<2-6> 「年季奴隷が馬車町見物 (中編)」
最新の本文修正日は2014年11月13日です。
プイホンさんの意外な一面を値段交渉で見学できた俺ですが、意外に粘るプイホンさんがここの流儀なのかもしれない。
散々相手の白黒の斑猫さんも値段は負けられないと粘ったが鍋をおまけに店主と相談してきて、OKを貰ってきてくれた。プイホンさんグッジョブ!
意気揚々と外に出た俺達は次の店の見物と思っていたが、背後から俺を呼ぶ声がして振り向く。振り向くと気絶させられてなんだか拉致される俺であった。
気が付くと袋のような物を被せられたまま、何処かの部屋に閉じ込められたらしい。あれ、治安は良いってジョルジョネ大尉はいっていたよね?
犯罪があってもちんけな盗みって言っていたのに‥‥‥。あっ、これもちんけな盗みの一部か。ただの年季奴隷を誘拐するのだから、そうかもしれない。
辺りの気配を探るけど誰もいないようで、小さい声でプイホンさんを呼んでみたが返事は無かった。
嗚呼、まるでドラマのような展開に思わずため息が出てしまう。
そういえば、確かにあの奴隷旅団所属中隊で一番最弱で捕まえやすいと思うけど、俺なんか捕まえてどうすんだろ? 価値なんかそんなに無いと思うけど‥‥‥。
それにしても腹減ったなー。ここで騒いだら多分殴られるよね? と、何か他人事のように冷めた感じの俺であった。
☆ ☆ ☆
リョウジが拉致された事は気絶させられていたプイホンが目を覚ますと一早く宿舎に戻り、ジョルジョネ大尉に知らせたようだ。しかし、慌てたプイホンとは対照的に誰も慌てた様子を見せなかった。
その様子に慌てたプイホンは言葉にならない状態で「早く、早く」と、ジョルジョネ大尉の服を引張り何処かへと連れ出そうとする。
そんな状態のプイホンをジョルジョネ大尉は宥め落ち着かせる。プイホンが落ち着くと、何が有ったのか問いただすジョルジョネ大尉であった。
「それでプイホン君、一体何があったのか説明できるかね? それに君は相手が何人か分るかね?」
「おいらと兄ちゃんが店を出て、誰かが呼んだから振り向いてね。それで、振り向いた時は一人で、その人がおいらのお腹をぶったんだ。兄ちゃんはそいつと後ろのもう一人に抱えられて路地裏に消えていった。おいらも必死にに追掛けようとしたけど駄目だった」
「ふむ、心配しなくても今頃は内の連中が連れて行かれた場所を探っているはずだ。あの君の使徒様が探しているから安心すると良い。医務室に行って、お腹を見て貰いなさい」
ジョルジョネ大尉の言葉にプイホンは頷き、ジョルジョネ大尉にお辞儀をして部屋を出ると医務室に向って歩いて行ってしまう。
そのプイホンと入れ違いに部屋に入って来たのはミリクナであった。彼女はリョウジが攫われた場所と背後関係の情報を持って来たようだ。
「あー、手口が真っ直ぐすぎて、こちらが逆に困ってしまったわ。まったく、知らない事は気楽で良いわね。自分達の国で通じる事が王国で通じると思っているから困ったもだわ。
これであの家は取り潰しになるわ。折角、私が昨晩あのあほ伯爵の領地への搾取命令書を掴んで本部に送ったのに、私の仕事が台無しだわ」
「あー、昨日の伯爵の盗難事件は君だったのか、なるほどね。それで、あの人数でそこに立て篭もって、何がしたいのかな? ‥‥‥」
「誘拐って、一番割に合わない犯罪ですわ。相当追い込まれているようだけど。いったい何を考えているか、あのあほ伯爵にしか分らないわ」
「では、これから乗り込むのですか?」
「いや、それがね。肝心のあほ伯爵が見当たらないのよね?
いったい何処にいるのやら」
「えー、貴方が分からなければ私に分るはず無いですよ?」
そこに部屋の扉を軽く叩いたような音がする。ジョルジョネ大尉が返事をすると、アミュネス少尉が入ってきて折り畳まれた書簡を一通ジョルジョネ大尉に見せる。その書簡を広げて読みながらジョルジョネ大尉は呆れてしまう。
アミュネス少尉はミリクナがここに居る事に驚いていたが、リョウジの健康状態を心配してここにいるのだと勝手に解釈してしまう。
「ああ、やっぱりあいつはあほ伯爵だ。態々こんな物まで送りつけてきたぞ」
そういってジョルジョネ大尉は二人にに聞えるように広げた書簡を読み上げる。
「年季奴隷を一人預かった。返して欲しくば、城壁の補修費の3倍の額を要求する」
それを聞いた二人と読み上げたジョルジョネ大尉は思わず顔を見合わせ苦笑してしまう。
「自分で犯行声明を出して交渉しましょうとか、間抜けを通り越して開いた口がふさがらない。俺は頭が痛くなってきた。東の国ってこんなあほばかりだから、この王国に併合されたのだと、納得してしまったな」
「それで、どうしますか大尉? 私一人乗り込んで解決して来ましょうか? あんな奴ら三十人ぐらい一刻も掛からないで粉砕してきますが」
「あのね、アミュネス少尉。君が行くと町が壊れて誰が直すと思っているのかな? 今度は請求先が無くなるのだよ。まあ、問答無用でやっちゃうのも寝覚めが悪い。一応、伯爵様だからな」
「そろそろ、メルディム護衛分隊長が誰かを寄越して、乗り込むと言って来る頃だと思うよ」
「なんだ、メルディム護衛分隊長が先行してたのですか。それなら私は捕縛した後の対処の段取りをこの町の守備隊に報告してきます。それで、場所はどこら辺でしょうか‥‥‥。ああ、ここですか南西の住宅地区ですね。分りました手配してきます」
そういってアミュネス少尉はジョルジョネ大尉の部屋から出て行く。
「私はその近くで待機してますからリョウジに怪我があればすぐ叫んでください」
そして、ミリクナ医務長も同じようにこの部屋を出て行ってしまう。
彼女達が部屋を出て行ったあと、ジョルジョネ大尉は大きくため息を付いてしまうのであった。
誰もが安易なあほな伯爵の稚拙な誘拐事件だと思っていた。
場所は変わって、誘拐犯が立て篭っていると思われる家の周囲に捕縛とリョウジ救出の為の人員が集まる。ジョルジョネ大尉は念のためゴナベルに命令して、犯人達が立て篭もっていると思われる建物の周辺に重歩兵の装備で76名を待機させていた。
メルディムを含む護衛隊十二名は屋根の上と周辺、それとその家の部屋の天井裏に一名待機させて中の様子を窺っていた。
ジョルジョネ大尉は念の為と言っていたが皆は少し油断していたようだ。その場に到着したジョルジョネ大尉は皆に気を引き締めるように怒鳴りだす。
「窮鼠猫を噛むという勇者の格言を忘れたか!! 追い詰められた物は何をするか分らない。もしかしたら、とんでもない事をやってくるかもしれない。気を引き締めろ!!」
その言葉に周囲に待機していた年季奴隷達は慌てて直立不動の態勢になる。
中に入っていたラグフムは一旦外に出てきて、メルディムに報告をする。
「リョウジ殿が閉じ込められている部屋は二階の一番端の部屋です。屋根裏から行けるので連れて来ましょうか、分隊長?」
「いや、まだ駄目よ。親玉が戻ってこないの。ジョルジョネ大尉もまだ突入命令は出していない。それにジョルジョネ大尉はあそこにいるわ。今、合図で聞いてみたけど、まだだそうよ。もう少し様子を窺って頂戴」
そんな会話をしていたメルディムは周囲を見回し、大通りの方からこの細い路地に30人ほどの守備兵を連れてくるアミュネス少尉を発見してしまう。
しかし、彼女の表情が何かおかしい事にメルディムは気付いてしまう。何事かと思って跳躍して身近に自分のクナイを浮かして、それを足場にしながらジョルジョネ大尉の側に行く。
「何があったのアミュネス少尉?」
「た、大変です。あのあほ伯爵の死体が近隣の農場から見つかりまして。守備兵を半分そちらに向わせました」
「はあ? じゃあ、誰が中で指揮を執って誘拐事件を起こしているのだ?」
アミュネス少尉の言葉に皆の不安が広がる。しかし、ジョルジョネ大尉は命令を下す。
「先ずはリョウジの命が第一優先だ!!」
それを聞いたメルディムはラグフムに手合図で命令する。暫くすると、ラグフムが袋をかぶせられた人物を肩に担いでジョルジョネ大尉の側にやって来る。
しかし、ジョルジョネ大尉の足元に降ろされた人物の頭に被された袋を取ると、まったく違う人物が猿轡をされていた。その人物は猿轡をされながらも必死に何かを訴えている。その状況にラグフムは急いで猿轡を取り除く。
「我が主君のセベネラ伯爵が何者かに誘拐されました。どうか、お助けください!」
アミュネス少尉の顔が青くなる。ジョルジョネ大尉は物陰にミリクナ医務長を感じ取り、皆にこの者の尋問を命じて待機させる。そして、路地裏の物陰に入り、独り言のように話す。
「ここじゃなかったのかい、先生。なんか嫌な感じがするのだが。そうだな、この前の変な魔獣のような」
「ええ、何かおかしいわ。一応、中の連中を捕まえて吐かせて見る? それにリョウジはその家の地下室にいると思うわ。そこから彼を感じるのだけど」
「ああ、上は囮で本命は地下か。じゃあ、多少上が壊れても問題ないだろ。先生はどうせ地下に潜って彼を保護するんでしょうから。俺らは上の連中を片付けます」
「そうね、そうするわ。くれぐれも気をつけてねジョルジョネ大尉」
そういって彼女は路地裏に消えて行く。そして、ジョルジョネ大尉は皆に攻撃命令を出す。先ずは、森人による先制攻撃でクナイの嵐によって中を引っ掻き回してもらい、慌てて出てきた犯人達を外の重歩兵で迎え撃ち抵抗を無力化させる事に決めたようだ。
命令通りにメルディムとラグフムは自分達のクナイを窓の中から侵入させて、クナイから感じる中の様子を窺いながら周辺の人物達を追い回してみた。
しかし、中には2人程しか感じられないようだ。その二人も様子が少しおかしいと森人の二人は気付く。散々クナイを振り回すのだが慌てる様子は無く椅子に座っているようだ。
メルディムはここに来た時に調べた周辺の状況を思い浮かべる。
確か逃げ道は狭い路地に一箇所、裏の路地に一箇所であり他に逃げ道はない。気配があるのは二人、最初は10人程の気配があったのにこれはおかしいと、メルディムは首を傾げる。
「ジョルジョネ大尉、何かおかしいよ! 最初は10人は居たと思ったけど、今は二人しかいないよ。いったいどうなっているのやら‥‥‥。
あっ、何か血の匂いがする‥‥‥。別の部屋からだわ。
あらら、形が無いわ。何時の間に殺ったのかしら?」
「魔素術防御!! メルディム護衛分隊長!! 奴らにクナイをお見舞いしろ!! それと同時に直ぐ盾の後ろに隠れろ!!」
ジョルジョネ大尉はそう叫びだしたと同時に、今度はラグフムが叫びだす。
「奴らに見覚えがありますジョルジョネ大尉!! あいつらは山蜥蜴種だ!! それが2匹もいます。もしかしたら火属性を使ってくるかもしれません!! 守備隊は下がらせてください!!」
ラグフムがそう叫んだかと思うと、再びメルディムが叫びだす。
「ジョルジョネ大尉!! 奴らがこちら側に出てくるよ!!」
そうメルディムが叫び終わらない内に火球がドアをぶち破り外に飛び出すと、反対側の石造りの家の壁にぶつかり大穴を開ける。しかし、最初の攻撃だけで、その後は何も打って来ない。
不振に思ったメルディムは自分の背中の剣を空に浮かせ、火球が通ってきた穴から家の中に侵入させる。すると、それ目掛けて火球を打ってきたので、慌ててそれをかわすメルディムは見えた情景をジョルジョネ大尉に叫ぶ。
「奴等、何かおかしいよ!! 額に魔素結晶の欠片みたいな物を嵌め込まれているわ! それに目が見えないようで、盛んに匂いを嗅いで辺りを窺っているの!」
そんな慌てたようにまくし立てて叫ぶメルディムとは対照的に、落ち着いたジョルジョネ大尉は頃合を見計らっていた。
「そろそろかな」
ジョルジョネ大尉がそういうと、先程の路地からリョウジを連れたミリクナ医務長が姿を現し、リョウジが何が起こったか分からない表情でジョルジョネ大尉を見ている状況に気付く。そして、ジョルジョネ大尉は何時ものようにニコニコしながら、自分を見つけたリョウジに陽気な感じに声を掛ける。
「お、リョウジ!! 無事だったな!」
☆ ☆ ☆
訳も分らず、ミリクナ医務長に言われるままに連れられて来た俺は、少し離れた所でジョルジョネ大尉を見つける。そのジョルジョネ大尉は何時ものニコニコした表情で暢気な感じに俺に対して声を掛けて来る。そんな彼に呆れてしまうが、先程の緊迫した状況とかけ離れているではないかと、先程の事を思い出す。
俺は拉致されて何処かに座らされていた。その座らされていた床が行き成り抜け落ちて、その下に落下してしまう。落下したと同時にその場に尻餅をついしまう。
その時、思わず叫びそうになってしまう。すると、ミリクナ医務長も声が聞え、頭に被せられた袋越しに口を押さえられる。
「迎えに来たから静かにしてね」
その彼女はそんな事を言って俺を落ち着かせると、頭に被せられた袋や手足を縛っていた紐を解いてくれる。
その後、彼女の言われるままに彼女の後について行き、外に出て驚いてしまう。何か凄いヤバイ状況のようで、周りの緊迫感が肌に刺さる感覚がしてくる。
そこに、先程のジョルジョネ大尉の陽気な掛け声だ。その声に拍子抜けしてしまう俺だが‥‥‥。その掛け声の後に何かの合図をしたジョルジョネ大尉が建物の玄関だと思うが、その焼け爛れたその場所に乗り込んでいくではないか。
そして、中から「グエェ。ゴガアアァ」と聞いた事もない叫び声がしたと思ったら‥‥‥。嗚呼、見てはいけないものがその玄関から転がってくるではないか。おまけに目が合ってしまった。急に血の気が引いて、その場に倒れこんでしまう俺であった。
☆ ☆ ☆
ジョルジョネ大尉の様子を見ていたミリクナはリョウジが倒れる前に彼を抱え込んで、肩に担ぐと宿泊所のほうへ連れて行く。彼女は家の中から無事なジョルジョネ大尉を確認する前に中の様子が分ったようだ。
「いや~、なんか呆気なかった。火球を打ってくるかと思ったがあっさり首を打てたぞ。額の魔素結晶の欠片は回収したからもう大丈夫だと思う。それでリョウジは? あ、またか‥‥‥」
ジョルジョネ大尉はリョウジがミリクナの肩に担がれている状況を見て少しあきれ返ってしまう。しかし、直ぐに硬い表情になると、外にいたゴナベルに命令を下す。
「ゴナベル奴隷長! 一応、死体に枷を掛けておけ!」
そのジョルジョネ大尉の言葉に頷くゴナベルであったが、彼の部下達が枷を用意する前に何かが起きたようだ。その証拠にメルディムが叫びだす。
「あっ、ジョルジョネ大尉!! また、縮んでしまったよ!!」
そのメルディムの叫び声と共に死体の体に変化が起きてしまう。それを見たジョルジョネ大尉は首を傾げてしまう。
「ありゃりゃ、こいつら岩蜥蜴種じゃねえ?」
しかし、ジョルジョネ大尉は直ぐに思い直し、これらの後始末を考え始める。
「よし、後はなんとか伯爵の子分共の行方か?」
メルディムとジョルジョネ大尉が話していると、大通りから路地に走ってくる守備兵が報告にやって来る。
「た、大尉殿!! 例の伯爵の他にその一行と思われる死体多数を農家の作業小屋で発見致しました。それで、内の隊長がお目通りしたいと申しておりますが、いかが致しますか?」
「ああ、分った。ご苦労。ここの後片付けはアミュネス少尉、君に任せる」
「了解しました、大尉」
「メルディム護衛分隊長!! 中の探索を先にしてくれ。生きている者の気配がしないか、一応頼む」
「あいよ!」
二人の返事を聞いたジョルジョネ大尉はこの場をアミュネス少尉に任せてこの場を離れる。
先程の火球の衝撃音で路地の周りに、周辺の住民が出てきて現場の様子を窺っている。ジョルジョネ大尉は守備隊に周辺の交通整理を任せ住民をかき分けてその外に出る。
守備隊の本部は役所の並びにあった。ジョルジョネ大尉はそこの建物に入ると部屋に案内される。部屋の中に入ったジョルジョネ大尉は驚いてしまう。
「ど、な、なん、なんでここにいらしゃっるのですか、大佐? 確か王都の本部にいると聞いていましたが。あっ、この前。俺らを追い越したのは大佐でしたか。俺らは近道したもんで追いついちゃいましたか?」
「やあ、久しぶりって言うか、まだ一月もたっていないが。どんなものか様子を見に来た。どんな人物か見たくてな‥‥‥。まさかこんな事が起こっているとは思ってもいなかったぞ。それで、始末はつけてきたようだが?」
「はあ、前の報告であげた魔獣の先住民型が現れました。まだ弱いですが、これからはどうなるか分りません。それに最初の部隊が遭遇した者であったら、今ここに居るか疑問に思ってしまいます」
「ラグフム護衛副分隊長からはある程度聞いていましたが、今回は拍子抜けしました。いったいなんですかあれ?」
「分らん、今はそれしかいえない。奴隷組合も動いているがまだ分らないそうだ。お前は、予定通りにゴルムディアに向え。ただそれだけしか言えない。それで、リョウジの方はどうしている?」
「はあ、ちょっと失敗しまして。その奴らの首が転がっちゃいまして、それを見て気を失いました」
「まあ、仕方が無い。武人じゃないそうだし、その内慣れるだろう。あっ、後はこの俺はここにいなかった事になっているから後は頼む」
そういって大佐と呼ばれた人物はこの部屋から出て行く。
彼が部屋から出て行った後、守備隊の隊長が部屋に入ってくるまでこれからの後始末の事を考えると頭が痛くなってくるジョルジョネ大尉であった。
☆ ☆ ☆
そんな勇ましい彼等とは対照的に、転がってきた生首を見て気を失った俺はミリクナ医務長の肩に担がれながら宿舎に連れて行かれる。そして、何もなかったように宿舎のベットに寝かされる俺であった。
後編へつづく
次話は11/23の夜に投稿します。




