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118話 美琴の父の誘い

 美琴の家では、夜になり父が帰ってくると夕食が始まる。父が美琴に言う。

 「彼とはうまくやっているのか。」「はい、仲良いですよ。」

 「いつでも別れていいからな。」「私たちは別れません。」

 「今度の日曜日に食事に行こう。」「急にどうしたの。」

 「みんなで食事をしようと思うんだ。彼も呼んでくれ。」「つよしを呼ぶの。」

 「一応お前の彼氏だろう。呼びなさい。」「分かりました。」

美琴は父が食事につよしを呼ぶ真意がわからない。

 翌朝、美琴はつよしと待ち合わせをして大学へ歩いて向かう。美琴はつよしに言う。

 「今度の日曜日に食事に行くけど、つよしも呼ばれているんだ。」「えっ、僕も一緒なの。」

 「お父さんが呼べって言っているの。」「どうして、呼ばれているの。」

 「判らないわよ。」「僕はお父さんに嫌われているよね。」

 「好かれてはいないわね。」「そうだよな。」

つよしは食事に誘われて不安になる。2人は大学に入ると九郎とあやめを見つける。

 「おはよう、お二人さん。」「おはよう。」

4人は教室に入る。つよしは九郎に言う。

 「みこのお父さんに食事に呼ばれたんだけど。」「お父さんと話す機会が出来たね。」

 「九郎、僕は不安なんだけど。」「でも、チャンスだろ。」

 「そうだけど、お父さんが何を考えているかわからないんだ。」「たぶん、つよしの品定めだと思うよ。」

 「どうしたらいい。」「分からないけど、向こうも話をしたいと思うよ。」

 「う~ん、抽象的だな。」「僕もみこのお父さんのことよく知らないからわからないよ。」

つよしと九郎が話に詰まるとあやめが言う。

 「みこのお父さんは、木村君のことを知りたいと思うよ。私のお父さんも九郎とよく食事しているよ。」「一久さんは最初からフレンドリーだったよ。」

 「確かにみこのお父さんとは違うよね。」「社本さんのお父さんなら、こんなに心配したりしないよ。」

つよしは頭を抱える。それを見て美琴がつよしに言う。

 「食事を断ってもいいよ。」「行くよ。僕は逃げたりしないよ。」

それを聞いて美琴は安心する。つよしは食事に行く決心をする。


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