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一年たちまして

前話、間違って書き終わる前に投稿しちゃいました。すいません。

邪獣を主人公とした物語。

それは、エスペラン王国民、魔人族ならみんな知っている物語。

この国や魔人国では、無闇に邪獣を討伐することは禁止されてるけど、その物語を読んでれば、したいとも思わないよね。魔人族は知らないけど、エスペラン王国の人たちは、一人一人、一匹一匹をしっかりと種族にとらわれずにみれる人たちがほとんど。うん。いい人がいっぱい。いい国。今日もがんばるかー!



そんなこんなで一年たった。

一年間いろいろあった。

まず、私はS級になった。ドラゴンを倒した次の日にはA級になって、その1ヶ月後にはS級になった。A級のドラゴンを倒したし、みんなからの信頼もあるから、ギルド長の判断であっという間にA級になった。

S級になるには、最上級の邪獣を討伐するか、最上級の邪獣を飼うか、S級の人と戦って勝つかのどれかをすればいい。邪獣って飼えるんだね。S級の人と戦うのもいいけど、私としては邪獣を飼ってみたかったから、邪獣の森にいった。


~回想~

現在、邪獣の森。入ってから2週間たっている。……1つだけ言わせて。

「邪獣一匹物もいねぇじゃねぇか!」

え?なんで?邪獣の森って邪獣がたくさんいるから邪獣の森何じゃないの?え?違うの?


~~♪


「ん?」

いきなり、どこからかきれいな歌声が聴こえてきた。

いきなり聴こえてきたそれに興味をそそられ、その歌声のもとへいってみる。


そこには、キラキラ光る黒い瞳と髪の美しい女性の上半身に、鳥の下半身をもつ邪獣、セイレーンがいた。

この世界のセイレーンは、美しい歌声で人を惑わせ、得意の水属性魔法で攻撃する。つまり別に海とか関係ない。あと攻撃されなければそんな事しない。趣味で歌うみたいだけど。最上級の邪獣はだいたいが合成獣で、もちろんセイレーンも最上級。

それにしても、きれいな歌声だなぁ。さすが人を惑わすだけある。


「あら?」

セイレーンが私にきずいた。

「どなた?」

そういって、私に警戒の目をむける。

わー。美人だなぁ。黒髪黒目で、顔立ちも日本人っぽい。浴衣着てほしい……。


「あの?」

「あっ!はじめまして。私はアイナ・シルバーン。あの、友達になってください!」

別に、飼わなくたっていいよね。


「え?………友達?」

「うん!」

「わかりましたわ。友達。あなたとならなってもいいです。ただし、1つだけ条件があります」

「条件?」

「ええ。条件です。それは……」

「それは?」

「わたくしを納得させるさせるような歌を聴かせなさい!美しい歌声をもたぬ者と、友になる気はございません!」

わー。セイレーンを納得させる歌。歌えるかなぁ?まあ、とりあえず歌うか!



「すばらしい!すばらしい歌声でしたわ!もちろん、あなたと友達になりますわ。むしろ、こちらからお願いしたいくらいです」

歌い終わったら、セイレーンがすごい褒めてくれた。なんか、すごい嬉しい。

「アイナ。邪獣が名を教えるというのは、信頼の証。

わたくしの名前はセシリア。アイナの、永遠の友。これから、よろしくお願いいたしますわ」

「セシリア………。うん!よろしくね!」

こうして、私は新しい友達をえた。

帰ったら、みんなにめっちゃ驚かれて、S級になるのに何故か2週間もかかった。



セシリア。今は邪獣の森に里帰りしてるけど、元気にしてるかなぁ。ちなみに、今は邪獣の森にいる邪獣のほとんどと友達になってる。すごい楽しい。


そうそう、ファンクラブ・親衛隊事件もあったなぁ。

あれは大変だった。


~回想~

「あ。アイナ、お帰りー」

依頼のお手伝いから帰ってくると、カミラが声をかけてきた。

「カミラ。ただいま。どうかしたの?珍しく落ち込んでるけど」

「うー。アイナー。彼氏にフラれちゃったよー」

「えー!?あんなに仲良かったのに?」

「うん。……はぁ。アイナはいいなぁ。可愛いし。性格いいし。ファンクラブとか親衛隊あるし」

「ファンクラブ!?親衛隊!?カミラなにいってんの?」

「なにって……あるじゃん。アイナのファンクラブと親衛隊」

「……カミラ」

「なに?」

「頭がおかしくなるほど彼氏と別れるのが辛かったんだね。話くらいならいくらでも聞くよ?」

「なんでそうなった!?私の頭正常だから!その可哀想なものみる目めやて!」

「ほんとにあるんだって、ファンクラブと親衛隊」

「そんなわけないじゃん」

「あるんだって!」

「ないない」

「あるの!」

「ないでしょ」


~10分経過~


「はぁ、はぁ。もう、いいよ。ないってことで」

「そう。やっとわかってくれた。じゃ、また明日ね」

「うん。また明日」

そんなこんなで、ファンクラブ・親衛隊事件は終わった。



ふふ。カミラ、なんであんなこと言ったんだろうね。

私なんかが()()()()()()()()のに。


「アイナちゃん。終わった?」

「うん」

「ありがとうねぇ」

「いえいえ」


今日もこうして、穏やかな日々はすぎていく。




-----------------------------




「あるわけないじゃん」「やっとわかってくれた」


あの時、初めてアイナに対して恐怖を感じた。ダークエレファントを討伐してきたときも、ダークドラゴンを討伐してきたときも、セイレーンを含む、最上級の邪獣たちと友達になってきたときも、“規格外の女の子だな”って、驚いたけど、恐怖を感じたことなんてなかった。

けど、あの時は、ただただ怖かった。

アイナの目には、感情が一切なかった。まるで、人形のような、到底生物の目とは思えない目。それなのに、表情も、声も、目以外は全部いつも通りで。いや、違うか。あの時のアイナは、異様にファンクラブや親衛隊の存在を否定してた。“ありえない” “いらない”って、いってるように感じた。

アイナに、なにがあったんだろう。私は、アイナのこと、何も知らない。

でも、アイナがなにを思ってたとしても、私がアイナを大切に思ってるってことは絶対に変わらない。

アイナ。大好きだよ。

私はずっと、アイナの味方だから。

あらすじのシリアスないっていうのけします。

早くヘンリーと会わせたい。

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