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とある一つの物語  作者: 焔夢
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8/12

女の子

私は自分の名前をあまり好きだと思っていない。

何を言ったってチヨコだもの。

もう直ぐバレンタイン。友チョコを作る季節がやってくる。

図書館で借りたレシピ本を見ながら、うんざりする。

今年はアイツが沢山チョコを貰う気がするわ。

レシピ本の最後のページを開くと、図書カードに小さく「希望」と書かれている。

何これ、気味が悪い。

気にせずに調理に取り掛かる。モナコも呼ぼうっと。

「やっほーチヨコ。進んでるー?」

「それがねえ全然なの、不思議な物を見つけたのよ」

「図書カード?何それ」

「気味が悪いわよね」

お菓子作りに2人は取りかかる。

「指紋が付かないように注意してね」

「トリュフって、お酒入っているけど未成年でも食べられるの?」

「さあね。その希望とやらに聞いてみれば分かるかも」

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