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117話 秋の行事

 朝、九郎が目覚めると玉枝が朝食を作っている。彼女はテーブルに朝食を並べる。

 ご飯にサバの塩焼き、なめこのみそ汁である。

 九郎は「いただきます」をして食べる。彼は玉枝に言う。

 「このサバ、脂がのっていておいしいよ。」「いいサバだったから買ったのよ。半身はしめ鯖にしてあるから夕食に出すわね。」

 「ありがとう。」「おいしく食べてくれればいいのよ。」

九郎は朝食を食べると着替える。玉枝もネグリジェ姿から服を変える。

 紺のTシャツにベージュのマーメイドスカートにパーカーを羽織っている。

 しばらくするとあやめが迎えに来る。九郎とあやめがアパートを出ると玉枝は気配を小さくして見えなくなる。

 2人は歩いて大学へ行く、中に入るとつよしと美琴が声をかけてくる。

 「おはよう。」「おはよう。」

 「つよし、みこと一緒に大学に来れるようになったのか。」「まだ認められていないけど黙認状態だよ。」

 「でも、少し前進したな。」「協力してくれたおかげだよ。ありがとう。」

4人は教室に入る。美琴があやめに聞く。

 「秋祭りはどうだったの。楽しめた。」「忙しいだけよ。」

 「九郎は社本さんの巫女姿見たんだろ。」「ああ、すごくよかったよ。」

 「いいなぁ、俺たちは秋のキャンプだったよ。」「いいじゃないか。」

 「それが、玉枝さんが来ないから寂しいキャンプだったよ。」「部長が落ち込んでいたのか。」

 「それもあるけど参加者が少なかったんだ。」「女子は私一人だったのよ。」

つよしと美琴がぼやく。

 「それは大変だったな。」「玉枝さんはどうしていたんだ。」

 「秋祭りで巫女神楽をあやめと舞ったよ。」「聞いていないぞ。それなら祭りに行っていたのに。」

 「つよし、それどういう意味。私より玉枝さんがいいの。」「違うよ。みこと祭りに行けばよかったということだよ。」

美琴がつよしを白い目で見て、つよしは言い訳をする。彼は話題を変えるように言う。

 「九郎、今日部室に来れないか。」「何かあるのか。」

 「学祭の準備が始まるんだよ。」「学祭まで1か月あるぞ。」

 「ハイキング部は焼き鳥の屋台をやることになっている。」「もう準備するのか。」

 「部長が玉枝さんが参加できないか気にしているんだ。」「分かった。行くよ。」

九郎は部長の言いそうなことを想像する。

 「九郎ちゃん、あやめちゃん面白そうね。」

玉枝は九郎とあやめに聞こえるように楽しそうに言う。


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