14話:ほんま人間は強情どすなあ〜。
あかんたれとの生活にも少し慣れてきたとある日、鬼婆が来はりましてん。
ほんま、何回みてもこの顔は慣れへんわ。どんな悪行重ねはったらそない怖あ顔になりはるんどす?
しかも、うちは嫌やいうとんのに、めっちゃしつこいんどす! 辞めえ言うてんのに顔近づけて来るさかい、気い悪うなって引っ掻いたったんよ、ほならめっちゃ驚いてはりましてな。
驚きたいんわこっちどす! その怖あ顔をうちに近づけんといくれへん? そんな文句言うとったら、それがいけ好かんかったんか、鬼婆は何を思ったんか、あかんたれに紐渡しよってん。それどないしはりますの? そう思いよったらなんかうちの尻尾にくくりつけてきはりますやん!?
いや、ほんま意味わからへんどすけど、あかんたれはなんやそれで満足しきった顔してはりますし、自分じゃとりゃしまへん。
ほんま堪忍どすえ。しかもチリンチリンうるさくて、邪魔なんどす。それ取りとうて四苦八苦しとったら遊んどる思いはってな、ようやく取れたわ! って安堵したんも束の間、まーたつけはりますねん。ほんま参りましたわ。
いらんことせんでくれはります? そう文句言うても、人間にはうちの言葉は通じひんらしいんよ。なんや意味わからんこと言うてうちのことを撫でるだけどす。
いや、取れ言うとんやさかい取ってくれてもええんちゃいますの? そう言うてもあかんたれも鬼婆もケタケタと笑うだけどす。
ほんま人間は自由奔放すぎて困りますわ。もうちょいうちら猫のことも理解してくれはってもええんちゃいます? まあ、そないな文句言うたところで意味もないことは薄々気いついてきたわけやし、うちがあかんたれ達に合わせたったらなあかんのやろ。しゃあないな〜。
そんな感じで、うちはこの件諦めたんどす。




