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ミラクルカラー物語  作者: 水無月魅美
16/30

離れるな

魔法実践の授業の後、Eクラスの女子から忠告を受けたルリ

ルリは自分が一緒にいたらリアにも嫌な思いをすると思いそのままトイレにいくと言って嘘をついて1人学園の図書室に来ていた


「ここなら、大丈夫だよね」


ルリはキョロキョロと辺りを見回して特別教室の人がいないのを確認すれば空いている席に座って深くため息をつく

ルリは何気に持ってきた本を開いてはパラパラとめくり読んでいる風を装っている

ページをめくりながらルリは先ほどの女子の自分を見る目が怖かった事がサッと脳裏に過れば身体が震えて自分で身体を抱きしめる形を取るとリリーが心配して念を送って声をかける


『ルリしゃま…今ルリしゃまからとっても辛そうな感じを受けたでしゅ。

どうしたんでしゅか?』


「(ごめんね、リリー。心配しなくても大丈夫だよ……少し怖い事があっただけだから。

少ししたら治ると思うから…)」


『うぅ〜〜…ルリしゃま、ちょっとだけ出かけてくるでしゅ』


と言えばリリーは首飾りから出てきて姿を消すと図書室から外へと行ってしまうが、ルリは特に止める事がなくそのまま見送ると女生徒達が言っていた事を考える


「(出しゃばったつもりはなかったんだけど、あの女生徒達の目は完全にリアに気がある感じだった。

確かにリアの事すきだけど…今の私は魔法の力を磨く事であって恋とかそういうのにかまけてる場合じゃない!!

でも、意地悪されてあの怖い目を見るのは嫌だしだからと言って授業に出ないのは困るし……)」


と、悶々と考えているとルリの前に誰かが座ってきたので思わず目の前にいる人を見ると


「ここにいたんですね、ルリさん」


「り、リーラ…どうしてここに……というか授業出なくて良かったの?」


リーラが目の前にいてルリは驚き何でここにいるのか聴くとリーラは耳を指さして先ほど女生徒が言っていた言葉は全て聴こえていたと話せばリーラは怒りながら


「全くいくらルリさんやリアさんが素敵だからってあんな妬みを含んだ言い方、私だったらぶっ飛ばしてやりますよ

獣人族の怪力と耳の良さはミストクラウドで1番なんですよ」


リーラの言葉にルリは少し間が開けてから少しだけ微笑み「凄いんだね」と伝えるとリーラはルリの手を持って目を合わせれば


「ルリさん、あんな女達の言ってることなんて気にしちゃダメですよ

ルリさんにあんな事言ったのは、単にリアさんというイケメンがルリさんのような可愛い少女と合うもんだからそれが気に入らないっていう妬みや嫉妬なだけです」


「うぅ…リアがカッコいいのは分かるけど、私そんなに可愛いのかな?

身長は小さいし、見た目も童顔で、体型もセシリみたいに綺麗じゃないから嫉妬されるようなものないと思うんだけど…」


ルリが自分で言ってて改めて私って本当にお子様な体型と見た目だなぁって呆れていると、自分の手を握っているリーラが手を離して身体を震わせながら何かを耐えているような動作をしていたのでルリは自分と同じように呆れたのかな?なんて思っているとバッと顔を上げれば真剣な表情になってルリに近寄ると


「ルリさん!

言わせていただきますけど自覚が足りませんよ!!

緑色の綺麗な髪色、つぶらな大きな青い瞳、そして白く滑らかなお肌、加えて華奢な体

これのどこをどう見たら美少女じゃないと言えますか!?」


「えーっと……リーラ?」


突然リーラの言葉にルリはどうリアクションを取ったら良いのか分からず目線をリーラから外そうと泳がそうとするとルリの肩を両手で掴んで無理やり目を合わせれば


「私から言わせればルリさんは充分皆が妬まれる位の美少女です!!

確かに、S5様のセシリフィア姫様もエナ様も、可愛いし美人ですけど…だがしかし!!

ルリさんの可愛さは別格と言って良いでしょう!!」


「べ、別格?」


リーラの言葉にルリは首を傾げて言うと「まず!!」と一言発してから指を1つ立ててルリの持つ可愛さについて説明をする


「可愛いって言うのは、見た目だけじゃないって事です。ルリさんはきっと無自覚かもしれませんがルリさんの行動一つ一つがもう全部可愛くて例えば教室でクシャミの1つでもしたら可愛い〜!っと叫ぶ輩も中には存在すると思います」


「そ、そこまでは流石にないんじゃ…」


ルリは自分がクシャミするだけで騒がれるのを想像したが全然ピンとこないらしくて否定すると、リーラは指をもう一つ立てて「次に!!」と言ってルリの可愛い所を説明する


「その何に対しても謙虚な姿勢!なのに、自分の意見や意思はしっかり持っていると言う所に世の男いや、世界の男女共に"もう、何しても可愛らしいし愛らしい"って思われる事でしょう!」


「え、えー……そんな大層な存在じゃないよ?」


いくらなんでも持ち上げすぎだと思ったルリはリーラに落ち着くように言った後に、微笑んでお礼を言う


「でも、リーラありがとう。リーラのおかげで少し元気になったよ

そうだよね…人がどう思ったって自分は自分だもんね。

リーラってなんか凄いや」


ルリにお礼を言われてかなりテンションが上がっていたリーラはルリの笑顔を見て漸く我に返って慌ててルリに自分が言いたかった事を伝える


「あ、あのルリさん…私が言いたかったのは……そのですね」


「うん、大丈夫。

リーラは、人からどう思われても気にしないでって言いたかったんだよね。

それと、女生徒が私に意地悪をするって言ってたけどそれは、リアが私に気があるように接して隣にいて話したりしているから、それが彼女達の嫉妬の原因…だから、私ちょっと言ってくる」


ルリが笑顔で立ち上がってリーラを見ればリーラらルリの笑顔に魅入られて惚けて耳に入ってきた言葉に思わず「どこに?」っと聴くとルリは明るく答える


「さっきの女生徒のところ。

私、自分の気持ちや言いたい事彼女達に言い放ってくるよ」


と言ってルリは図書室から出て行くと、リーラはルリの笑顔に惚けたあとルリの言った言葉にバッと意識を戻してルリを止めようとリーラも図書室から出て行く


「ルリさーん、私が言いたかったのはそう言う事じゃな〜い!

寧ろ行かないくださーい」


因みに今はもう4時限目の授業まで終わり休み時間であった

ルリは学園の庭で女生徒達を探していると直ぐに見つけて近寄り声をかける


「あの」


すると、女生徒の1人がルリを見つけて睨み付けると言葉では発さなかったが「なに?」と顔に書かれているように見えたのでルリはさっきの言葉の事について話そうとする


「さっきの近寄ったら意地悪をするって話だけど、意地悪してもいいよ」


その言葉に女生徒もそして、追いついたリーラも「はっ?」と言ってルリを見ると

ルリはさっきと違ってとても良い笑顔で女生徒達に自分の考えを話す


「だって、意地悪されてもされなくても私はここで学ばなければならない事が沢山ある。

その時私はリアとも話すし、リアと一緒に魔法の力を強めて究極魔法取得しなくちゃいけないの。だから、きっとそうすると貴女達には私が嫌な存在に見えると思う……けど、それでいいと思う……人の気持ちは人それぞれなんだから」


ルリが笑顔でそう言い放ったら女生徒達は何も言えずにルリを見続けていると目を閉じて静かに言葉を続ける


「あなた達が嫉妬や妬みで魔法の力を高めて強くなって後悔しないなら私は止めない

でも、私にも私の目的があってこの学園にきたの…意地悪されても嫉妬されてもこの目的をあなた達に止められる筋合いはない

意地悪するなら覚悟を持ってした方がいいよ」


と目を開けていったルリの目は真剣そのもので女生徒達は歯をギリッとさせた後鋭く睨みつければ


「なによ……そんな綺麗な言葉を使って私達が態度を改めるとでも思ってるの…上等じゃない!!!」


そう叫んでルリに向かって手をあげようとするとリーラは「ルリさん!」と叫び止めようとするとルリと女生徒の間にリアが入ってきて女生徒の手を止めて睨み付けると低い声で


「……基本俺は女性に手を出すつもりはないんだが、大事にしているこいつを傷つけるなら例え女でも容赦しない」


鋭く射抜くように睨みつければ女生徒は蛇に睨まれな蛙のように動かなくなり、リアが手を離すと女生徒の周りにいた仲間らしき人達が彼女を囲んで退散するとリアはルリに近寄り手を握れば何も言わずに手を引き歩き出す


「リア……あの…」


「……こっちに来い」


リアに声をかけるルリだがリアは声を低くしたまま発して誰もいない特別教室の中に連れて行かれれば手を離してルリを見る

ルリもリアの表情を見るとどこか真剣な目で怒っているようにも見えなくはない表情をしていたのでルリはなんと言えば良いのか考えていると静かにリアに抱きしめられて


「……えっ」


「授業中にリリーが来てルリの心配をしていた。そして、お前を探していたらさっきあの女生徒達との会話を聞いた。

なんで言わなかったんだ」


「……私の事なのにリアに話したらリア心配するでしょ?。それで、リアの目的を邪魔したら迷惑だと思って言えなかったの」


抱きしめられて投下された言葉はルリを心配する優しいリアの声。

そんなリアだからこそルリは目的達成の邪魔をしたくなくてどうしようかと1人考えていた。

でも、リーラに言われて自分の気持ちと他人の気持ちは違うと伝えられて自分の1番の優先順位を彼女達に伝えたくて伝えた。

伝えたところで理解はされなかったとルリの表情は暗くなっていると


「誰が迷惑って言ったんだ…邪魔だとなんで思ったんだ……」


「り、リア?」


「俺はそんなに頼りないのか……」


リアの言葉が段々と低くなり身体が震えているように思えてルリが顔を上げるとリアが切なる表情でルリを見ていたのでルリはリアの頰に手を当てて


「ううん、誰にも言われてないし自分でそう感じてたの。ゴメンねリア、相談しなくて……リアにこの事話したらきっと今みたいに傷ついた表情をさせちゃうって思ったから言えなかっただけで決してリアが頼りないなんて思ってないよ」


落ち着かせるように微笑み言うとリアがルリの抱きしめる力を少しだけ強めて真剣な表情で話す


「なら、ルリ……俺はお前とセシリを変な輩からお前達を守るって決めたんだ。

何か少しでも嫌な事や不快な事があれば抱え込まないで俺に話せ……俺から離れるな」


最後に言った言葉だけは震えるように聞こえたのでルリがリアに抱きついて優しく話す


「うん……今度からはちゃんと言うよ

だから、不安にさせてごめんなさい……」


ルリに言われて安心したリアはハッと我に返って慌ててルリから離れればルリは慌てたリアを見て笑う


「笑うな……大体元はと言えば…」


「(あーぁ、リアのお説教時間になっちゃったな…まぁ、しょうがないよね。今日言わなかったのが悪かったんだから昼休みが終わるまで聞いてよう)」


と、心の中で呟き正座をして昼休みが終わるまでリアによる説教は続いたがルリの表情はもう暗くなく穏やかな柔らかい表情であった

次回はこの世界の歴史についてザックリと説明しますので

また2日後をお楽しみに!!

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