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とある一つの物語  作者: 焔夢
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7/12

愛

「モナコ。あなた、少し角がとれたのじゃないの?」

「余計なお世話よ」

その日一日中、そんな感じで皆、授業も上の空だった。



オレは一人帰り道でハーモニカを吹きながら、家に帰って父親にどう言い訳しようか考える。

排水溝を覗き、ズラを片付けると、ハーモニカも一緒にしまい込んだ。

父親に見つかってはまずい。

不意に後ろから気配を感じる。驚いて振り向くと3人組の一番背が高い子が唖然として見ている。

まずい。

「あなた、ヅラだったの?なんで?」

「いや…」

オレは慌て紙袋を隠すと、素顔をその姿に向けた。

「あなた、騙してたの?」

「そうじゃないんだ。落ち着いて良く聞いてくれ、これには色々と訳があって…」

「あ、分かった。あなた、もしかして恥ずかしがり屋でしょう」

「え?…え?まぁ…」

「そのさぁとくめい希望って言うのも自分でつけたの?」

「えーと、まぁ、そういうことにしといてくれや」

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