第1153話 岳人バーガー
「あ、あの魔獣チワワを一撃で!?」
「ふ、サガオ、見てみろ俺のこの筋肉を!」
「おおおお!!」
説得力にも力とつくように、この筋肉こそが力の証明だ。俺を見たサガオは興奮の色を隠さず、ヒーローを見た子供のように目を輝かせた。エリノアが呆れ顔で言った。
「ほんとにバーガーにゃのか?」
「ああ、俺は俺だ」
「確かに声はバーガーだにゃ……でもあとはおじさんだにゃ」
「……泣きそうになるからそういうこと言わないでくれる?」
「あーバーガーだにゃ、で、バーガーと呼べばいいのかにゃ? それともガクト? だっけ、そっちで呼べばいいのかにゃ?」
「不思議に思うかもしれないが俺にとっては両方ともしっくり来てるんだ、だからこっちの世界では慣れ親しんだバーガーでいこうかな、ややこしくなっちゃうし」
「バーガー様!」
「アイナ! さぁ、式を挙げに行こう、幸いにも世界中の人が外で待ってる、今なら全員に釘をさせる!」
「釘?」
「アイナは俺の女だってな」
「ひゃう!!」
アイナの顔がポンっと赤くなる。汗がピュピュピュピューンとなる漫画的描写が似合う顔だ。
あーかわい。好き、大好き。
「バーガーなの!」
「スー!」
スーが空から降ってきた、俺はお姫様抱っこで受け止める。みんなが駆け寄る。
「スーちゃん! よかった! 生きてたんですね!」
「もちろんなの! ぼくは死の神様なの! えっへん!」
なにか握ってるな。
「その手にあるのは?」
「イズクンゾなの!」




