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第8話

就職したり退職したり、速攻でスカウトみたいな感じで就職したりして時間有りませんでした

西暦1951年改め統一歴2年3月4日午後2時

中立諸国連邦構成国ローマ連邦王国 オルビア 世界連邦政府議場


この日世界連邦構成国や諸種族の代表が集まり、臨時議会が開催されていた


「断固とした態度を取るべきだ! 何処の世に宣戦布告奇襲攻撃を行っただけではなく交戦国に対し『隷属せよ、さすれば生存だけは保証してやる。』とかほざく者達に配慮する必要がある! 早急に陣営関係無く人々の安全と財産の防衛の為各連邦機構軍を招集し展開させるべきだ!」


「しかし我々に直接宣戦布告してきた訳では無い! 確かに何れ近いうちに我々にも宣戦を布告してくるであろう! しかし我々にはまだその為の用意が無い! 状況の変化により一部部隊の動員や物資の備蓄を進めていたとはいえ侵攻されている国々の前線に張り付けるだけの戦力は整っていない!」


「ならば用意が出来ている部隊と物資だけでも送るべきだ! 何の為に互いに争わず戦力を保持していたというのか! 既に侵攻された地域では虐殺や略奪等といった蛮行が行われているとの情報もある! 連中は武器と数だけが進化した中世の軍の様な連中だぞ!」


「それでは数的劣勢に置かれ磨り潰される! 準備できている戦力を派遣し前線に張り付けたとしても数の暴力で壊滅するぞ!」


戦争に反対する国々はいなかった、議会では早急に介入すべきという意見と態勢を整えてから介入すべきという意見のどちらかしかなかった


「直哉殿! 機構軍の準備は如何ほどか?」


「即応部隊は2日以内に出撃可能では有りますが、通常部隊に関しては最低でも1月は頂きたい。」


軍事関係に詳しい事から話を振られ答えた直哉の言葉に出席者達は騒ごうとしたが


「しかし我々には別の手段が有ります、現地にて編成されている自警団及び義勇軍です、彼らに加え航空輸送による即応部隊と傭兵部隊で1個方面軍を編成展開し、機構軍到着までの時間を稼いでもらいます。」


と直哉の言葉に落ち着きを取り戻した

現在発展続く3つの大港湾都市『秋津洲』『ニュー・フロンティア』『ヴァイスハーフェン』一帯には元軍人や農民を中心とした多数の世界連邦からの開拓者達とその家族や大陸各地から集った人々が定着しつつありその治安維持と防衛の為自警団と義勇軍が編成されていた、自警団に関しては開拓が一段落し手の空いた開拓者が中心となっていたが義勇軍に関しては現地の様々な種族の人々が志願し編成されていたのである

その数は膨大であまりの志願者の多さ(約30万人程、ちょっとした中小国の総兵力)に募集担当の連邦機構軍将兵達が悲鳴染みた担当増員の要請を出す程であった

彼等からしてみれば差別や偏見により生きる事で必死だった状況が食事をどうするか悩めるぐらい生活を豊かにしてくれたのである、彼らを守る機会があるのなら躊躇わず声を上げる恩ぐらいはあったからである...中には種族自体の考えで『恩を返せないぐらいなら死ぬ』と真顔で宣う連中も居る位であった

そんなこんなで議題は進み、正式に世界連邦は聖教圏の国々に対し人々の安全と財産の保護の為ありとあらゆる行動をとる事を宣言

正教圏の国々に対しての支援と既に防衛戦闘中の現地に配置されていた義勇軍救援の為、後方で臨時編成の1個方面軍を編成し向かわせたうえで連邦機構軍も派遣する事を表明したのである

この動きに聖教圏は世界連邦を神の敵とし、『聖教十字軍』を編成し宣戦布告を行ったのである



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

統一歴2年3月11日

ドルデシュタット公国 フワンデール王国国境線から後方30キロ ドルンダ子爵領森林地帯


森林地帯からは爆音と悲鳴や戦闘音が響き渡り、鳥獣類が逃げ回っていた

そしてその音の発生源であるフワンデール軍800人の侵攻部隊相手に遅滞戦闘を行っている傭兵部隊140人1個中隊がいた


「撃て! 撃ち続けろ! 弾薬が切れたら即座に撤退する!」 


『『『はい団長!』』』


その傭兵部隊は全員が10代後半から30代後半の見た目麗しい女性だった、その事もあってかフワンデール軍も鼻息荒く...ようは捕まえて強姦して発散しようと考えているのである

傭兵部隊...港湾都市『秋津洲』一帯を中心に自治組織と各村々から治安維持活動兼土木工事を受注し従事していた所義勇軍に正式採用されたシュバイリー傭兵団...『義勇軍増強第2防衛師団第3連隊所属支援傭兵部隊第2大隊第1中隊』は配備された車両を降り、森林地帯で遅滞戦闘を中心にゲリラ戦を繰り広げていた


団長と呼ばれた美女...クローディア・フレメはダークエルフや山岳エルフ特有の銀髪褐色に加え男好きそうなメリハリの利いた体を森林戦用に皮鎧に急所や関節部分に魔法陣を描いた薄い鉄板を仕込んだ特殊鎧を身に纏いながら中隊規模の子飼いの団員達を披露しながらも指揮していた

元々シュバイリー傭兵団は数ある傭兵団の中でも鍛え抜かれた腕前と規律正しい姿勢から評判が高く、『秋津洲』に本拠地を移した際には即座に専属依頼を出されたほどの凄腕だった

そして彼女達は所持していた自動小銃や軽機関銃や擲弾銃の弾薬を撃ち尽くすと即座に撤退した

あまりの鮮やかさにフワンデール軍も呆気に取られたが、即座に追撃に入った

そして追撃した矢先、後方や側面から森林に溶け込んだ別部隊の銃撃や軽迫撃砲や擲弾の砲撃の雨に晒され文字通り壊滅したのである

シュバイリー傭兵団は使い切った弾薬をキルゾーンを作り待ち伏せていた別部隊...扶桑帝国軍近衛空挺独立戦闘団から補給しているのを見ながらクローディアは呟いた


「これで4回目、連中諦めるって言葉知らないようだねぇ。」


「それだけ異種族が嫌い且つ貪欲なのだろうさ、お疲れ様だフレメ中佐。」


「クローディアと気軽に呼んでほしいよ直哉さん、あんたと皇帝に嫁入りした身だ。」


「公私の区別位はする。」


近衛空挺独立戦闘団の森林戦装備に身を固めた直哉は苦笑しながら頭を掻いた

クローディアはブレアの同郷の幼馴染で、貸与される兵器や戦術勉強で東京を訪れていた際に戦地に赴く直哉の現地案内兼様々な私的秘書として雇われたところを神楽のハーレム入りした戦闘凶の女性だった

実際姐さん気質且つ気高き姿勢を神楽は気に入り、クローディア自身もそっち系の趣味だった為諸手を上げて参加した


何はともあれ大西洋連邦・中立連邦・同盟連邦の各連邦機構軍から先発した精鋭部隊は侵攻されている正教圏の最前線に展開し、現地部隊と共同しゲリラ作戦で侵攻軍である『聖教十字軍』を叩いていた

その中でもドルデシュタット公国方面には聖教圏でも超大国であるフワンデール王国・オルチニア神聖共和国・聖教領の3ヶ国とその属国軍の侵攻を受けており、各連邦機構軍の最精鋭部隊が展開し戦闘を行っていた、シュバイリー傭兵団と近衛空挺独立戦闘団はそれぞれが指揮官という事でクローディアと直哉が直接指揮をとっていた

長引く戦闘にシュバイリー傭兵団と近衛空挺独立戦闘団は疲弊しておりこれ以上の戦闘は重軽症ならともかく戦死者が出かねない為、アメリカ連邦陸軍第1空挺大隊とブリティッシュ連合王国陸軍王立近衛擲弾兵第2大隊に引き継ぐと後方に撤退していった


ドルデシュタット公国ドルンダ子爵領領都ドルン

ドルンは有り触れた町に毛が生えたぐらいの都市だったが、開戦前から最前線に展開している軍勢の後方支援基地として三大港湾都市の1つである『秋津洲』から鉄道網が整備され、大型機4キロクラスの滑走路4本と38.1センチ要塞砲を中心に車両整備工場や各慰安施設が建設されており、戦争するのに必要な物は揃うぐらい発展していた


そのドルンに到着してから3日後、直哉は早朝から私室で執務机に置かれた報告書に目を通していた

それを昨夜の2人きりの戦闘後のままの一糸まとわぬ姿でベットに寝転がりクローディアはそんな直哉の様子を他の人が見れば惚れ惚れするほど穏やかな微笑みを浮かべながら見ていた

彼女と直哉は出会ってからの時間こそ短いが彼女は心底直哉に惚れ込んでいた...というか直哉の味方である人物は皆どんな形で在れ直哉の事を心底信頼していた、直哉には人を導くカリスマ性や知力こそないが戦場では絶えず的確に指揮と支援を繰り広げる事で支持を獲得し後方や私生活では基本他の人に仕事を任せ責任をとる事で同じく支持を獲得していた

性格も基本穏やか且つ真面目で好意には好意で返すので女性陣からしてみれば実に愛しがいのある相手だった、実際直哉自身も慢心すること無くそういった人々の意志に裏切らないように努力しているのも高評価を叩き出していた

クローディアもそんな直哉に惚れ込み、聖教圏に居た頃は何度も王侯貴族に狙われた純潔奪わせ自身が先代団長から引き継いだ傭兵団を躊躇無くキルゾーンの餌に使う位には信頼していた


そんなクローディアはベットを降り報告書を読んでいる直哉にそのまましな垂れかかり


「あらあら、十字軍の本格侵攻かしら?」


と予想しながら尋ねた

直哉はその言葉に頷くと


「その通り、今まで2万近くの侵攻軍が飲み込まれたのに痺れ切らしたようだ...まあ襲撃受けて森が荒らされても精霊魔法で元通りで襲撃地点が分からないとかで対策できないからね、聖教圏御自慢の空中艦隊の準備が整う2ヶ月後までに本格侵攻だと。」


と話した

直哉はこう言っているがようは何百万もいる将兵の中から選抜された最精鋭部隊が現地の地理に詳しい案内人の補佐の元、広大な森を縦横無尽に動き回り小火器のみならず軽迫撃砲や対戦車地雷や擲弾銃等歩兵が持てる最大火力で襲撃してくるのである、幾ら命が掛かっているとしても最小限の訓練しか受けていない兵士がずっと警戒し続ける事は不可能で、襲撃地点を割り出せれば幾らか対策も出来るが迫撃砲や擲弾で地形が変わっても精霊魔法で元通りというかそもそも文字通り皆殺しなので情報すら手に入らず文字通り死の森と化していた事に両名は敢えて触れなかった


「てことはこっちも出すのかい? 苦労して建造した空中艦隊。」


「まあそうだね、通用するか試さなくちゃ。」


「私も昔聖教圏で仕事してた時さんざん自慢されたさ、それで各艦隊の旗艦に招待されて襲われるのがそっちで言うならてんぷれーと?だっけ? まあそんな感じだったわ、で多分連邦機構軍の空中艦隊の方が強いと思うわよ。」


「まあ慢心せずに行くように提督には指示出しておくさ、それとこれクローディアに。」


直哉は今朝届いた2通の手紙の内片方をクローディアに手渡した

クローディアは手渡された手紙に書かれた紋章に目を細めた


「レスト王国と世界連邦の友好を深めようという事で1月後に催される立食パーティーという名のダンスパーティーの招待状、御丁寧に世界連邦と共同で催してるから断ろうにも断れん、もうそろそろ3日前に到着した第2次派遣部隊も展開できるから交代して下がるついでに出席しろってことなんだろうさ。」


「めんどくさい、レスト王国の第2皇子から1回求婚されてるから近づきたくないのよね。」


機嫌悪そうにクローディアは表情を歪めた、だが直哉はそんなクローディアに対し安心させるように


「安心しなさいこれとは別に神楽達も来るから大丈夫、当日俺はクローディアから離れないで良いって神楽から指示が出てるから、ブレアから聞いたってさ。」


と穏やかに話した

クローディアもその言葉に不機嫌さを消し笑みを浮かべた


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