<4-10> 「監視される年季奴隷 (後編)」
最新の本文修正日は2015年1月16日です。
和洋折衷な旅籠というか旅館に泊まる事になって複雑な心境になってしまった俺ですが、その他にも困惑してしまう原因があったようです。
ジョルジョネ大尉の話では貿易都市ゴルムディア周辺のアラレスティ王国直轄地を任されているという第二王子が俺に会いに来た。名前を名乗らなかったし俺にお酒を勧めて姿を消したので俺には興味が無かったのかと思ったのですが、お酒を勧めることは稀な事で、またもや俺は試験に合格したようです。
それにその第二王子には見えない影供のような人達が多数警護していた為、そのことにびびってしまい、よく分からない内に面会は終わってしまう。
その後に晩飯を頂、つい飲みすぎて眠ってしまう。夜中に目が覚めて暗い中も探査術を使って居間に出るとシャムネアお嬢様が暇そうに本を読んでいるではないか。
彼女は神様に近いお方。いや、ここでは神様なので寝る事はないようです。喉が渇いた俺に対して手招きして彼女の横に座るのを勧めてくる。それに対して断る事ができない俺であった。
シャムネアお嬢様に誘われ、断る理由が見当たらないので便所に行ってからと話して用を足すと、彼女の言われるまま横の席に着く。
彼女が読んでいた本の事が気になってチラ見すると、例の料理系の見聞録のようであるが何かが違う。挿絵が描かれているようで何気なくそれに注視してしまう。
すると、なんとその挿絵が動いているではないか。黒い装束を着た人影のような物が激しく建物の屋根の上を伝って動いている。一体なんであるのか理解に苦しむのだが‥‥‥。暫く見ているとお嬢様が教えてくれる。
「妾を含むそなたを監視する者共が何かとやりやっているようじゃ。おおまかに分けて四つか五つの勢力が‥‥‥。いや、六つか。その集団が殺り合っているようじゃな。まあ、4つは同じ勢力なのか牽制する程度であるが、一つは明らかに敵意を感じるな。あとは傍観か? それに目的は妾か?
‥‥‥。そなたじゃ!! モテモテじゃな~‥‥‥」
そんな言葉に困惑しながら、ついその状況を見入ってしまう俺であった。
☆ ☆ ☆
「ここは我等が庭先、部外者は引っ込んでいただこう!!」
「何言ってんだい!! 今、私が援護しなければ殺られていただろうに!」
そんな台詞を吐いたのはメルディムであった。
何時ものようにジョルジョネ大尉とリョウジの護衛任務に着いていると、見かけない数人の同族を見かけたメルディムはため息を付いていた。すると、彼女は僅かな殺気を感じて、視線を山の方に向ける。彼女はその方向に殺気を放った集団がこちらの方に向って来る様子を感じてしまう。
メルディムに対して周囲に配していたボグフムやクロ。クワビムからは何の報告も無く警告の合図も無かったようだ。鼻が利く森狼や夜目が利く森猫の監視をかいくぐってくるとは中々というか久々の獲物だと、彼女は舌なめずりをして向ってくる集団の人数を数える。6人まで数えて数えるのを辞めた。
彼女はその中で一番、上位の手練れが誰であるのかを先に見つける事に専念する。そう、どんな手練れであろうと頭さえ潰せば残りの集団は烏合の衆である。連携は取れないし、その内去るしかなくなる。
しかし、そうは言ってみたもの、どれも似たような姿に同じような動きで、彼女は今一その頭がどれか掴めないようだ。彼女がもたついていると一つの集団から複数の集団へと枝分かれする。その様子に彼女は素早く陽動と思われるものは無視して真っ直ぐこちららに向ってくる数人にめぼしをつける。
メルディムの獣僕であるボグフム等は先程笛で合図して分かれた集団をかく乱させる為に動かす。彼女等が何処まで通じるのかは分からないが牽制ぐらいにはなると自分に言い聞かせるメルディムであった。
そんなメルディムは自分のクナイの集団を先行させて相手の動きを見る。先頭から二番目までの敵は自分のクナイを避け3人目に何本かのクナイが命中する様子を感じて、どれが頭かめぼしを付ける。
すると、自分とは違う辺りを巡回していた同族が割り込んで、彼女の目の前の獲物に手を出そうとする様子を目撃してしまう。彼等はいきなり侵入者の目前に現れて進路を妨害するようだ。
その進路を妨害された敵は懐から何かを彼等に投げつける。それを察知した彼等はそれを避けようとするが避けきれず投げてきた物に当たるかと思われた。しかし、寸前の所でメルディムが先程放った自分のクナイの一部を犠牲にして彼等を助ける。
その投げられた物にクナイが当たると炎を上げてクナイが溶解して爆散する。
その様子を見て尚、先程の台詞にメルディムは呆れてしまう。
そんなメルディムは彼等の間合いに近付くとあれが飛んできて殺られるのかと、またもや舌なめずりをする。彼女は久々の心地よい緊張感に身震いまでして来る。
そんな彼女は少し昔の事を思い出す。
「こんな事は大森林での狩りをして以来だ。あそこでは絶対的な捕食者であるはずの森人でさえ、一歩間違えば餌となるやつらに逆に餌にされる。
成人の儀式の時の事を思い出す。もう何年前の事だろうか‥‥‥」
あの時は初めて森主級の狩りであった。その時、成人の儀式を受ける物は10人はいたであろうか?
かあ様が近隣の森人に触れを出して成人を迎える者が集まった時、それぐらいいたはずであった。森主級を狩るのは成人の森人でも難しい。
だから集団で狩るのであって、集団で狩る事で連携を深め一族、如いては森人族の結束を成人にこれからなる者達に敢て確かめさせるのである。
それに今回はイルソル氏族のこの私が参加するという事でそれぞれの氏族共が腕に覚えの有るものを寄越したようであった。
そんな腕に覚えにあるものから対峙した森主級の餌食になる。今も二人ほど奴の尾によって吹飛ばされた所だ。最近やっと使えるようになった背中の二本の剣を空中に浮かす。
連携を示す雄たけびを自ら発すると、その雄たけびに呼応するように他の空中に浮かんだ剣がその主の周りを飛び交い森主を牽制する。その剣戟を連続で繰り出し主の逃げ道を一本用意する。主は勘違いして我らの隙だと思いその一本の逃げ道に乗り立ちはだかる自分に向ってくる。
今、自分が試されている。彼等が用意してくれた一本の道の先に進む資格があるのかと。イルソルの名を冠した自分がこれから一族を。いや、森人族全体を背負う覚悟があるのかと。まるで成人の儀式で試されているはずの自分を含む彼等に更に自分が試されているようであった。
勝機は一度か二度あるかないかであり、空中を乱舞し交差する剣の群れを見極める。自分の剣をまるで手拭を絞るような感覚で限界まで捻じ曲げると空中に待機させる。しかし、本人はその森主の退路というか向って来る道筋に腰の剣を構えて見極める為に集中する。
一瞬見えた道筋の先を見据えて待機していた剣を動かす。1本目は僅かにそれて背中のひれのようなものをぶち抜いただけになる。残されたものはあと一本のねじれ切れそうな空中に浮かんだ剣である。意識を集中して更に雄たけびを上げると、その雄たけびに連携するように皆の剣が牽制の為の剣戟を繰り出す。
あるものは尾に弾かれあらぬ方向に飛ばされ、あるものはぶち折られる。いよいよ目と鼻先に迫った時に最後の剣を放つ。見事にその回転軸に力が限界に掛かった剣は軌道を曲げる事無く主の脳天を貫く。
その結果、よたよたと自分を跨いで行ったそれは周りの樹木をなぎ倒しながらもんどりうって回転すると土煙を上げて倒れる。
「あの時は緊張しすぎて解き放った剣を最後まで操作するのを忘れて、そのまま頭を貫いた剣は地面を掘り返して捻じ曲がったまま使い物にならなくなってしまった」
メルディムはそんな過去の出来事を思い出して苦笑いをしてしまう。言い合いになっていた同族が不審に思って彼女を見つめているので、彼女は久々に狩りの雄たけびを自らが上げる。
「あぉ~~~~~~~~~~~~ん」
まるで狼の遠吠えのようであるが人には聞えない別の音が混じる。
「我名はイルソル・メルディム! 森の守護氏族の出であり、イルソル直系である。森人で在るものは我に続け!!」
そんな内容がその遠吠えに含まれているようで、先程まで庭先を荒らすなとメルディムに文句を言っていた者の目つきが変わる。素早く自分の配下に笛で合図したかと思うと、メルディムに付き従うような動きをする。
あるものは侵入者の突き進む先に先回りして進路を否応無く変えさせたかと思うと、あるものは進路を変えた敵にクナイを向けて更に進路を変えさせる。
あらかじめその進路を変える事を予期したように次々に敵を食らっていくメルディムの回転する剣戟であるが、何かがおかしい。最初こそ手ごたえがあったのだが、何人か屠っていく内に手ごたえがまるで無くなったようだ。
そんな状況に「まやかしの類か、替え玉系の術か、それとも幻影?」と、そんな事が微かに彼女の頭の中を過ぎる。彼女は再び合図をして何人かの同族の者を手ごたえがあった屍や無かった屍を調べさせる。
その間も他の侵入者を血祭りに上げる為に動くメルディムが一つの影を視認する。思わず手にかけようとして回転して向っていった剣戟が弾かれる。しかし、明らかに侵入して来た者の姿とは違って、その相手が覆面を外す。
見覚えのある顔が月明かりに照らされる。
「貴方の狩りの邪魔をしてごめんなさいね。私も一応、任務を貰っているものでね、メル姉さん」
「なんだいミリクナ医務長かい? こんな夜遅くに現れるとはあたしが狩るのが遅くて号を煮やしたのかい?」
「貴方が術に嵌っているようなので意見しようかと思ってね。操っているのは、あそことあそこにいる者達だよ? ‥‥‥」
そのミリクナの答えが終わらない内にメルディムは自分の剣を示された方向に向わせる。そして、彼女は明らかに先程とは違う手ごたえを感じてしまう。一応は手加減して背後関係などをはかせようと考えたのが間違いであった。
彼等というか手ごたえがあった者達は近付いて来た者を巻き込むように派手に爆散する。しかし、人族であれば確実に亡くなっているだろうが、相手は森人である。自らのクナイや剣を盾にしてその爆風や炎を受け流す。
「一体あれはなんだい、ミリクナ医務長? 明らかにあの山頂の、例のアーベ神教の本山の方からやって来たよ?!」
「分からないわ。私も一人捕まえたのだけど、ほれこの通り、舌を噛み切って絶命してしまってね。爆散だけは防いだのだけど‥‥‥。それに後始末は軍に任せた方が良いわよ。後の説明が面倒だからそこの王子様の護衛に擦り付けちゃえば?」
「はあ、久々にドキドキしたのだけど、終わりは呆気ないものね。なんだかしらけちゃった~」
すると、二つの影がミリクナ医務長とメルディムの傍にあり得ない軌道で近付いてくる。地面を飛んでいたと思ったら屋根上を伝ってやってくる。
「あらら~? 面白そうな気配がしてきてみると‥‥‥」
『だから行ったじゃねぇか! 手探りで良いから見に行こうって。肝心な面白そうな出来事は終わったじゃねぇか!!』
それは宮廷魔素術使いの師弟であった。その師であるペルジャーネとデウシーが交互に話した後、下の方で何かが騒がしくなる。参道を勢いよく馬車が駆ける。止まったかと思うと赤い上着を着た人物が勢いよく外に飛び出しそれに吊られるように多数の完全武装の兵隊が列を作る。先ずは防御の為なのか「旅籠イセ屋」の建物の周囲を守るようにその兵隊が取り囲む。それを確認した4人はお互いに微笑むと同じ行動に出る。
下の彼等に気付かれないように動くと開いていた窓からするりと潜り込む。ミリクナは部下が居たのか、先程の死体をその人物に渡すと同じように彼女等の後を追うのであった。
☆ ☆ ☆
行き成り周囲が騒がしくなってきて爆発音までして来る状況に一体何が起こったのか分からない。何かの勢力争いなのか、それともあの第二王子のお命でも狙った所業でも起こったのか?
はたまた、誰かが俺を攫いにやってきたのか? 周囲の事が気になって今迄シャムネアお嬢様が開いていた本の動く挿絵から目を離すと居間の窓の木戸を開けて外の様子を探ろうとする。
しかし、ここは一階であるからいくら木戸を開けた所で隣の建物の壁しか見えない。それにそろそろ朝のようで薄明かりに照らされてここが入り組んだ建物の一部なんだと窺い知ることが出来る。
仕方なく部屋の中に戻った所で窓の木戸を閉める事を忘れてしまい慌てて窓の木戸を閉めに行こうとすると一陣の風が舞う。その風によって目を瞑ってしまい、再び目をあけて驚いてしまう俺であった。
中に入って来たのはメルディム護衛分隊長にデウシー先生にボフボーニャさん、最後に素早く白衣に着替えたミリクナ医務長であった。彼女はリバーシブルの衣装のようで中には軽装の黒い皮鎧のようなものが見えてしまう。ああ、やっぱりそうだよね。只者じゃないとは思っていたのだけど‥‥‥。あの迫力は伊達じゃなかった。
『おう?! リョウジじゃんか!! こんな所に居たのか。あ~~、だからか‥‥‥』
何か意味ありげな言葉を吐いたデウシー先生であるが、何かを感じたのか急にペルジャーネ先生に変わったかと思うとメルディム護衛分隊長の背中の陰に隠れる。
その彼女の視線の先を追うと椅子に座るシャムネアお嬢様であった。相変わらず澄ました様子のラシャネスさんは我関せずで騒々しくなったこの場の雰囲気には動じない。
そんな背中に隠れたペルジャーネ先生をメルディム護衛分隊長は何をやっているのかという風に見ていたが、シャムネアお嬢様の顔を見て跪く。これは多分彼女の意思ではないと思う。まるで何かに抗うが如く表情をしていた彼女の顔が物語っている。
「これはお休みの所申し訳ありません、王女殿下。外を騒がせる者共は排除しました。まもなく私達も消えますのでどうかご容赦を‥‥‥」
ミリクナ医務長が同じように跪いてそんな言葉を発したかと思うと、寝室の方から身支度を整えたジョルジョネ大尉が顔を出す。
「なんだ騒々しいな。朝から宴会か?」
跪いたミリクナ医務長をみると何か納得したように頷く大尉は皆に言い放つ。
「腹は減っては仕事は出来ない。どうせなら皆で朝飯でも食ってからにしよう。ここの『朝粥』は絶品だぞ?」
そんな「朝粥」という言葉にシャムネアお嬢様が反応する。今まで暇で仕様がなかったふうな感じだあったが、その言葉を聞いて目を輝かせる。
それと同時に跪いていたメルディム護衛分隊長が解放されたようで、その場に尻餅をついてしまう。彼女は額の汗を拭ってため息をしたかと思うと、お嬢様にお辞儀をしてその場を去るようで、入ってきた窓からメルディム護衛分隊長は外に出て行ってしまう。俺が声を掛けよとしたのだが大尉がそれを制止する。
仕方なく自分の身支度をする為に急いで洗面所にいって顔を洗うと直ぐ寝室に戻って身支度を整える。寝室から出てくると朝食は居間のテーブルの上に用意してあり、メルディム護衛分隊長以外の皆が何か畏まって椅子に座っている。
大尉だけはいつものような素振りで、プイホンさんはいつの間にか朝飯にありつく為にテーブルに着いていた。一体何処に行っていたのかは不明であるが今の状況ではどうでもいい事である。
何か妙な雰囲気の中、朝飯を頂く事になる。確かに朝粥は絶品であり、お嬢様も大変お気に入りの様子で先程の剣呑な雰囲気とは違い機嫌が直ってくれたのか?
‥‥‥。分からない。
「あの~、メルディム護衛分隊長はあれでよかったのだしょうか?」
朝飯の途中、そんな事を小声で大尉に聞いてみる。
「ああ、今日は食事の日では無いので、居ても肩身が狭いだけだと思うよ。それになんだ、神様と一緒の席で食事出来ると思うかね?
最初彼女は気が付かなかったのだろ? それを恥じて姿を消したのだよ。一応は王女殿下は彼女等の神に位置しているからな‥‥‥」
最後まで大尉の話を聞く事無くシャムネアお嬢様の咳払いと共に会話が終わってしまう。
「それで今日の予定はどんな趣旨があるのかえ、ジョネ?」
「一応、確か今日は港に久しぶりに舟が着きますよね? それをこいつに見学させた後、魔素結晶の欠片の取引場でも見学しようかと、それに最近ですがその港と取引場の近くに美味しい食べ物屋が出来たそうで噂になっていましてね。何でも王都で流行り出した、なんていったかな食後に頂く菓子がこれまた絶品だそうですよ?」
最初こそ渋い顔をしていたシャムネアお嬢様であったが、その絶品菓子の話を聞いて機嫌が直ってしまう。よだれが出掛かってますよとお嬢様を見ると彼女のよだれを徐に拭くラシャネスさんは、相変わらず何処からあの手拭を出したのか不明であった。
皆がぞろぞろと外に出る中、忘れ物が無いかそれぞれの部屋を確認して預かったお金を確認する。問題ないようなので急いで皆の後を追って外に出るために玄関に向う。
玄関の土間に用意してあった自分のサンダルの紐を結ぶと最後に御世話になった従業員の皆さんにお辞儀をして外に出る。その際「またのお越しをお待ちしています」と、定番の台詞を聞く事になる。
駐車場まで歩いて行くのかと思っていると何時もの親子が動かしている指揮車がその宿の玄関先までやって来る。御者親子の朝の挨拶をしてから指揮車に皆と同じように乗り込む。
その際、指揮車の影でばつが悪そうな表情をしたメルディム護衛分隊長が馬に跨りながらこちらの様子を見ていたのは内緒である。それに久々にその様子をクワビムさん見られて慌ててしまう。また何呟いていたようなんだけど無視する。多分「何姫様を見ている人族」とでも言ってそうだ。
それにしても旅館を取り囲むように兵隊のような連中がいたのは一体なんであったのだろか? 首を傾げながら指揮車の中に入ると既に皆さんは椅子に座っている。
空いている所はやはりシャムネアお嬢様の隣しかないようだ。ペルジャーネ先生はボフボーニャさんと二人で二人掛けの椅子に座りお嬢様と視線を合わせないように座っている。
一番前の席には大尉とミリクナ医務長それにプイホンさんである。ミリクナ医務長は大尉に何か耳打ちしているようだ。多分、今朝方の話の顛末でも話しているのだろう。
そこで気になる事が一つある。確かお嬢様は6つの集団と言っていたような‥‥‥。一つはメルディム護衛隊長らボグフムさんやクワビムさん達だよね。一つ一つ指折りしながら確認する。
もう一つは多分風呂の時に感じた王子様の護衛か? もう一つはミリクナ医務長達の奴隷組合関係者だよね。あとは旅館を囲んでいた軍関係? 嗚呼、メルディム護衛分隊長は軍関係か。
すると、これで四つ目ではなく、三つ目、四つ目はあそこでぶるぶる震えている宮廷魔素術使い関係者。嗚呼、この旅館に向っていた謎の集団を忘れていた。じゃあ後一個は何処所属?
そんな疑問に首を傾げる俺であった。
次話へつづく
次話は4/6日曜日に投稿する予定です。




