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西園寺家の余白詩三十三 『魔の森の異端 三』
それが忽然と姿を現したとき
それが長く
そこに在り続けるとは
誰も思わなかった
そこは
遙か昔から
森の主が棲む場所だった
しばらくして
森が震えた
主の怒りが
そのものへ向けられた
木々が倒れ
地が抉れ
近くにいた植物も
動物も
魔物も
それ以外のものも
姿を消した
それほどの力だった
これで
すべて元に戻るはずだった
だが
そのものは
あいかわらずそこにあった
また
森が震えた
それでも
そこにあった
何度繰り返されても
傷つくことさえなく
ただ
そこにあった
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※毎日深夜に、おやすみ前の1編として更新します。
※本編『とある大正新婚夫婦の異世界転移サバイバル!日記』の短詩集ですが、
こちら単体でもお楽しみいただけます。
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