125話 乱暴な意見
美琴の機嫌は直らずに時間は過ぎていく。つよしはショックから立ち直っていない。
九郎とあやめはどうしたらよいかわからない。玉枝が九郎とあやめだけに聞こえるように言う。
「美湖ちゃんとつよしに話をさせて、2人の気持ちを確かめ合わないと進まないわよ。」「そうはいっても2人は話をできる状態じゃないよ。」
「九郎ちゃんのアパートを2人に貸して話し合いをさせましょ。」「玉枝さん、木村君があの状態だと難しいと思います。」
「とりあえず2人を部屋へ放り込みましょ。」「玉枝さん、乱暴だな。」
九郎はあきれるが、良い方法は思いつかない。彼はつよしに言う。
「つらいかもしてないけど、今、みこと話しておかないと後悔するよ。」「分かっているけど、みこは話を聞いてくれるかな。」
「話してみないとわからないよ。」「そうだけど、みこと気持ちが一緒じゃないと思うと怖いよ。」
「このままだと別れることになりかねないよ。」「それは嫌だよ。」「なら僕の部屋を貸すから、話してみようよ。」
九郎は、強引につよし美琴と話をするように持っていく。あやめは玉枝の意見に戸惑いながら美琴に話しかける。
「みこ、木村君と話していないけどどうするの。」「分からないわ。まだ結婚のことなんか考えられないもの。」
「このまま、木村君と別れるの。」「嫌よ。私はつよしのこと好きだよ。」
「だったら木村君と話さないとだめでしょ。」「でも、つよしはお父さんの考えに賛成しているのよ。」
「それは話してみないとわからないでしょ。」「そうかな。」
あやめは美琴がつよしと話をするようにやんわりと誘導する。
そして、今日の講義が会わると九郎たち4人は一緒に大学を出る。
4人は九郎のアパートに歩いて向かっているが、美琴とつよしは一言も話さない。
アパートに着くと九郎がつよしと美琴に言う。
「ここで心ゆくまで話し合ってくれ。」「待て、九郎たちはどこに行くんだ。」
「僕とあやめは、あやめの家に行くから話終わったら来てくれ。」
九郎はつよしにアパートのカギを渡しながら言う。
つよしと美琴は黙って見つめ合う。九郎とあやめはアパートを出て行く。
2人がアパート方出ると玉枝が気配を強くして見えるようになり、2人に言う。
「お疲れ様、あとはなるようになるわよ。」「玉枝さん、私は心配です。」「きっと大丈夫よ。」
あやめの心配をよそに玉枝は平然としている。




