊の全容が明らかになる。下記は増員された全容である。それぞれの馬車の御者は年季奴隷が交代で行う。但しジョルジョネ大尉が乗る指揮車は専属がいる。
馬車には気象結界があり、風雨を弾く性能が有る。その他にも耐物理と耐魔素術の結界があるらしい。馬車を引く馬は騎馬とは違い、農耕馬のように大きく耐久性が有る品種である。
一、二頭立て式特別仕様指揮用馬車乙型 2台 定員各 8名、小計 7名
(ジョルジョネ大尉、アミュネス少尉、ユロジェン少尉、ミリクナ医務長、マイネンス医務長補佐、御者親子)
二、二頭立て式特別仕様荷馬車甲型 6台 定員各15名、小計90名
(ゴナベル奴隷長、ドルバン車長、プイホン、リョウジ等その他の男性年季奴隷、新たに男性年季奴隷30人合流)
三、二頭立て式特別仕様荷馬車乙型 1台 定員各15名、小計15名
(女性年季奴隷)
四、二頭立て式特別仕様荷馬車丙型 2台 定員各 8名、小計16名
(その他の男性年季奴隷、どんな仕様かは後日記述)
五、二頭立て式料理荷馬車乙型 1台 定員各 3名、小計3名
(ギムネーヤ料理長、カルマイネ料理長補佐、メア料理人見習い)
六、二頭立て式工作荷馬車乙型 1台 定員各 3名、小計3名
(ガルボルテ工作長、弟子その一山人族の少年、弟子その二人族の少年)
七、軍用騎馬 11頭、小計11名
(護衛隊員(詳細は後日記述)新たに6人と馬を6頭合流)
八、軍用特殊騎馬 3頭、小計3名
(ボグフム、クワビム、増員された森人の獣僕(後日記述)それぞれの聖獣)
九、分乗護衛隊員 小計4名
(メルディム護衛分隊長は主にジョルジョネ大尉の馬車の上に相乗り、ラグフム護衛副分隊長とラグルートとバールート(獣人の2人は馬に乗れない)は空いている馬車に相乗りする。)
十、奴隷旅団所属中隊所属員数 合計152名
以下、過去400年前に登場する人物
23)ランドウフム 本名:アルベスソ・ランドウフム [男性・400歳位・森人族]
聖地を守る森人の守護氏族の一つであるアルベスソ氏族の当主。前筆頭守護氏族の当主であった。衛士ゾンディウムの父親のイルソル・ゾングラムとは義兄弟の契りを結んでいる。この時代にはクナイは無く。クナイの変わりに棒状の楔のような武器を使っていた。背中に長剣を背負い腰に4本の片手剣を挿している。アウタルス王子のことが気に入り旅を共にする。
24)アウメネエム姫 本名:イルソル・アウメネエム [女性・200歳位・森人族]
イルソル氏族直系の娘で、衛士ゾンディウムの異母姉弟。本人は姫として自覚して行動している。母親の集落の長に命じられてアウタルス王子と旅をする。獣僕をつれているが普段は姿を見せていない。物語が進展して見れるかもしれない。
25)センダユム 本名:イルソル・センダユム [男性・200歳位・森人族]
イルソル氏族直系の娘の護衛をする。縁戚の森人の男性。普段は余り話さない。彼にも獣僕が一人付いているようだ。
26)ゴザルマム 本名:イルソル・ゴザルマム [男性・200歳位・森人族]
イルソル氏族直系の娘の護衛をする。縁戚の森人の男性。普段は余り話さない。彼にも獣僕が一人付いているようだ。
27)ガイセウス 本名:ガイセウス [男性・35歳位・人族]
当初は金で雇われてアウタルス王子の命を狙うが、失敗をして逆に雇い主に口封じのために命を狙われる。起死回生の為、命を助けられたアウタルス王子の旅の仲間になる。今後どうなるかは未定
以上、2章の主な登場人物をざっくり紹介しました。あれ、こいつ抜けてんじゃね? と、思いの方は余り突っ込まないでください。多分2章で登場が終わりか名前の無い役で、それだけの登場だけだと思います。
本文中に出てくるカタカナの名称などは架空のもので、実際のものとはかけ離れているかもです。設定で主人公が翻訳首輪を通して聞えてくるものの表現として捉えてくれるとありがたいです。
そのせいで現代日本のカタカナの外来語が通じないようにしています。面倒くさい日本語になって読み難いかもしれませんが、そこらへんは笑って許してくれるとありがたいです。
また細かい設定をここで乗せてしまうと、ネタバレの可能性が出てくるのでここでは省略します。
これで2章が終わり、次話から3章に入ります。
ここまで読んでくれてありがとうございます。
引き続き読んでくれるとありがたいです。




