表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/101

アーシア vs ロベルト

 アーシアが屋敷の壁の内側に飛び降りる。

 飛び降りたアーシアが踏みつけた枯葉がさくっと音を立てたが、そんな小さな音はソルジャーたちには聞こえておらず、誰もアーシアの侵入に気づいてはいない。

 アーシアが大きな木の幹に姿を隠しながら、様子をうかがう。

 一人のソルジャーが近くに来た瞬間、アーシアはそのソルジャーの背後に飛び出して、左手でソルジャーのマシンガンを掴みながら、右手で後頭部に打撃を与えた。

 鈍く、低い、何かが陥没するような音がした。

 その瞬間、そのソルジャーは頭を大きく陥没させ、血を吹き出しながら、地面に崩れ落ちた。


 視界の中に突如現れた真っ赤な液体。

 人が倒れる音。

 警戒していたソルジャーたちは、その異変に次々に気づき、雄たけびをあげながら、アーシアに銃口を向ける。

 数多の銃口からの火花と止むことのない銃撃音を伴い、多くの銃弾がアーシア目指して、飛来してくる。

 その銃弾がやがてアーシアがいた場所に雨のように降り注ぐ。

 しかし、その時には、アーシアは倒したソルジャーの手からマシンガンを奪い、すでに別の場所に移動していた。

 消えたアーシアの姿を求め、銃を構えながら、辺りを見渡すソルジャーたち。

 そんなソルジャーたちにアーシアが構えたマシンガンが火を噴く。

 銃弾を受け、身をくねらせ、血しぶきをあげて、倒れていくソルジャーたち。

 離れた場所にいたソルジャーたちが、仲間を襲うアーシアを見つけ、その銃口をアーシアに向け報復のトリガーを引く。

 ソルジャーたちが放った雨のように降り注ぐ銃弾。

 しかし、それもまたはどれも空しく空だけを切り裂き、屋敷の木々や壁、地面を飛散させていくだけで、アーシアにはあたらない。

 アーシアは自身目がけて飛来してくる銃弾の弾道を計算し、素早く場所を移動すると同時に、自身が手にしているマシンガンの銃口を銃撃してきたソルジャーたちに向けている。

 後はトリガーを引くだけである。

 アーシアを襲ったソルジャーたちに、銃弾の雨が降り注ぐ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ