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Happiness with you 〜幸せを渇望する少年たちへ〜  作者: 漱成
第三章「Happiness with you」
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第5節「再開」  ―御島 亮

「……楽しかった」

 ぽつり、と呟いてみる。

 

 まぁ、楽しかっただけで済ませるには色々ありすぎたけど。でも、二人でいるだけで、不思議と高揚感を覚えてしまう様な感じがしていた。

 だから、やっぱり楽しかった。

 

 でも次は、もっとゆっくり遊びたいな。ショッピングでも誘ってみるか?それか映画?……西宮を取り巻く問題を全部解決して、それで心から笑い会える関係になって、それで、今度こそ……。

 

 ……そこまで考えて、少し恥ずかしくなった。もう次のことを考えているなんて、まるで恋して周りが見えなくなった男子高校生みたいだ。

 

 ふと空を見上げる。辺りはすっかり暗闇に包まれていて、月光がほのかに射している。腕時計を見やると、もうすぐ八時に差し掛かろうという頃だった。まずい、気づいたらすごい時間に。腹も減ったし、急いで帰るか。

 

 歩くペースを早めかけたとき、ポケットのスマホが震えた。

 取り出してみると、画面には、

 

『JUNが写真を送信しました』

 

 とあった。

「……写真?」

 思わず声に出してしまう。父さんが俺に、なんで写真なんか。

 

 ――とりあえず、見てみるか。

 

 通知をタップし、パスワードを入力してメッセージアプリを開く。


 

 画面に映し出されたものを見た瞬間、俺はスマホを落としてしまった。


 

 あまりにも恐ろしく変わり果てた、幸せの象徴。


 

 スマホを拾い上げるのに、10秒以上の時間を要した。


 

 震える指が、「再生」ボタンをタップした。

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