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第1章 第十七話 仕組まれた罠

新惑星クロノスとなった星は、外見上は以前と何ら変わらない平穏を取り戻していた。


しかし、最愛のノヴァを失ったウカビルの心は、癒えることのない深い傷を負っていた。


彼は展望台で手にしたノヴァの剣【ブラスターエクリプス】を握りしめ、かつての友であり、今は憎き仇となったルシフェルを討つことを誓った。


ウカビルはすぐに警備隊の本部へと向かった。


今回の戦いを裏で仕組んでいたのは、間違いなくルシフェルである――そう確信したウカビルは、事の顛末をすべて報告した。


「全面戦争の際、奴は姿をくらませ、最後になっていきなり現れてノヴァを手にかけた……!」


警備隊の隊長は苦渋の決断を迫られた。


ルシフェルは時の使者のエリートとして学校へ入学してきたものの、産まれつき、他の時の使者と一線を隠す力を秘めていた。


当初からその力の根源は不明だった。しかし、これまで何度も共に苦難を乗り越えてきた。


激戦の最中、回復カプセルの中で療養中だったはずだが、彼女は今どこにもいない。


彼女を「黒(敵)」と見なす根拠は不十分だった。警備隊は即座にルシフェルの捜索を開始したが、やはりどこにも姿はなく、彼が仮面軍のスパイであったのではないかと彼女に対する疑念が強くなっていく。


それから一週間後のこと。


クロノス星から遠く離れた別の星で、ルシフェルは深い眠りから覚めた。


目の前には、不気味な黒い仮面をつけた男が立っていた。


「おはよう。目が覚めたか」


男は食料や飲み物を静かに差し出す。


ルシフェルは何が起きたのか記憶がなく、仮面の男に状況を尋ねた。


すると男は、冷酷な声で信じがたい話を告げた。


「ウカビルの策略だよ。お前は嵌められたんだ。今回の戦争の首謀者に仕立て上げられ、ノヴァは命を落とし、今やウカビルは全軍を率いてお前の首を狙っている。すべては彼の策略だ」


「そんな! 私は何もやっていない! ちゃんと話し合いをすれば……!」


ルシフェルは激しく動揺し、葛藤する。


しかし、黒い仮面の男は「そんなことをしても無駄だ」と言い捨てた。


完全にウカビルに嵌められ、クロノス星の全てがルシフェルの敵になっている現状では、話し合いなど通用しないというのだ。


それでもルシフェルは立ち上がった。


クロノス星に戻り、真実を突き止めることを決断したのだ。


その強い意志に同意したのか、黒い仮面の男はルシフェルの肩に手を置く。


男の持つ高エネルギーバリアの技術がルシフェルに与えられ、彼は宇宙空間を飛ぶ力を手に入れた。


ルシフェルは、再び故郷へと向かう。自らを嵌めた策謀を打ち砕くために。

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