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西園寺家の余白詩十六 『良き妻』
「妻として」
「妻ですから」
「旦那様のために」
その言葉を聞くたび
以前は嬉しかった
けれど今は
少しだけ寂しくなる
「良き妻」と結婚したのではない
千草と結婚したのだ
失敗してもいい
わがままを言ってもいい
嫌なら嫌と言っていい
行きたいなら
行きたいと言ってほしい
そんなことを言えば
きっと困った顔をする
だから
少しずつでいい
今日一つ
明日一つ
知らなかった千草を
見せてくれればいい
そのたびに、もっと好きになる
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※深夜に、おやすみ前の1編として更新します。
※本編『とある大正新婚夫婦の異世界転移サバイバル!日記』の短詩集ですが、
こちら単体でもお楽しみいただけます。
※本編↓
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