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西園寺家の余白詩三十五 『魔の森の異端 五』

それは

森の主を凌駕する力を

持っているはずなのに


なにもしなかった


荒れ狂う嵐のような力で

そこにいるものを翻弄することも


その存在だけで

弱いものを消し去ることもなかった


あまりにも

しずかで

おだやかな空間と時間


それすらも

力あるものの戯れにすぎないと

思われた


だが


何も起きない


そう


『それ』からは

何も起きなかった


ただ——



─────────────

※毎日深夜に、おやすみ前の1編として更新します。

※本編『とある大正新婚夫婦の異世界転移サバイバル!日記』の短詩集ですが、

 こちら単体でもお楽しみいただけます。

※本編↓

http://ncode.syosetu.com/n4260md/

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