クラスメイト
なんだかんだあってルリはリアとセシリフィアと同じ特別教室のクラスへと配属が決まって教室のドアを開くとルリの目の前に広がっていたのは少人数のクラスの教室とは思えないくらいの広さの部屋に長い机と5つの椅子
そして、壁には黒板が大きくつけられていた
ルリは初めて見る光景に口を開けているとリアに声をかけられて我に戻る
「口を開けっぱなしにしてると馬鹿に見えるからやめておけ」
「う、うん……でも、あまりにも広いから驚いちゃった」
我に戻りリアが呆れたようにルリに言うとルリは頰を染めて恥ずかしそうに話していれば、ルリの隣に金色の髪の美青年がやってきてルリを抱きしめる
「はぁ〜〜い、可愛い女の子捕まえた!」
「ひゃっ!?」
突然後ろから抱きつかれてルリが驚くとリアが目を細くして美青年とルリを離して睨む
「お前は……」
金髪の少年はリアを見れば挑発するかのように微笑みクルクルと回って丁寧にお辞儀をすると名前を言って挨拶をする
「僕の名前は"リエウェカ・フォードイット"。可愛い女の子や美人が大好きな天才魔法使いさ」
「自分で自分の事を天才って呼ぶなんて、相当自信家なんだね」
リエウェカの自己紹介にルリは聞いて思った事を話せばセシリフィアが3人の前に来て声をかける
「フォードイット家と言ったらここから東の大陸にある[ハブウェア王国]に代々使える魔法一家として有名ですよ。あなたの家の魔法は皆何かしらの形で精霊がつくと聞いた事があるんですけど?」
セシリフィアが目の前にいるリエウェカの家について知っている事を話せば
リエウェカは直ぐに目の色を変えてセシリフィアの手を取って
「おぉっ!!貴女が先ほどの試験会場で志願者が美しいとか完璧とか声が上がっていたセシリフィア姫ですね!!!
私は離れていて貴女を見る事が出来なかったのですが、私は天才魔法使い故に必ず同じ教室になると信じていました。
にしても、本当に美しい……」
セシリフィアを絶賛して鼻の下を伸ばして話していると、セシリフィアは微笑みながら手をそっと払えば
「あら、ありがとうございます。お褒めにあずかり光栄です。
でも、そのような言葉は軽々しく使わなくても良いですわよ
そう言う言葉は本当に思う相手にお使いください」
凛とした態度でリエウェカの言葉を流せば、リエウェカはますます興奮したのか
更に顔を近づけてセシリフィアに話しかける
「おぉー!誰の言葉にもその凛とした態度。すっばらしい〜〜!!!
セシリフィア姫、私は貴女に惚れました!
この学園を卒業する際に私の正妻として……」
リエウェカがいいかけようとすると、リエウェカの頭に何か岩のような大きい塊を直撃させればリエウェカは衝撃で倒れて動かなくなる
ルリはリアの仕業なのかとリアを見ようとすればリアは手を出そうとした状態で止まっているところを見るとリアではないと理解すると目線を教室の机に戻せばルリと同じくらいの身長で赤紫色の髪に藍色の大きな瞳の女の子が本を開いて立っていると本を閉じてリエウェカの前に座る
「……チャラ男は…嫌い…暫く寝てて」
そう一言呟くと女の子は顔を上げてルリ達を見つめれば立ち上がって顔を近寄らせてジーッとリアを見る
リアが黙ったまま人の顔をジロジロ見るのは不愉快なのか目を細くして
「……なんだ、言いたい事あるならさっさと言え」
「……貴方はそこにいるチャラ男とは違うみたい……エナ好感」
少女ーーエナはリアにそう話せばニコッと口角を上げれば微笑む
その姿はまるで天使のような笑顔で背中に羽とかあるのではとルリはエナと呼ぶ少女の背中を見る
視線に気づいたエナはルリを見て小首を傾げる仕草をする
「あ、いや……あまりにも笑った顔が天使みたいに可愛かったから羽でも生えてるのかな〜〜って思って……!?」
ルリが慌てた様子で笑って言うと、少女の背中から本当に羽が生えてきてその姿にルリは驚きエナは改めて自分の名前を3人に話す
「私は天人と呼ばれる種族。天空都市[ランスライズ]からきた……エナ・ソーブラ…良く分かったね。森人さん」
エナがルリ達に自己紹介してルリを森人と見破ると今度はリアがエナに近寄りジッと見つめるとエナがリアを見上げて言葉を待つ
「天空都市というのは空の上にあるのか?
それと、なんでルリが森人と分かった」
リアがルリの前に立って警戒をしていると、エナは両手を広げ空間から1つの本を取り出してページを開けばある絵の書かれた場所を3人に見せる
「この絵と書いてある文章にそっくりさんだったから…それに、貴女からは森の匂いがするの……噂の[翠の美少女]かしら?」
「天使さんは物知りなんだね。セシリとどっちが博識かな?ねっ、セシリ」
ルリがセシリフィアに振り返って話すとセシリフィアは微笑みながら
エナに近寄り手を差し出す
「はじめまして、天人 エナ。私は人間のセシリフィアと申します。ルリ、天人様は私達の世界の始まりの場所と呼ばれる種族で私なんかよりもよっぽど歴史を深く知っているわ」
セシリフィアが頭を下げてルリに説明するとエナはセシリフィアの手を取り顔を上げるように言えばセシリフィアは顔を上げてエナを見るとその表情はとても穏やかで優しい柔らかいものであった
「私は天人といっても…まだ産まれたばかり……だから そんなにかしこらなくていい……それに私は天人族の究極魔法[エアーロホーリー]を取得する為にこの学園に入学したの」
「[エアーロホーリー]って天人族でも限られた人じゃないと取得する権限がないと父に聞いた事がありますがエナさんはもしや、天人族の長の者では」
セシリフィアがエナが天人の中でも貴族の家系の者だと察するとエナはセシリフィアの言葉を肯定するように頷いた後口を開く
「えぇ……私は天人族の長 そして究極魔法を生み出した アーラン・ソーブラの娘よ。」
エナのその言われた者の名前にセシリフィアだけではなくリアも驚愕の表情をすれば、1人だけその名前を聞いてピンとこないルリはリアに誰なのかと視線を送るとリアは視線に気づいて口を開く
「アーランはこの世界を創った五大賢者の1人だ。まさか…生きているのか?」
「えぇ……パパ、いや…長は今も昔も姿が変わらないまま…天人族は凄く長命で成長も人間族や獣人族よりも遅いからかしら?」
エナが人差し指を顎に着けて説明すると、ルリが凄いと感動していると
エナがリアの方が凄いと言うとルリがリアの方に視線を向ける
「リアが?」
「…うん……だって、貴方は竜人でしょ?
長が言うには竜の里は帝国に滅ぼされたって聞いたけど…」
エナの言葉にリアは顔を怖くして低い声でエナに話す
「……言いたくない」
リアの低い声にルリはビクッとなると、エナがリアの変化を察すれば謝罪をする
「ごめんなさい…誰にも踏み入れられたくないもの……あるよね」
エナの言葉にリアはハッとして表情を戻せば3人に謝る
「いや、俺の方こそ悪かった…いきなり態度悪くした」
「大丈夫ですよ、リア。きっと傷はまだ癒えてなくても時間が解決してくれますからゆっくりと……です」
「あぁ……ありがとうセシリ、ルリもエナも怖がらせてすまなかった。あまり里の事は今後聞かないでくれ」
リアの言葉にルリもエナも頷くと、リエウェカがいつのまにか起き上がってリアの肩に手を置けばキラッと髪をなびかせて話しかける
「知らない間に僕は気絶させられてたみたいだけど、天使ちゃんにお姫様に森の妖精ちゃんか…どの子も可愛くて天国みたいな場所だな!竜人君よ!!」
「肩に手をのせるな……それに俺はリアだ。そんな呼び方はやめろ」
リアが鬱陶しそうにリエウェカを見て言うと、リエウェカは気にしてないようにスルッと手を離せばルリとエナの前に来て微笑む
「君の名前聞いてなかったよね。教えてもらえるかな?森の妖精ちゃんに天使ちゃん」
「私は……エナ・ソーブラ…」
「えっと…ルリです
これからよろしくお願いします、リエウェカさん」
ルリの名前を聞いた時一瞬だけリエウェカの表情が変わるが直ぐに元の笑顔に戻ってルリに抱きつき頬擦りをする
勿論ルリは驚くし、リアの顔に青筋が立ちリエウェカを殴ろうとするとルリの首飾りからリリーが出てきて
「ルリしゃまから離れろ!!!このチャラチャラ金髪男!」
「リリー!?」
首飾りからリリーが出てくれば、リエウェカとエナは物珍しくリリーを見ていればその視線に耐えきれなくなり
「な、なんでしゅか……」
「珍しい……道具が意思を持った精霊になるなんて…本にも乗っているかどうか」
「凄いな……どうなっているんだ?」
リエウェカがリリーを掴んであちこち触っていればリリーはくすぐったくて笑い始める
「ひゃははははっ!や、やめるでしゅ!!
そこ触られたら……うひゃひゃひゃ!!!」
笑い始めると表情が豊かになるので更に興味が湧いてくると今度は引っ張ったりなんかしているとリリーが暴れて2人の手から抜けるとルリの懐に入って泣く
「うわぁーん!!ルリしゃま〜〜コイツら怖いでしゅー!」
泣くリリーにルリは背中を撫でて落ち着かせるとリエウェカとエナを困った表情で見つめて
「珍しいのは分かるけどリリーが怖がっちゃうからその辺にしといてあげてね」
「うん……ごめんねリリー」
エナが素直にリリーに謝るとリリーは瞳だけエナに向ける
「無理矢理触ったりしない?」
「うん、しないよ
天人族は宣言したこと必ず守る種族だもの」
リリーの疑いのある視線にエナは笑って虐めない事を宣言するとリリーは安心してエナの手を握っているとセシリフィアがリエウェカもリリーに謝るように指示をする
「えっ!?僕もですか!?」
「当たり前です。元々はあなたがリリーに触ったから怖がってしまったのですから」
セシリフィアに言われてリエウェカはリリーに無理矢理触ったりして悪かったと謝るとリリーはエナの時とは対応を厳しくして
「反省してるならいいでしゅけど、僕がいるところでルリしゃまに余計なちょっかいを今後出さないで欲しいでしゅ!!」
その言葉にリエウェカは「それは出来ない」と言った後リリーを投げてルリを強く抱きしめてまたも頬擦りをする
「きゃっ!?」
「コラー!!ルリしゃまから離れろでしゅー!!!」
「それは断る!!だって、さっきも思ったけど妖精ちゃんのお肌柔らかくって気持ちいいんだもーん。ねぇ?妖精ちゃん、僕だけの妖精に……ぐはっっっ!!!」
リエウェカの脳天にリアの拳とエナの落石魔法が直撃して再び気絶させればルリは心配しようとしゃがもうとするがリアがそれを止めてエナが両手から縄のようなものを取り出してリエウェカをグルグルと抵抗できないようにすると
「……変態は…滅びろ」
「や、やりすぎなんじゃ……その状態だと授業も受けられないのでは?」
縄で動かなくなっているリエウェカをみてルリが言えば教室に校長が現れて
「その心配は無用じゃ」
「校長先生!!!」
次回は特別教室の授業についてです!
では、また2日後
お楽しみに〜〜!!!




