龍のいない世界
???サイド
「これは龍が一匹もいない世界の話だ、ここは龍の代わりに白い天使が統べている。彼らには龍のようなウロコはない、目がいくつもついていたり、筋肉質な腕をしていたり、羽が生えていたり形は様々だ。もしも龍がいなければどうなるのか?そういう実験をしたとして結果はこうだ、龍のしている役割を代わりに誰かが引き継ぐ。龍がいなくとも世界は止まらずに回り続ける…」
僕は少し溜め息をして天を仰ぐ
龍と言うものが存在しているならこの手で倒してみたい、だが僕の先祖たちが長い年月をかけてほとんど狩り尽くしてしまった
「どうしてこうなってしまったのか…、ん?珍しくお客さんが来るようだな」
少し遡って主人公サイド
今僕たちはリリスたちを連れて第三の島エデンアイランドに来ている。
「ここで何するつもり?」
「ここはエデンアイランド、ここを好きに使ってくれていい」
「こんなところ使わせてもらっていいの!?」
リリスは度肝を抜かれている。
「まだ何に使うか決めてなかったんだよ、君達がちゃんと管理してくれるなら別に惜しくないさ」
「ありがとう」
そこでイツキさまが現れた。
「カンナヅキ、ヒルコがあなたに依頼したいことがあるそうなんだけど、どうする?」
「ええ……ヒルコって僕のこと恨んでなかったか?」
「仕返しも兼ねてるんだって」
「まじか……僕でもできることなのかな」
イツキさまの頭からひょこっとヒルコが現れた。
「四つの凶悪な獣を退治してこい」
「四つの凶悪な獣?それはどこにいるんだ」
ヒルコはまるっこい手を海に向けて言い放つ。
「西の国だ」
「結構遠いじゃないか」
「火凶の「みかえる」、金凶の「けるべろす」、木凶の「らどん」、そして水凶の……………………恐ろしすぎて名前すら言えんわ」
「「(今自分だと言おうとしたな……)」」
西の国は行ったことがない、はずだ。
何せ記憶が穴だらけで記憶の断片に出てくる人物と自分の関係すら全く分からないくらいだ。
だが少なくともトヨウケさまはカスタードクリームの開発を西の国で完成させたと言っていた。
行ってみる価値は十分ある。
「西の国へは転送装置を使え、龍脈の力で繋がっている」
「そんな便利なものがあるのか」
「ハエとかが入ったら合体するから気をつけてね」
「やっぱやめようかな…」
「こいつうそつき、信じるな」
イツキさまは満面の笑みであった。




