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西園寺家の余白詩二十六 『屋敷が自我を持つとき 三』

そのうち、屋敷は気付く

千草と旦那様が分からなくなる時がある


柱にも、廊下にも、畳にも、床にも

どこにも感じられない時がある


はじめは、わからなくなると

柱に、廊下に、畳に、床に

二人を感じようとする

けれど、感じられない


そうしているうちに

何もせずとも二人を再び感じられるようになる


何度も何度も繰り返される

感じられない

感じられる


その中で屋敷は気付く

ずっと二人を感じていたい


自分がそう思っていることを



─────────────

※毎日深夜に、おやすみ前の1編として更新します。

※本編『とある大正新婚夫婦の異世界転移サバイバル!日記』の短詩集ですが、

 こちら単体でもお楽しみいただけます。

※本編↓

http://ncode.syosetu.com/n4260md/

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