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022話 マドリッド家の歴史

迷宮都市オサカその領土内にあるカイの町

其処で我がマドリッド家の高祖は生まれた

鍛治屋で有った曾祖父グランは名工の名を欲しいままにし

冒険者達はグランの打った剣を買い求めた…

しかし…剣と言う物は…いや名剣は持ち手を選ぶ物だ

ただ名剣を持ったからと言って一流の冒険者に成れる訳ではない

結局の所資質や経験が必要なのだ

グランは貴族からの注文を受諾しなかった

頑固一徹を地でいく堅物だったのだ

当然貴族は怒った身分が平民でるグランを落とし入れて

無実の罪で投獄したのだ

幸いな事に王家の放漫王子と名高いナーガ様が一流の冒険者で

グランの剣を買い求めてた最中だったから

貴族の企てが明らかになりグランは釈放になった

その上で貴族に遇されてマドリッド家の家格を賜った


保釈されたグランでは有るが…拷問で視力を失なってしまっていた

それでもグランの魂はへこたれずに全ての見技を

当時だと早婚だが十八歳で結婚した娘メリルの婿ケンイチに持てる技術の全てを渡したのだ

余談だがマドリッド家の娘が十八で結婚するシキタリはこういった事で作られた

貴族格になったマドリッドだが

高祖であったグランからケンイチに代替わりすると

名工とは思われくなった…多分…貴族供のやっかみも有ったのだろう 都落ちしてウベに落ち着いたのだ

グランの技術は年々失伝していった

貴族格も本当の名称だけとなり我が父母も旅商中にモンスターに襲われ帰らぬ人になった

今となれば この別邸と鍛治屋に間借りさせている本邸のみである

使用人も代々仕えてくれている家の子女であるクレアだけになった

マドリッド・ライム…妾でマドリッド家の歴史を閉じる訳にはいかぬのだ

なんとしてもモダム殿と婚姻しなければ…

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