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西園寺家の余白詩三十七 『ステラはステラ』
ステラには悩みがあった
子どもの頃から、ずっと胸の奥にあった不安
成長して完全な獣人になり、
周りから恐れの目で見られ、追われる
耐えきれなくなって千草に問う
「あたしが……完全な獣人になってしまったら――」
千草は、首を傾げた
そして、ごく当たり前のことのように言う
「どんな獣人になろうとも、ステラはステラですわ」
「……え?」
「しっぽが生えようと、お耳が変わろうと――」
千草の目が、だんだん輝き始めた
「全身がふわふわの毛に覆われたりするのでしょうか!」
それはそれでとても素敵ですわ!」
「あ、あの……」
ぽんと、誰かがステラの肩に手を置いた
祥吾だった
「……分かるぞ、俺も以前、同じような目に遭った」
哀れみとようやく仲間ができた喜びを浮かべた祥吾は
深くうなずく
その横では、千草がまだ楽しそうに想像している
ステラは思った
不安は軽くなった
軽くなったけれど
――あたしの悩みを返して
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※深夜に、おやすみ前の1編として更新します(不定期)
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