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西園寺家の余白詩十七 『知らない傷』
千草が祥吾の袖をまくる
そこには小さな切り傷
「これくらい平気だ」
「駄目です」
千草は手当てを始める
祥吾は苦笑しながら
ふと千草の指を見る
「千草」
「はい?」
今度は祥吾がその手を取る
指先に小さな切り傷
「これは?」
「これくらい平気でございます」
「駄目だ」
自分の傷なら小さく見えるのに
相手の傷は
どうしてこんなに大きく見えるのだろう
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※深夜に、おやすみ前の1編として更新します。
※本編『とある大正新婚夫婦の異世界転移サバイバル!日記』の短詩集ですが、
こちら単体でもお楽しみいただけます。
※本編↓
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