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第1154話 虫の息

挿絵(By みてみん)




「ダメだろそんなもの拾ってきちゃ捨ててきなさい」

「それは出来ないの」

「うちでは飼えないぞ」

「可哀想なの……」


 俺は肩をすくめる。


「もうお父さんに相談してみるわね」

「ウィルおじさんにですか?」


 アイナにコントは通じない、覚えておこうね。


「コントしてる場合じゃないか、なぁスーそれイズクンゾだろ?」

「そうなの、女神にボコボコにやられちゃったの」


 こんな糸切れにされて、もうなんの力も感じないじゃないか。命があるだけめっけもんだな、俺は殺されたし。


「イズクンゾ様!」


 正気を取り戻したスカリーチェが駆け寄る。みんなが警戒するが俺が腕を上げてやめさせる。


「みんな、いいんだ。スー、持ち主が来たよ返してやりなさい」

「……うんなの」


 スカリーチェに渡した。


「イズクンゾはもう再起不能だ、それなら持っていってもいいだろう、主人に問題があっただけでスカリーチェだけなら問題ないさ」


 スカリーチェは糸くずを抱きしめて漆黒タワーから去っていった。




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