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日常で世界を変える(新谷編)  作者: mei


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8月29日 ジャンケン

 私たちは、体育祭が終わったら打ち上げをしようという話になっていた。那奈がいなくなってから、こうした話題もなかったしいい気分転換になるんじゃないかと私なりに考えていた。


 真紀「じゃあ、体育祭終わったら行こうよ」

 私 「いいよ」

 楓 「今まで、三人で行くってなかったよね?」

 真紀「そうだね、大体那奈がいたしね」


 なんとなく那奈の名前が出た瞬間、口ごもってしまうのは私だけだろうか?


 楓 「どこ行きたいの?」

 真紀「あの有名なカフェ行こうよ

 私 「前、言ってたやつ?」

 真紀「そうそう」


 前から、真紀はここから30分ほど離れたところにある駅近のカフェに行きたいことを話していた。


 楓 「でも、あそこのカフェって予約しないと入れないんじゃなかったけ?」

 私 「そうなの?」

 楓 「たぶん、この前高田たちが話してたよ」

 真紀「えー。予約いるのかぁ」


 たしかに、高田たちなら知っているかもしれないな。


 私 「じゃあ、高田たちに聞いてきたら?」

 楓 「えっ?私が」

 私 「うん」

 楓 「嫌だよ」


 まさかの即答だった。私たちは、彼女たちと仲があまりよくない。正確に言えば、お互い牽制しあってる感じなのだ。那奈がいれば、そんなことも起きなくなるのだろうけど。


 私 「じゃあ、真紀だね」

 真紀「いやいや、ムリムリ」

 私 「真紀が行かないと誰が行くのよ?」

 楓 「ホナが行きなよ」

 私 「なんで私なのよ」


 もう、完全に誰が話すのかみたいな流れになってしまっていた。


 真紀「だって、こん中だったらホナはちゃんと話せるでしょ」

 私 「どこが話せるのよ。私が話すと暴動起きるよ」

 楓 「ハハハハハ。暴動は面白いね」

 私 「笑い事じゃないから」


 たしかに、真紀や楓と比べたら私が話す方がいいというのは理解できる。彼女たちは、高田たちの言いなりにしかならないしな。


 楓 「ちゃんと話したらそんな揉めないって」

 私 「じゃあ、楓が話したらいいじゃない」

 楓 「それは、やだよ」

 私 「なんで、そうなるのよ」


 話は、堂々巡りを続けていく。


 真紀「じゃあ、ジャンケンしようよ」

 楓 「えー」

 私 「うん。それがいい、それが平等だよ」


 ジャンケンなら納得だし、勝てそうな気がする。


 真紀「よし、じゃあジャンケンするよ」

 楓 「わかったよ」

 私 「よし」

 真紀「いくよ!!」


 真紀は、勢いよく声を出したのだった。

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