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愛
「モナコ。あなた、少し角がとれたのじゃないの?」
「余計なお世話よ」
その日一日中、そんな感じで皆、授業も上の空だった。
オレは一人帰り道でハーモニカを吹きながら、家に帰って父親にどう言い訳しようか考える。
排水溝を覗き、ズラを片付けると、ハーモニカも一緒にしまい込んだ。
父親に見つかってはまずい。
不意に後ろから気配を感じる。驚いて振り向くと3人組の一番背が高い子が唖然として見ている。
まずい。
「あなた、ヅラだったの?なんで?」
「いや…」
オレは慌て紙袋を隠すと、素顔をその姿に向けた。
「あなた、騙してたの?」
「そうじゃないんだ。落ち着いて良く聞いてくれ、これには色々と訳があって…」
「あ、分かった。あなた、もしかして恥ずかしがり屋でしょう」
「え?…え?まぁ…」
「そのさぁとくめい希望って言うのも自分でつけたの?」
「えーと、まぁ、そういうことにしといてくれや」




