第4章:仲間たち - III. 本物の戦場に肥大したエゴの居場所はない
仮想演習場での屈辱的なテストの敗北以来、第7部隊の空気はさらに息苦しいものになっていた。バラバラな四つの欠片は、それぞれ元の軌道へと戻っていった。カエルはトレーニングルームに閉じこもり、ノヴァは監視塔の屋上へと姿を消し、エレナは戦術図面に頭を埋め、そしてレイ=Tは光のエネルギーを制御する訓練に狂ったように打ち込んだ。彼らは個人のスキルを卓越したレベルまで磨き上げていったが、協力することについて自分から口を開く者は誰一人としていなかった。
そしてついに、最初の実戦任務が下された。
出動命令は、第7部隊をセクター12――長らく放棄されていた工業鉱山跡へと向かわせた。任務の内容は、まるで新兵向けの肩慣らしのようなものだった。換気トンネルに巣を作った下級の「ミアズマ変異ネズミ」の群れを掃討し、技術班が揚水ポンプ場を修理するための道を切り開くというものだ。軍の諜報情報によれば、この区域はもともとヴァンガードによって厳重に管理されており、この小賢しいネズミどもの出現は保安システムのほんの小さな手違いにすぎないとのことだった。
「たかがネズミが数匹だろうが」降下艇から部隊全員が降り立つと、カエルはエネルギー装甲大盾を強く握りしめながら低く呟いた。「一匹残らずすり潰してやるぜ」。
「私の照準の邪魔さえしなきゃ、好きにすれば」ノヴァは素っ気なく答え、狙撃ポイントを確保するために錆びついたクレーンの上へと軽やかに登っていった。
エレナは隊列の中央を歩きながら、絶えずレーダーシステムを確認していた。正規の訓練を積んだ彼女にとっても、言いようのない不安がじわじわと忍び寄ってくるのを感じずにはいられなかった。本物の戦場で、メンバーたちがこれまで通りの規律のない行動をとることは、まさに命取りになりかねない危険な賭けだったからだ。
レイ=Tは最後尾を歩き、短剣の柄に軽く手を添えていた。薄暗く、硫黄の臭いが鼻を突く鉱山跡の空気は、彼にあの禁域の記憶を呼び起こさせた。
最初の十分間、すべては至って順調に進んだ。ぬめり気を帯びた皮膚を持つミアズマ変異ネズミの群れが、パイプの中から次々と這い出してくる。カエルが群れから逸れた個体を盾で叩き潰し、ノヴァが高所から飛びかかろうとする個体を正確に撃ち抜き、その間にレイ=Tとエレナが中央エリアの残党を一掃した。連携などなくても、第7部隊の卓越した個々の力だけで、この新兵レベルの任務など容易く突破できるかのように見えた。
「Dエリア、掃討完了。予定より早く任務終了ね」エレナは通信システム越しに報告し、小さく安堵の息を吐いた。
だが、彼らが技術班を呼ぶための信号を発信しようとしたまさにその瞬間、足元の地面が突然激しく揺れ動いた。
余震ではない。地の底の奥深くから地響きが轟き、岩壁を震わせる耳を劈くような咆哮がそれに続いた。工場の中央に開いた巨大な陥没穴から、二階建ての建物ほどもある巨大な生物が這い上がってきたのだ。その身を覆う鱗は黒鋼のように硬く、大きく開かれた口の周りには、腐食性の緑色の粘液を滴らせる鋭い歯が幾重もの円を描いて並んでいる。
予測不能の事態が発生したのだ。それは「ファントム・ワーム(亡霊大ミミズ)」――本来ならこの管理された区域に出現するはずのない、遥かに上位の怪物だった。
「退却して! 早く!」エレナは大声で叫び、即座にエネルギーシールドを展開した。
だが、それぞれのエゴが再び頭をもたげた。
「クソッタレが! その図体をこっちへ引きずってきやがれ!」カエルは咆哮を上げ、持ち前の好戦的な血を滾らせた。彼は後退して仲間を援護する代わりに、大盾を構えて怪物へと真っ直ぐ突撃していった。「お嬢様は先に行きな!」
「カエル! この大馬鹿!」ノヴァが高所から悪態をついた。彼女は怪物の目を狙い撃とうとしたが、眼下でカエルが無秩序に動き回るせいで、トドメの一撃を放つことができない。
ファントム・ワームが巨大な胴体を激しく振り回した。凄まじい衝撃がカエルの大盾のエネルギー被膜を粉々に打ち砕き、彼を壁へと激しく吹き飛ばした。怪物は咆哮を上げ、悪臭を放つ大口を開いて彼へと迫る。
レイ=Tは即座に短剣へエネルギーを纏わせ、カエルを救うために飛び出そうとした。だが、エレナの方が一歩速かった。彼女が怪物の進路を塞ぐように飛び出したのだ。レイ=Tとエレナの呼吸のズレが、演習場でのテストとまったく同じように繰り返された。レイ=Tが図らずもエレナの移動ルートを塞いでしまい、彼女は衝突を避けるためにシールドを収めざるを得なくなったのだ。その一瞬の隙を突き、凶獣は広範囲にわたって強酸性の粘液を吐き出した。
レイ=Tとエレナは揃って遠くへと吹き飛ばされ、焦げ臭い地面の上を転がった。クレーンの上では、ノヴァの狙撃ポイントも余震によって崩落し、彼女はロープを伝って地上へと飛び降りることを余儀なくされた。
ほんの一瞬のうちに、第7部隊は死の淵へと追い詰められた。増援はまだ間に合わない。彼らはこの怪物の圧倒的な力の差の前に完膚なきまでに敗北し、規律を欠いた勝手気ままな戦いぶりの代償として、死がすぐ目の前まで迫っていた。
「みんな、聞いてくれ!」レイ=Tは無理やり身を起こし、口から血を吐き出すと、内部通信チャンネル越しに大声で叫んだ。彼は仲間たちの姿を見た――折れた腕を押さえるカエル、足を引きずりながら必死に弾を込め直すノヴァ、そして部隊全員を守るために薄れゆくシールドを懸命に維持しているエレナ。
「一人で戦ったって、俺たちの誰一人としてあいつには勝てない!」レイ=Tの琥珀色の瞳に、揺るぎない決意の炎が宿った。「ノヴァ! 上空の死角を探してくれ! カエル、残ってる力のすべてをその盾に注ぎ込んで、俺に三秒だけ作ってくれ! エレナ、俺の援護を頼む!」
死神と向き合ったその瞬間、生存本能と生き延びたいという渇望が、彼らの傲慢なエゴを打ち砕いた。カエルは歯を食いしばり、力強く頷いた。彼が力を込めると、鋼鉄の大盾に再びエネルギー被膜が形成される。大盾を構えて前に踏み出し、ファントム・ワームの火花散る体当たりを正面から受け止めた。今回、彼は反撃に出るのではなく、両足を地面に深く食い込ませ、己の全体重を使って怪物の動きを封じ込めた。
「三!」レイ=Tがカウントを始めた。
カエルの背後からエレナが飛び出し、彼女のエネルギーシールドをカエルの大盾と重ね合わせることで難攻不落の壁を作り上げ、怪物を半歩押し返した。
「二!」
瓦礫の山の上で、ノヴァが配置についた。彼女のスナイパーライフルの銃口から放たれた蒼い閃光が空気を引き裂き、ファントム・ワームの片目を撃ち抜いて潰した。苦痛に狂う咆哮が轟く。
「一!」
レイ=Tはカエルの大盾を踏み台にして力を借り、空中へと高く跳躍した。すべての光のエネルギーが短剣の刃へと一点集中される。風を切り裂く速度で、彼は上空から渾身の必殺の一撃を振り下ろし、怪物の頭頂部の分厚い鱗を貫いて、その脳天に短剣の刃を根元まで突き刺した。
巨大な生物は激しく痙攣したあと、鉱山全体を揺るがしながらドサリと崩れ落ちた。
レイ=Tは着地し、よろめいて力尽き、その場に膝をついた。今回、勝手に立ち去る者は誰一人いなかった。カエルは無事な方の腕を使って彼を支え起こした。ノヴァは足を引きずりながら歩み寄り、感謝の言葉の代わりに小さく頷いてみせた。
レイ=Tは荒い息を吐きながら、カエルの仁王のような太い腕に軽く寄りかかって体勢を立て直すと、すぐさま部隊の四人目の姿を探して視線を走らせた。
そこから数歩離れた場所で、エレナが滑らかな鉱石の岩に背中を預けて座り込み、エネルギーライフルを杖代わりに地面に突き立てていた。先ほど部隊全員への攻撃を防ぐために身を挺してシールドを展開したことで、若き少女の体力は完全に尽き果てていた。彼女の胸は激しく上下し、汗に濡れた白銀の髪の房が端正な頬に張りついている。
考えるよりも先に、レイ=Tはエレナの前へと足早に歩み寄り、自然な反射で自分の右手を彼女の目の前に差し出した。
「立てるか? 手を貸せよ、引き上げてやる」
エレナは深い蒼色の瞳を上げて彼を見つめ、目の前に差し出された手のひらを前にして一瞬だけ動きを止めた。
そして、彼女の視線がそこに留まったまさにその瞬間、レイ=Tもまた、二人の間にある剥き出しの格差にふと気がついた。
今の彼の手は、まるでスラム街の地下下水道から今しがた引き上げてきたばかりのような有様だった。指の関節は擦りむけて血が滲み、鉱山の真っ黒な炭泥に、死んだばかりの凶獣の血と生臭い粘液がべっとりと混ざり合ってこびりついている。一方、エレナのライフルの銃床に置かれているのは、上流階級の将校専用に誂えられた精緻な白銀色の戦術グローブだった――戦闘の煤や塵がわずかに付着しているとはいえ、彼が演習場で知ったばかりの「最高総司令官のご令嬢」という身分そのもののように、清らかで高貴で、手の届かない遠さを放っていた。
メガ7のゴミ捨て場で育った者に染みついた根深い劣等感が、冷水を浴びせられたかのように突然押し寄せてきた。レイ=Tはハッと動きを止め、唇に浮かべていた笑みがぎこちなく強張る。彼は慌てて指を曲げ、汚れた自分の手を引っ込めて服の裾で拭おうとした。
「あ……わりぃ、俺の手、ひどく汚れてるな。ノヴァを呼んで起こしてもらうよ……」
だが、レイ=Tの手がわずか数センチ引っ込められたところで、その動きはピタリと遮られた。
エレナは一人で立ち上がろうともせず、彼に手を引っ込めさせもしなかった。荒廃した鉱山跡の鉛色の空の下、白銀の髪の少女は、戸惑いに揺れる彼の琥珀色の瞳を真っ直ぐに見据えた。一言も発することなく、彼女は右手を口元へと持ち上げ、真っ白な歯で指先の革の縁を軽く噛むと、白銀色の戦術グローブを迷いなく引き抜き、瞬き一つせずに足元の黒い泥水の中へとそのまま放り捨てたのだ。
呆気にとられるレイ=Tの目の前で、エレナは白くほっそりとした、何の防備もない素手を差し出し、泥と血にまみれた少年の手を自分からしっかりと握りしめた。
触れた。
そこにはもう、軍用グローブの羊革も断熱合成繊維の隔たりもなかった。最高総司令官のご令嬢の柔らかくひんやりとした肌が、スラム街のガキのゴツゴツとして熱く、タコだらけの手のひらにじかに重なり合う。レイ=Tの手についた黒い泥と乾いた血痕が、エレナの雪のように白い指先にたちまち刻み込まれたが、彼女は嫌悪感に眉をひそめるどころか、むしろ指先をさらに強く握りしめ、彼の逞しい腕の力を借りて真っ直ぐに立ち上がった。
「この戦場では、仲間の命を救ったばかりの手が一番綺麗な手よ」エレナは吐息が触れ合うほどの至近距離で彼と向き合い、薄暗い鉱山跡の空間全体を明るく照らし出すような澄み切った笑顔を浮かべた。「もう二度と、私の前で手を引っ込めたりしないで、レイ=T」
レイ=Tの喉が突然カラカラに乾いた。彼女の手のひらからじかに伝わってくる柔らかさと温もりが、小さな電流のように彼の腕を駆け上がり、胸の奥へと真っ直ぐに突き刺さって、彼の心臓を不意に激しく乱れ打たせた。彼は呆然と立ち尽くしたまま彼女の白い手に残った黒い泥の跡を見つめ、耳たぶが理由もなくカッと熱くなるのを感じた。
エレナもまた、自分がとっくに必要以上の時間をかけて彼の手を握りしめたままでいることに、今ようやく気づいたようだった。少年の手首から力強い脈動が自分の肌へと伝わってくるのを感じた瞬間、彼女の長いまつ毛がわずかに震えた。彼女は慌てて彼の手をそっと離すと、顔を別の方向へ背け、いつもの冷静沈着な姿とは打って変わったどこかぎこちない手つきで、ライフルを拾い上げようと身を屈めた。
二人はともに、今この瞬間、胸の奥をかすめた心臓の乱れは、先ほどまでの死闘による肉体的な余震のせいにすぎないのだと、心の中で大急ぎで自分に言い聞かせていた。




