126話 つよしと美琴の和解
つよしと美琴は、九郎のアパートに取り残される。2人は黙って見つめ合う。つよしは深呼吸する。彼は覚悟を決めて美琴に言う。
「みこは、僕との結婚は考えられないのか。僕は君とずっと一緒にいたい。」「私はまだ結婚を考えていないだけよ。つよしと一緒にいたいわ。」
「僕はみこに結婚を考えて欲しいし、お父さんにも認められたいんだ。」「お父さんは、つよしのこと何とも思っていないわ。私が結婚したら一緒に暮らしてほしいのよ。」
「最初は、それじゃダメなの。」「何を言っているの。お父さんはつよしのこと見ていないんだよ。私は耐えられないわ。」
つよしは美琴が自分のことを一番に想っていると理解する。
「みこ、今は無理だけど大学を出たら、就職して2人で生活しよう。」「お父さんは許さないと思うわ。」
「分かっている。駆け落ちみたいになるかな。」「駆け落ちって本気?」
「僕は真剣だよ。」「うん、約束よ。」
2人は手を取り合って、2人で将来、生活していくことを誓う。
九郎たちは、その頃、あやめの家に到着する。あやめが玄関の引き戸を開けると一久が玄関に出てくる。
「今日は九郎君と玉枝さんも一緒かい。美琴さんはいないね。」「お邪魔します。」
「お父さん、みこは後で木村君と一緒に来ることになっているわ。」「そうか、にぎやかになるね。」
「あの2人、どう話をつけるか楽しみね。」
玉枝が言うと、一久が残念そうに言う。
「おもしろそうな話だけど、お祓いの依頼が来ているんだ。」「いつあるのですか。」
「明日の夜に依頼人が来ることになっている。」「急ですね。」
「依頼人が精神的に追い詰められていて急ぐことになったよ。」「そうですか。」
「九郎ちゃん、やることは変わらないわよ。」
玉枝はお祓いに乗り気である。




