<2-19> 「探究する年季奴隷 (後編)」
最新の本文修正日は2014年11月25日です。
新たな能力が何となく使えて調子に乗っていた俺ですが、現実は厳しい事に改めて思い知らされる。
色々試した結果、自分で探査するよりは受身でしたほうが良いとミリクナ医務長にアドバスを貰い、何となく出来てしまう。
しかし、まだ探知する距離は短いし5分もそれを使うと、オーバーヒートしてしまい気を失ってしまう。初期の電気製品みたいで、なにか自分らしいとしみじみ思う俺であった。
またもや、この奴隷旅団所属中隊を訪れる馬車を目撃する。あれ? また誰か偉い人でも来たのかと頭を傾げるが、そういえば大佐とか言っていった人物が応援を寄越すと言っていたのを思い出す。
まあ、その内呼ばれるだろうと、朝から作っているわら半紙作りの続きを続ける。繊維を解した元ワラであった物をタライに入れ紙を漉く。
あのガルボルテ工作長から貰った粉が良い塩梅に、トロッとしていて上手く繊維を均等に漉いているようだ。この前の厚さが不均一な紙とは違い均一で透き通っているように見える。
本来ならローラーなんかで圧縮しながらやるともっと良い紙が出来ると思うが、そんな事を行っても無いものは仕様がない。後は残った材料を全部使い切るだけだ。
あらかた漉き取ってしまい、なんだか残りの水がもったいなく感じてしまう。そこで、この前の出来損ないの紙を先程の煮汁に入れてまた柔らかくしてみる。木の板はまだあるので、準備をして、道具袋から紙の製法の手順や今日やった分量などを書き留めていく。
途中で、日記の事を思い出して、今まで有った事を書き留める。大佐の事や変な爺様の事、名前を思い出しながら書き留めると、鍋が沸騰していて慌てて弱火にする。
今度はワラを掬い取れないので、俺が最初に作った紙漉き木枠で煮汁を濾して水分を絞る。ふと、新しい水にもう一度溶かして煮汁を洗い落としてみる。ああ、もしかしてと思っただけで意味は無い。そして、同じように濾し取って絞り、タライに入れてかき混ぜる。
ふと、誰かの視線が気になって顔を上げるとジョルジョネ大尉と同じような服装の二人が俺の紙漉きの様子を眺めている。まあ、大尉の紹介もないし用事が有れば呼ばれるだろうと思い、続きの作業をする。
段々慣れてくるもので我ながら悦に入っていると。ふと、我に返り油断は禁物と自分に言い聞かせて残る紙を漉いていく。
大方漉き終わり、一旦板を重ねて圧縮する。板の隙間から水が滴り落ちて頃合を見て順番に板を取って確かめながら外に並べて干していく。
紙は干さないといけないので広げて天日干しと、馬車の下に置いた陰干しに分けて乾かしてみた。何事もやって見ないと分からない。
道具などを洗う為にプイホンさんに水を貰いに行こうと思うと、彼が俺の所に来て水を出してくれる。
「ん? どうしたのですか、プイホンさん」
「えっ? 水いらなかった?」
「いいえ、丁度貰いにいこうかと思っていた所です」
「よかった~。紙出来たら頂戴ね!」
「ああ、うまくいったらね」
そう返事するとまた自分の仕事に戻っていってしまう。どうやら紙が欲しくて様子を見に来たらしい。道具を洗って、片付ける。
一息ついたところで、アミュネス少尉が俺の所に来る。
「リョウジさん。ジョルジョネ大尉がお呼びです」
アミュネス少尉は俺が返事をする前にプイッと振り向いていってしまう。ああ、まだプイホンさんと仲が良いことを怒っているらしいと、俺はそう思っていた。何処と無く機嫌が悪いというかそんな雰囲気のアミュネス少尉であった。
指揮車に入ると後ろから先程のジョルジョネ大尉と同じ服装をしていた人達も一緒に入ってくる。大尉が前側3人掛けの席に座るように彼らに勧めるので俺はその対面に座り横に大尉が座ってくる。
「リョウジ、彼らは俺の同僚で、ミンハンス大尉とユロジェン少尉だ。先程の奴隷旅団所属中隊を率いてきた人達だ」
「おい、ジョルノ。俺は降格されて中尉だぞ!」
「いやー、まだ正式じゃないですし、あのザルツベ大佐はきっとまた引き上げてくれますよー。それにあれはミンハンス大尉のせいでは有りません!」
良く分らんがそういう事のようだ。なんか昔からの知り合いのようで、ジョルジョネ大尉の事をジョルノと呼び捨てした所を見ると彼は年上らしい。
確かにジョルジョネ大尉よりは少しふけて見える。口髭だけがカイゼルで跳ね上がっている。それにブルーの瞳に赤茶色の頭髪でジョルジョネ大尉と同じように長髪で後ろでまとめて縛っている。
右横のユロジェン少尉はアミュネス少尉と同じような金髪だがショートでブルーの瞳に若干白い肌が日に焼けていて襟元の白い肌が僅かに目立つ。
「あー、それでこいつがリョウジです。今は私の秘書をやって貰っています。内情は徐々に教えていますのである程度話ても大丈夫ですよ」
なんだかコイツになった俺です。その内情はある程度ミリクナ医務長に消されたじゃないですかと言いたかったが、彼らに話しても仕様がない。
「それで、リョウジさんとやらが何であんな事やってんだ、ジョルノ?」
「ああ、彼は武道よりああいった、頭を使う事が得意でな。いま自作で紙漉きをやっていたようだ。上手くいったか、リョウジ?」
「はあ、なんとなくですが。後は乾かしているので乾燥しないと分らないです」
「なんとも、自信なさげだなジョルノ! こんなんで、大丈夫なのか?」
「はあ、まあ武人ではないですし。あっ、そういえば最近。気配察知が出来るようですよ。あれには私も驚きましたが、まあ大抵の武人は出来ますが‥‥‥」
なんだと! 大抵の人が出来るだと?! 何か持ち上げられて突き落とされた気分である。それに左側に座っているユロジェン少尉という人が俺の方を睨んでいて少し怖い‥‥‥。あれ? 俺ではなく、後ろのアミュネス少尉を睨んでいる事に気が付く。
「ユロジェン少尉! 君は何を睨んでいるのかね?!」
「いえ! 何も‥‥‥」
「先程も言ったが今日と明日ぐらいは我慢したまえ! 兄君の敵討ちなんかは考えるのでないぞ!!」
「へっ? 敵討ちっていったいなんですか?」
あれ、何か昔の事を蒸し返してしまったらしくジョルジョネ大尉とミンハンス大尉が二人してため息を付く。すると、ジョルジョネ大尉が重い口を開こうとすると、アミュネス少尉がそれを制して自分で話し出した。
「知りたがりは余り感心しませんが、話しておきましょう。私の父上が勝手に決めた許婚の彼の妹が彼女ユロジェン少尉で、私は許婚を解消する為に彼女の兄君を倒しただけ。彼は怪我を負っていなし、彼も納得して去ったはずですよ! それを今更、昔の事を持ち出されてもこちらが迷惑ですわ!」
「ググッ~、兄上はあの衝撃で引き篭ってしまい。死んだ人も同然な状態なんですよ!! その敵を討って何が悪いの?!」
ああ、何か因縁があるのか。しかし、人を殺したのではなく、精神を殺す所はアミュネス少尉らしいといえば、それらしい。それで昨日の事のように、馬車町であった事を想像する。あの何とか伯爵も心を折られたのだよねきっと。そう思っているとミンハンス大尉が話し出す。
「と、いう事で、君の応援の為の部下を引き渡そうと思ったのだが諦めてくれ。君は板ばさみになって指揮をしたいかね?
ああ、その代わり、腕の良い傭兵共を置いていく。人員の名簿はこのようになっている。
一応、ザルツベ大佐にはこの事を報告して許可を貰っているから君から話す事はないよ。それに降格ついでにその責任も俺が負うから安心してくれて良い」
ミンハンス大尉がそんな事を話し終わると突然横に座っていたユロジェン少尉が叫びだす。
「いえ、大尉! 私はやるっていったじゃないですか!」
「こんな火花が散った所でジョルノが可愛そうだ。もう決めた事と何度もいっているだろう少尉」
ミンハンス大尉はユロジェン少尉をなだめるように話し始めたが、ジョルジョネ大尉ではなく、その後ろにいたアミュネス少尉が静かに話し始める。
「私は別にかまわなくて良いですよ、ジョルジョネ大尉?」
振り向くと、そういったアミュネス少尉の目は少し恐ろしく見えた。俺ならお断りである。二人の部下に挟まれて針の筵なんか、胃に穴が開く。
そういう事でアミュネス少尉は覇気を出していたのかと、やっと一人納得する。俺も嫌だよねー、中間の上司が一触即発状態なんて。それこそ胃に穴が開く。あー、早くこの状態から解放されたい。
しかし、正面に座る疲れた表情のミンハンス大尉を見ると、何か府に落ちなくボソッと言ってしまう。
「後々面倒だから、決着でも付けたら良いのに‥‥‥」
言ってから後悔したが言葉に出てしまったからには仕様がない。まあ、どうせ他人事だし、俺に火の粉は降りかからないと思っていた。
「どうせなら、明日あたりでも模擬戦か、寸止めで対戦して決着すれば良いのではないですか。その方が御互い納得すると思いますよ。魔素術を使ったら殺し合いになるのであくまでも寸止めか木剣なんかで勝負つけたら良いですよ!
それで勝負が付けばお互いの僕になるって言うか相手の言いなりになるってのも良いですねー。しかし、勝負が付いたらそれで水に流して御互いの職務に励めば良いと思います。どうでしょうか?」
ああ、なんだかぺラペラとまくし立ててしまったが‥‥‥。そうすればジョルジョネ大尉の仕事が二人に分散されて御互い良いと思ったのだが、後ろのアミュネス少尉は異存ないようで「何時でもかかってらっしゃい」という様で、腕を組んでユロジェン少尉を見下ろしている。相対するユロジェン少尉は行き成り立ち上がる。
「いいでしょう!! やってやりますよ!! 勝って兄上の所に行って土下座させてやりますわ!!」
「いやいや、それはいかんでしょ!! 軍内部で私闘はいかんよ!!」
ジョルジョネ大尉が俺を見て「余計な事を言いやがって」と、いう目付きで一瞬睨んだが、アミュネス少尉とユロジェン少尉間に入ってなだめている。しかし、ミンハンス大尉がため息を付いて何か吹っ切れた感じに口を開く。
「この際、やってしまえ!! 面倒だ!! そうすれば俺は厄介ごとをジョルノに押し付けられる。そうだなー、誓約書でも書いてもらうか!!
ユロジェン少尉!! 万が一負けた場合はアミュネス少尉の下に着いて甲斐甲斐しく部下として仕事を全うする事を誓わせる。
アミュネス少尉が万が一負けた場合はユロジェン少尉の兄君に土下座しに行く。但し、それは王都に戻ってからだ!
その間は御互い協力してジョルジョネ大尉の仕事を全うする。あとは、引き分けた場合はお互いの力が拮抗したという事で改めて王都に帰還した時に決着をつける。その間は一致協力してジョルジョネ大尉を助ける。これでどうだ?!」
いやいや、投槍に聞えたのは俺の耳がおかしいのだろうか。しかし、二人は文句が無いようでなんだかその方向に向っているようだ。
「私に依存はないですわ!!」
「私にだってないですよ!!」
「よし、勝負内容は今決めるぞ!! お前らは武道ばかりで少しは俺達の苦労を解って貰う為に、俺やジョルノの胃の腑にやさしく元気が出る料理を作る料理対決をして貰う!! 文句は言わせないぞ!!
それで審査員は俺とジョルジョネ大尉、それぞれの料理長に、そうだな~‥‥‥。この対決を言い出したリョウジ、お前としておくか!!
これなら良いよなジョルノ?」
「はあ、血を見る勝負でなければ良いと思います」
「どうしたのだ、二人共? 先程の威勢は何処にいったのだ?! 材料は明日の昼迄に用意しておくから御互い平等だろ? そっちは三人、材料は俺が用意すれば丁度良いだろ。品目は明日材料を見てお前らが決めればよい。勝負は明日の昼だからな。今日はさすがに疲れた」
ああ、何かとんでもない事になってしまった。まあ、確かに寸止めでも御互い本当に寸止めをするのか微妙だし、血を見るのは明らかだよね?
二人は先程とは打って変わって、苦虫を潰した表情になっている。しかし、依存が無いといってしまった以上、今更御互い引けないようだ。
ちょっと待てよ5人で審査するという事は、ことによっては俺が勝負を左右するって言う事か?
それは非常にまずいのではないでしょうか?
勝負の結果によっては必ずどちらかに恨まれるというおまけがもれなく付いてくるよね?
ああ、プレッシャーで今夜は眠れるだろうか?
「さて、そういう事で今日は隣で休むから、正式の合流は明日の夕方にしてくれ。休まないで結構飛ばしてきて皆が疲れているからな。その後は聞いていると思うが俺らは研究班のお守りになる。
あと、先々で他の奴隷旅団所属中隊がお前らの露払いに動くらしいから安心して良いぞ! 研究班のお守りの後は俺が後詰めをやる。
では、今日は休まして貰うよ。もうなんだか疲れてしまった」
最後にそういって彼と彼女は出て行った。あのミンハンス大尉は本当に疲れた表情をしていて頬がこけていた。彼らが出て行った後、残った三人で同じようにため息を付いてしまう。
「さて、アミュネス少尉。君は料理できるのかな?」
ジョルジョネ大尉の質問にアミュネス少尉の目は明らかに泳いだ。そして、誤魔化すようにして話し出す。
「大尉!! 私は魔獣の警備の様子を見てきます」
そういって外に出て行ってしまう。その姿に呆れた大尉は俺の顔を見る。
「嗚呼、明日はまともな物が出てくると思うかリョウジ?
俺は彼女が料理している所なんて見た事無いぞ?!
まあ、確かに刃物を使うのは上手いかもしれないけどな」
「はあ、でも。あのミンハンス大尉に押し付ける訳にもいかないですよね大尉?
見た所、御世話になっているようなのでいらぬお世話だったでしょうか?」
「いや、なに。大した事ではない。これからの事を考えると戦力は多いほうが良い。彼女は若いが中々優秀でこの任務に就ける程だからな。多分、アミュネス少尉と戦えば五分五分だと思うよ。かえって似た者同士で馬が合うかも知れん」
「それは、アミュネス少尉が二人になるって言う事ですよね?」
「あ、まあ、そうとも言う。そのくらいはどうって事は無い」
一瞬何かを考える仕草をした大尉は自信なさげに俺にそう言い放った。
「しかし、危険な任務で女性の仕官が付く事が多いのでしょうか?
結構危険な任務ですよね?」
「ああ、そうだが。この国では珍しくもないぞ。領主だって女性が居るし、貴族の家長にだっているぞ!
国王陛下は今の所男性だけどな、もしかしたら女性の女王も誕生するかもしれん」
「そうなのですか? 女性で家長の貴族ですか」
「そうだ王国では男女問わず優秀なものは官僚にだってなれるし貴族にだってなれる。細かい規定はあるがな。しかし、そういう事だからこういう奴隷旅団所属中隊で功績をあげて、お取潰しになった家を復興させた女性士官の話は有名な話だ」
「そんな人も居るのですか。ますます分らない王国ですね。普通なら絶対ありえないと思います。他の国でもそうなのですか? 創世大陸の国々とか」
「どうだろうな? この王国だけだと思うぞ‥‥‥」
天井を見て考え出した大尉を眺めながら、俺は余計な事を言ってしまった事を思い出す。
「話は変わりますが。何で俺を紹介したのですか、ジョルジョネ大尉?
正直、いらなかった様に思えます。そうすれば余計な事も話さずに済んだと思いますが。まあ、今更の話ですが」
「そんな冷たい事言わないでくれリョウジ。あの雰囲気に君が必要だった。先程なんか取っ組み合いになりそうだったんだぞ!」
「はあ、だから途中で彼らが出てきたのですね」
「ああ、そうだ。俺もまさか因縁がある相手だとは思っていなかった。大佐の調査の落ち度らしい。一応人事の査定に響かないようにしてくれるとは言っていたが。こういう事が無い様に事前に調査するのだが今回は混乱していてな。
そういえば言っていなかったな? 覚えているか分らないが召喚者が三人いて一人は死んだ。もう一人は意識不明で療養していたのだが、消えたそうだ。その二人目を迎えにいったのが先程のミンハンス大尉達でね。
護衛を任されていたのに見失ってしまったからな、その責任を誰かが取らないといけない。彼はザルツベ大佐に及ばないように自ら責任をとって降格を申し出た。
しかし、部下に責任を押し付けるお人じゃないからな大佐は。その大佐は新たな仕事を彼らに命じた。それを全うすれば多分帳消しにして無かった事にすると思う。だけど、結果的に命令通り合流できそうだからいいだろう」
「はあ、そうですか。あっ、これはひょっとして軍機ですか?」
「いや、別にそのような類の物じゃないよ。何れ知れ渡る事だ。しかし、無闇に話さないでくれよ」
ジョルジョネ大尉はそういって俺に釘を打つ。良く見るとこの大尉も少し疲れた感じに見えるのは気のせいか?
ため息を付いて前の座席に座った大尉が口を開く。
「さて、俺はやる事があるからこの辺でいいかな? 後は。あっ、明日は少し計算とは違う仕事を手伝ってくれよ、審査員だ!」
しかし、最後にはまた何時ものいやらしい顔つきに戻ってそう言い放つ姿を見ると、俺は自信なさげに返事をするしか出来なかった。
指揮車を出ると、アミュネス少尉が料理馬車の陰でギムネーヤ料理長に何か聞いているようだ。明日の話だろうか? 結構深刻な顔をしている。
やはり、ジョルジョネ大尉の言った通り料理は出来ないのであろう。引き分けになれば再戦って言っていたから、引き分けになれば良いのか? どっちかに軍配が上がると俺に敵意が向いてくる。うん、そうだ。引き分けがいい。
そんな事を考えて、先程作った紙が上手く言ったか様子を見に行くと、紙はまだ半乾きでまだであった。仕方なく他の様子を見に歩き回り、ガルボルテ工作長の所に行くと休憩なのか仕事場には誰もいなかった。
他の年季奴隷達も昼の休憩のようで皆が休んでいた。仕方なく隣の様子を見に行こうと歩いていくと、向うの奴隷旅団所属中隊が賑やかに野営の準備をしていて騒がしい。
それにミンハンス大尉が休み無く移動をして来たとか言っていたから邪魔をしてもいけないと思い、引き返してきて自分の寝床に入り昼寝をすることにする。
そして、横になりながら例の訓練をする。近くを歩く人が居ないか目を瞑り観察する。誰かが走り抜けて行く。歩幅から行くとプイホンさんかな?
そんな事を考えながら俺はその能力の訓練をしていた。そして、不安があったはずなのに、いつの間にか疲れのせいか寝てしまう俺であった。
次話へつづく
次話は12/18の夕方に投稿する予定です。




