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113話 誕生日会が終わって

 帰る途中、つよしは九郎たちに言う。

 「今日は、ありがとう。みこのお父さんとは話せなかったけど、お母さんと話すことが出来たよ。」「つよし、それだけでも一歩前進だな。」

 「ああ、お母さんには反対されなかったよ。」「木村君、問題はお父さんでしょ。」

 「そうなんだよなぁ。今日はいきなり険悪になってしまったよ。」

玉枝が話に割り込む。

 「大丈夫よ、お父さんとはお話をして、みこちゃんとよく話しをするようにしておいたから。」

 「玉枝さん、ありがとうございます。」「あとは木村君の努力次第よ。」「はい。」

誕生日会は結局、玉枝が仕切っていた。父とつよしが話にならないと見た玉枝は、父と美琴が話すことで父が態度を軟化させるように仕向けたのである。

 4人はあやめの家に寄る。玄関から一久が出てきて言う。

 「誕生日会お疲れ様、夕食を用意するからみんな寄って行きなさい。」「お邪魔します。」

 「九郎君の友達の・・・」「木村です。」「君も寄って行きなさい。」

九郎たちは居間に入る。つよしがあやめに言う。

 「お父さん、えらく明るいな。」「いつもあんな感じよ。」

 「九郎のお父さんはどうだい。」「一久さんと仲良くしているよ。似たような感じかな。」

 「そうか、うらやましいな。」

九郎とあやめはそれなりに苦労があることを黙っておく。玉枝がつよしに言う。

 「九郎ちゃんとあやめちゃんは、双方の父親の中では婚約が秒読み状態よ。」

 「もうそんなに話が進んでいるのか。」「玉枝さん。」

九郎とあやめがハモる。一久が言う。

 「いいじゃないか、僕たちはいつでも用意できているよ。」

 「九郎、おまえ、すごいな。」

つよしが感心する。九郎がつよしに言う。

 「つよしの両親はどうなんだ。」「僕の両親は心配いらないよ。」

 「まだ話していないんだろ。」「そうだけど、みこなら大丈夫だよ。」

九郎たちは夕食をごちそうになる。食事中、一久は自分の誕生日を公表していた。

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