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幽霊?と歩く女たらし君

あれから1年ちょっと、私は最近9歳になった。

あの事件以来、特になんのハプニングもなく、平和にのんびりすごしている。


今日は隣国のあの事件があった村にきている。完全に廃村になっていた。


来た理由はなんとなく。特に理由はない。

別にあとから考えたらあそこにいた2人がめちゃくちゃ可愛くてできればもう1回見てみたいなぁとか思ってないし。

かわいいは正義とかかわいいは恐怖にも勝つとか全く思ってないし。

あの2人にけも耳とかけも尻尾とかつけて愛でたいなぁとか断じて思ってないし。


あー、ここらへんぶらぶら歩こッかなー。特に理由はないけどね!



少し村をぶらぶらしたあと、村の近くの森に入ってみた。しばらくそこで歩いていると、小さな湖を見つけた。


「わぁ……」


思わずそうつぶやいていた。キラキラと陽の光を反射した湖に、優しげな緑色の葉を生い茂らせた木々や、そよ風に身を踊らせる草花。

自然に溢れた、美しくあたたかい景色が、目の前にひろがっていた。


そのなかに、そこにいることが当たり前かのように自然に存在している男が1人。

陽の光があたり白にもみえる灰色の短髪の、整った顔立ちの男。

その人は、まるでいまにもきえてしまいそうな、儚い雰囲気を纏っている。


「……」


話しかけようと思ったけれど、どう話しかければいいかわからない。開いた口はなんの音もはっさずにしまる。

1歩踏み出そうと浮かせた足は、前に進むことなくまたもとの位置に戻される。


ふ、と。


男がこちらに視線を向けた。

その目は、ひどく悲しげにみえる。


「……」


しばし、みつめあう。


「え?」


その男はふわりと悲しげに笑うと、まるで霧のようにその場から消えた。


「え?…………はぁーーーーーーーーーー!?」


いやいやいや、どういうこと!?え?幻?幻ですか今のは!ホラーなんだけど、普通にホラーなんだけど!悲しげとかなんとか言ったけど、確かに悲しそうにみえたけど、絶対あの人やばいって!てか人!?あれは人ですか!?まさか幽霊!?


……はぁ。なんか無駄に疲れた。

よしっ。あれは見なかったことにしよう。



「あれ?誰かいる」


いきなり、後ろから声が聞こえてきた。

振り返るとそこには、茶髪の天使がいた。


ふわふわの茶色い短髪に、きれいな水色の瞳の美少年。その体からあふれる色気は世界中の女性を虜に、ってちょっとまて。なんで私と同じくらいのやつがこんな色気だだもれなんだ。おかしいでしょ、神様あなた絶対なんか間違えたよね。ダメだよ。これはダメだって。神様なんでこんなに色気をプレゼントした。まだ早いって。何がどうしてこうなった。危険信号でてる。死ぬ死ぬ。死人がでる。ヤバいヤバい。アンジェラ、私より先にこの子の色気を消すべきだったと思う。神様の重大なミスで歩く女たらしが出来上がっちゃう。


「わー!君かわいいね。名前なんていうの」


いつのまに近くにきたのか、私の顔をのぞきこんでそういう美少年。もうすでに出来上がってた!女たらしになってた!手遅れだった!アンジェラーー!


「ねえねえ、教えてよ、名前。ダメ?」


そういって、上目遣いできいてくる歩く女たらしくん。

くっ、こいつ。かわいい!

なにこれ可愛すぎる!天使か!

あざとい!あざといよ!自分の顔が整ってることちゃんとわかってるぞこいつ。わかっててやってるぞ!こんな小さいのに、恐ろしい!かわいいからいいけど!


「ア、アイナだよ。あなたは?」


もちろん名前言います!言わない理由ないし。なによりかわいいし!


「アイナって、あのアイナ?」

「あのって?」

「あのはあのだよ。それにしても、こんなところで会えるなんてびっくり」

「私のこと知ってるの?」

私ってそんな有名人だっけ。

「知ってるよ。あっという間にS級になった天才美少女!」

「美少女!?」

私が!?

「うん!美少女。あ、俺はルイス。アイナと同じS級だよ」

「あなたも?」

「うん。ていっても、アイナみたいにあっという間になった訳じゃないけどね」

「それでもすごい!S級仲間だね!」

仲間ができて嬉しいなー。


「あ、そうだ。ルイスって何歳なの?」

「俺?俺は10歳だよ。アイナは?」

「私は9歳。ルイスの方が1つ年上だね」


10歳でこの色気かー。将来が怖いね。


「ねえアイナ。お願いがあるんだけど」

ルイスが、真面目な顔をしていってきた。

「お願い?」

いきなりお願いなんて、なんだろ。


「あのね、俺の仲間とあってほしいんだ」

「ルイスの仲間?うーん。どうしよっかなー」


「俺の仲間には、金の髪に青い瞳の、まるで天使のような美少年がいるんだ。彼は本当に美しくてね「ルイス様!今すぐ案内してくださいませ!」


私はルイスの言葉にかぶせるようにして叫んだ。そんな天使がいるなら、私どこへでも行きます!


「そっか、ありがと。じゃ、さっそくいこうか」

「うん!」


そこで私は、私の運命を変える少年と出会うことになる。


前話の最後に出てきたルイス君

10歳

二つ名:歩く女たらし(笑)

スキル:女の子の好きなものを瞬時にみぬく

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