第4章:仲間たち - II. はぐれ者たちの欠片
七日目の朝、隔離テントの入り口の幌が乱暴に跳ね上げられた。
「起きろ、スラムのガキ! てめえの検疫期間は終わりだ!」
硝煙の匂いが染み込んだ怒鳴り声を聞き、レイ=Tは反射的に筋肉を硬直させ、氷のように冷たい電磁手錠を待ち受けて静かに両手首を前へと突き出した。衛兵に囲まれた四枚の幌壁の中で軟禁されていた七日間、彼は最悪のシナリオに対する覚悟をすでに決めていた。禁域への無断侵入という重罪で軍法会議に引きずり出されないとしても、古代石像の消失現場に居合わせた代償として、どんなに軽くても強制労働鉱山へ放り込まれるだろうと。
だが、彼の鉄製ベッドの足元に落ちてきたのは、鎖でも処刑令状でもなかった。
ドサッ! ジャラッ!
看守の将校は、使い古された軽装戦術アーマーと内部通信用インカム、そして鈍く光る金属製のIDカードを、レイ=Tの靴先の真ん前に放り投げた。
「上からの命令だ。てめえは特例で『第7部隊』に編入されることになった」将校は顎をしゃくり、感情の欠片もない氷のような声で言った。「十五分後にC地区の仮想演習場へ集合しろ。部隊全体の能力評価テストを行う」。
言い終えるなり、男は背を向けて大股で去っていき、冷たい風に揺れる入り口の幌だけが残された。
テントの中で、レイ=Tはその場に釘付けになり、琥珀色の瞳を驚愕に見開いた。彼は自分の耳が信じられないとでもいうように、地面に転がる軍装の山をじっと見つめた。特例でヴァンガードに編入だと? ほんの一週間前、彼は選考試験の闘技場で叩きのめされ、「不合格」の烙印を押されて、体重不足のスラムのガキだというだけの理由で酸性雨の下へ放り出されたばかりなのだ。それなのに今日、死の領域へ不法侵入する罪を犯したあとになって、上層部はあらゆる罪状を帳消しにしたばかりか、かつて彼が絶望の中で懇願した特権を自らの手で彼の懐へと投げ込んできたというのか?
レイ=Tはゆっくりと身を屈め、冷え切ったヴァンガードのIDカードを地面から拾い上げた。タコだらけの指先がわずかに震える。白銀の盾の紋章の下に鋭く刻まれた自分の名前を見つめた。鋭敏な生存本能が彼に告げていた――上層部によるこの奇妙な決定は、断じて無償の恩恵などではなく、間違いなくあの消え去った石像と、自分の体内に宿る奇妙な光の奔流に深く関係しているのだと。
待ち受けているのが権力者どもの新たな罠かもしれないと分かっていながらも、レイ=Tの眼差しはすぐさま揺るぎない決意に引き締まった。このカードを身につけるということは、武器を手に入れ、資源を手に入れ、リナや「星明かりの家」の貧しい人々を守るための合法的な資格を得ることを意味する。さらに言えば、これこそが今の彼にとって「星明かりの家」へ帰るための唯一のチャンスなのかもしれなかった。
一言も発することなく、レイ=Tはぶかぶかでサイズの合わないアーマーを静かに身に纏い、胸元にIDカードをしっかりと留めると、自作の短剣を忘れずにブーツの脇へ差し込んでから、テントの外へと大股で駆け出した。
十五分後、C地区・仮想演習場の鉛色の空の下で、レイ=Tは第7部隊の残り三人のメンバーと共に集合壇上に立っていた。歓迎のファンファーレなどなく、あるのは周囲で見物している正規部隊の連中から向けられる値踏みするような視線と嘲笑だけだった。
彼の左側に立っているのは、岩塊のように盛り上がった筋肉と、顔を横切る無数の長い傷跡を持つ巨漢――カエルだ。かつて後方支援部隊に所属していたが、上官暴行の重罪で追放され、もう少しで軍法会議にかけられるところだった男である。彼の背中に背負われたエネルギー装甲大盾は、常人なら見ているだけで息が詰まりそうなほどの重量を放っていた。
そこから数歩離れた場所で、世の中を舐めきったような表情を浮かべて弾薬箱の上に足を組んで座っているのは、ノヴァ――炎のように燃えるベリーショートの赤髪と、傷ついた野獣のように鋭く猜疑心に満ちた眼差しを持つ女性狙撃手だ。彼女はかつて第8部隊の凄腕スナイパーだったが、ある血塗られた事件のあと、自らの手で古い徽章を引き裂いた過去を持っていた。
そして、レイ=Tのすぐ隣に立つ最後の人物――彼を驚愕のあまり通信用インカムを取り落としそうになるほど呆然とさせたのは、禁域で彼と共に死線を潜り抜けたあの少女、エレナだった。よもや彼女の本当の正体が、ヴァンガード最高総司令官の実の娘――箱入りのお嬢様だったとは。
「また一人、鼻水も拭けねえようなお荷物がوب増えたってわけか」カエルはレイ=Tの痩せぎすな体つきを一瞥し、侮蔑するように鼻を鳴らした。
「私の銃口の前をちょろちょろ走り回って泣きべそさえかかなきゃ、どうでもいいわ」ノヴァは口端を歪め、弾薬箱から軽やかに飛び降りると、カチャリという乾いた音を立ててスナイパーライフルのボルトを引いた。
「集中して。連携テストが始まるわよ」エレナが声を上げ、安堵と揺るぎない決意の両方を宿した眼差しでレイ=Tに小さく頷いてみせた。
耳を劈くような警報サイレンが鳴り響いた。演習場のホログラム投影システムが即座に廃墟の風景を構築し、重装型の変異モンスターのシミュレート映像を浮かび上がらせる。だが、サイレンが鳴り止んだ最初のコンマ一秒から、いわゆる「チームワーク」なるものは木っ端微塵に砕け散った。
カエルは特大のエネルギー装甲大盾を構え、通信機を繋ごうともせず無言のまま前へと突き進んだ。カエルの姿を見た仮想モンスターが飛びかかってくる。カエルは咆哮を上げ、渾身の力を込めて大盾を地面に叩きつけ、突進を受け止めようとした。だが、凄まじい反動によって彼は横へと弾き飛ばされ、左翼に致命的な隙が生まれてしまった。
「ノヴァ! 左翼を援護射撃して!」エレナは通信システム越しに叫び、慌ててエネルギーシールドを展開しながらその穴を埋めようと駆け出した。
だが、高所の狙撃ポイントに陣取るノヴァは冷ややかに舌打ちした。単独で生き延びる本能が骨の髄まで染みついた女狙撃手は、他者との連携を常に拒絶していた。「そっちは射線が通らないわ。前後も見ずに突っ込んだ奴が自分で尻拭いしなさいよ」彼女はそう呟くと、カエルをカバーするための牽制射撃ではなく、怪物の頭部を直接撃ち抜くためにスコープを調整した。
怪物が突如として進路を変え、シミュレートされた人質グループの方へと真っ直ぐ突進したため、ノヴァの放った弾丸は標的を外れた。
その瞬間、弱き人々を守りたいという渇望を常に抱く少年――レイ=Tは、じっとしていられなかった。まだ力を完全に制御できてはいなかったものの、彼は短剣を引き抜き、禁域での怪物との遭遇で授かったばかりの眩いエネルギーを漲らせて、フィールドのど真ん中へと猪突猛進した。
「レイ=T! 私の射線を塞いでいるわ! カエル、下がって!」エレナが指示を飛ばしたが、不本意な指揮官の叫び声は、肥大化した三つのエゴが引き起こす大混乱の中に虚しくかき消された。
レイ=Tは短剣を振り下ろしたが、彼のリズムはエレナの移動ルートと完全に食い違っていた。怪物を斬りつける代わりに、彼の短剣から放たれた光の奔流が彼女のシールドに激突して跳ね返り、二人はもつれ合うようにして転倒した。その統率のなさに乗じて、第1部隊の隊長が第7部隊の泥仕合を軽やかにすり抜け、鮮やかなトドメの一撃を放って仮想モンスターを撃破すると同時に、人質の「救出」を完璧に成功させた。
巨大なモニターが赤く点滅し、無情な文字が浮かび上がる。『第7部隊 ― 失格。第1部隊 ― 勝利』。
ヴァンガードの高官や兵士たちが陣取る観覧席から、嘲笑の渦が巻き起こった。第1部隊の隊長はヘルメットを脱ぐと、無様に這い起き上がろうとしている連中へ向けて、哀れみと侮蔑が半々に混ざった視線を投げかけた。「命令も聞けないゴミ屑どもを一箇所にかき集めて、あんたら、怪物の前で道化芝居でも披露するつもりか?」
カエルは仮想フロアの上にペッと唾を吐き捨て、一言も発さずに立ち去った。ノヴァは高所から無言で銃を収め、亡霊のようにロープを伝って演習場から姿を消した。エレナはフィールドの真ん中で立ち尽くし、無力感を押し殺すように唇を固く噛みしめ、一方でレイ=Tは汗まみれの拳を冷たい金属の床に思い切り叩きつけた。
彼らは誰もが優れた技術を持つ戦士だったが、おそらく一人一人が何らかの秘密という名の牢獄に囚われており、互いを隔てる目に見えない防御壁を作り上げてしまっていたのだ。




