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第1章 第二十一話 最強軍団「ルシフェリア」

クロノス星を後にしたルシフェルは、当てもなく宇宙を漂流していた。


かつての仲間、友人、そして愛した場所……すべてが過去の残滓となり、彼女の心には冷たい怒りだけが広がっていた。


たどり着いたのは、度重なる星間戦争で荒廃し、法の及ばぬ無法地帯と化した「辺境の荒野の星」だった。


そこでは、力こそが正義であり、たくさんの星で蔑まれ、捨てられた者たちが、飢えと暴力の中で無意味に死を待っていた。


ルシフェルがその星に降り立った瞬間、一帯を支配していた武装勢力が、彼女の持つ異質な力に目をつけ、取り囲んだ。


「見慣れぬ女だな。その翼と角……どうやら珍しい代物だ。売り払えばいい金になるぞ」


粗野な男たちが哄笑を上げ、銃口を向けた。


ルシフェルは、かつてのように弁解もしない。悲しむこともしない。ただ、冷徹な瞳で彼らを見下ろした。


「……私の前に跪くか、あるいは塵となるか。選びなさい」


「ふざけんなッ!」


男たちが一斉に引き金を引く。


だが、ルシフェルが翼をひと振りすると、弾丸は空中で静止し、黒い粒子となって霧散した。


それだけではない。


彼女が放った圧倒的な魔力波が、勢力の拠点である要塞を根こそぎ粉砕した。


絶叫が上がる。


恐怖が支配する。


数分後、そこには生き残った者たちが震えながらルシフェルを称えている。


力。


それこそが、この腐りきった宇宙で唯一、言葉よりも雄弁に真実を語るものだった。


その夜。


かつて虐げられていた者たちが、ルシフェルの前にひれ伏した。


彼らは彼女に「救い」と「復讐」を重ね合わせた。


「私を崇める必要はない。ただ、この絶望に満ちた宇宙を書き換えるための『剣』になれ」


ルシフェルが天に手をかざすと、宇宙の闇が渦を巻き、彼女の背後に禍々しい軍旗が浮かび上がった。


それは、かつての時の使者としての誇りを捨て、新たな秩序を築く者たちの証。


「今、この時をもって、我らが組織の名を『ルシフェリア』とする!」


地響きのような歓声が荒野を包んだ。


ルシフェルの翼が夜空を覆い尽くす。


クロノス星で失った彼女の心は、今や宇宙を飲み込む暗黒の支配者へと変貌を遂げた。


彼女の復讐の、そして新たなる伝説の幕が、ここに正式に上がったのである。


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